DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

カンパス、最終戦は失格勝ち(スーパーミドル級)

2016年01月25日 01時30分28秒 | 世界ボクシング
現地時間の昨夜23日、メキシコで行われた試合結果です。
スーパーミドル級10回戦:
元IBFスーパーウェルター級王者ヨリ ボーイ カンパス(メキシコ)失格7回 アンソニー ボンサンテ(米)

*まだ現役だったのか...。1971年8月生まれのカンパスは昨年、44歳の誕生日を迎えています。カンパスのプロデビューは1987年7月。それ以降これといったブランクもなくひたすら戦い続けてきたカンパス。2003年のみ年間の試合数が1試合と少なく、その他の年はというと...、途中で数えるのを止めました。

当時(1980年代後半から1990年代前半)、現役最強を謳われていた同国の英雄フリオ セサール チャベスの後継者の筆頭と目されていたのカンパス。しかし肝心なところで白星を取りこぼす悪い癖が祟り、世界王座奪取は何とデビュー10年目の1997年。3度防衛後世界王座から決別するも、その後も世界の強豪達とグローブを合わせてきました。

ちなみに今回のボンサンテ戦、試合前からこの試合を最後に現役を引退すると公言。4回までに白熱の打ち合いが続きますが5回、カンパスが得意のボディー攻撃でペースを握り始め、左フックでダウンを奪います。6回、集中力を切らしたポンサンテはレスリング行為で大ベテランを投げ飛ばす悪行に走ります。その結果カンパスが膝を痛めてしまい試合続行不能に。消化不良の形で試合は終わってしまいましたが、カンパスはその長いキャリアを白星で飾ることが出来ました。終身戦績は106勝(81KO)17敗(9KO負け)3引き分け。とんでもない戦績ですよね。 

カンパスの獲得した王座(獲得した順):
メキシコ・ウェルター級:1991年5月24日獲得(防衛回数3)
NABFウェルター級:1992年6月19日(0)
NABOウェルター級:1995年2月16日(2)
IBFスーパーウェルター級:1997年12月6日(3)
IBAスーパーウェルター級:2004年5月8日(0)
WBC旧スペイン語圏ミドル級:2004年10月15日(1)
IBAアメリカス・スーパーウェルター級:2007年8月31日(0)
WBAラテン・ミドル級:2011年8月6日(0)



1994年9月に行われた初の世界初挑戦では、当時のIBFウェルター級王者フェリックス トリニダード(プエルトリコ)の斬れるパンチの餌食に。1996年10月の2度目の世界挑戦、対WBOウェルター級王者ホセ ルイス ロペス(メキシコ)戦では、当時無名だった同胞の踏み台に。3度目の正直でせっかく獲得したIBFスーパーウェルター級王座も、当時勢いに乗っていた新鋭フェルナンド バルガス(米)に完敗。2003年にオスカー デラ ホーヤ(米)の持つWBA/WBCスーパーウェルター級王座に挑戦するも、中盤にギブアップ。その後はマイナー王座、地域団体の王座獲得、消失を繰り返しながら今回の試合まで戦い続けてきました。

そのキャリアが示す通りしぶとさが持ち味だったカンポス。しかし時々あっさりと降参するという試合もいくつかありました。特に思い入れのある選手ではありませんでしたが、印象深い選手の一人であった事は疑う余地がありません。長い間ご苦労様でした。
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