「NHKスペシャル・真珠湾から70年」を、2夜連続で観た。
戦場から生きながらえた元兵士の、胸が切り裂かれるような生の報告である。
ほとんどが80から90歳代の人たちである。残りわずかな人生を自覚し、勇気を振り絞り当時の惨状を語る心情は、人間が人間ではなくなるという、戦争の恐ろしさを私たちに訴える。
そんな地獄からの生還者に共通しているのは「自分だけが生きて帰って、申し訳ない」という、後ろめたさだ。
飢餓のあまり人肉を食べたということは聞いていたが、人前で語ることは憚れる。しかしその事実を公共放送で、生きているうちに吐き出さなければならないという老人の覚悟が、視聴者の心に重くのしかかってくる。
あの放送を思い出す。「耐え難き耐え、忍び難きを忍び・・・」。
帰還した兵士には「戦場でのことは一切口外せず、耐え、そして忍べ」。そう聞こえたのではないかと。
戦死した兵士の妻が語った。「何であんな戦争をしてしまったのか」と。
日中戦争が始まった頃は、故郷総出で出征を見送ってくれたが、昭和19年にもなると、見送りも飽きてしまったのではないかという。
この戦争で亡くなった日本兵は、300万人と言われる。
その中で、昭和19年から終戦までの1年間の戦死者が、8割を超えていたという。
「死ぬための戦争」。それを駆り立てたものは何か。
福島原発事故の放射能漏れ。国民の不安をよそに、それでも原発を推進する政府。
国家とは何か。
国民の生命・身体・財産を軽んじる、何か得体の知れない魑魅魍魎なのかもしれない。
※日の出が赤いのは、地球に夥しい血が滲み込んだためではないかと、ふと思う事がある。

戦場から生きながらえた元兵士の、胸が切り裂かれるような生の報告である。
ほとんどが80から90歳代の人たちである。残りわずかな人生を自覚し、勇気を振り絞り当時の惨状を語る心情は、人間が人間ではなくなるという、戦争の恐ろしさを私たちに訴える。
そんな地獄からの生還者に共通しているのは「自分だけが生きて帰って、申し訳ない」という、後ろめたさだ。
飢餓のあまり人肉を食べたということは聞いていたが、人前で語ることは憚れる。しかしその事実を公共放送で、生きているうちに吐き出さなければならないという老人の覚悟が、視聴者の心に重くのしかかってくる。
あの放送を思い出す。「耐え難き耐え、忍び難きを忍び・・・」。
帰還した兵士には「戦場でのことは一切口外せず、耐え、そして忍べ」。そう聞こえたのではないかと。
戦死した兵士の妻が語った。「何であんな戦争をしてしまったのか」と。
日中戦争が始まった頃は、故郷総出で出征を見送ってくれたが、昭和19年にもなると、見送りも飽きてしまったのではないかという。
この戦争で亡くなった日本兵は、300万人と言われる。
その中で、昭和19年から終戦までの1年間の戦死者が、8割を超えていたという。
「死ぬための戦争」。それを駆り立てたものは何か。
福島原発事故の放射能漏れ。国民の不安をよそに、それでも原発を推進する政府。
国家とは何か。
国民の生命・身体・財産を軽んじる、何か得体の知れない魑魅魍魎なのかもしれない。
※日の出が赤いのは、地球に夥しい血が滲み込んだためではないかと、ふと思う事がある。

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