団塊の世代のつぶやき

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シリコン

2007年01月19日 | 太陽光発電

  昨日や第2675回で取り上げたシャープのシリコン生産はどうやらトクヤマような原料からの生産とは違うようです。

  FujiSankei Business i. 2007/1/17より

  太陽電池、各社が増産シャープ2割、三洋・京セラ2倍

  ・・・略

  増産は環境意識の高まりや、太陽光発電の売電制度が普及する欧州を中心に世界で需要が伸びていることが背景にある。

 シャープは3月、葛城工場(奈良県葛城市)の太陽電池セルの年産能力を約2割増強して710メガワットに引き上げる。昨年はシリコン不足で思うような増産に踏み切れなかったが、シリコンを自社生産する富山事業所(富山市)を1月から稼働させた。太陽電池メーカーがシリコン生産まで手がけるのは異例だ。

 同社はシリコンのインゴッド(塊)を購入し、太陽電池セルをつくっていたが、世界的に深刻なシリコン不足に見舞われている。このため、セルの製造過程で出るシリコンの切れ端やくずを回収して再利用できる技術を業界で初めて開発。富山事業所ではこの技術を使って、年間1000トンのシリコンを供給する。町田勝彦社長は「原材料メーカーの供給状況によっては、富山の拡大を考える」と話す。

葛城工場のセル年産能力を昨年11月に500メガワットから600メガワットに引き上げたばかりだが、シリコンを自社生産する“離れ業”で、さらなる増産のメドがついた。総投資額は80億円。・・・以下略

  シリコンの切れ端やくずを回収して再利用するということですから原料からの製造とは違うようです。それでも1000トンも製造できるとは、それだけ切れ端やくずが余っていたということでしょうか。
  いずれにしても日本のメーカーは世界の需要に答えようと増産に必死のようです。しかしながら、その貢献に素直に喜べないのは私だけでしょうか。
  日本の市場も世界と同じように需要が伸びているのなら素直に歓迎するのですが、残念でしかたありません。それにしても、日本のメーカーもこの現状に対して何の疑問も感じないのでしょうか。それとも儲けることができれば日本がどうなろうとかまわないということなのでしょうか。

どこかおかしい!