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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

煽ってはならない

2015年02月01日 13時20分49秒 | えいこう語る

▼「テロには絶対屈しない」「卑劣な行為は許さない」等等、総理や外務大臣の勇ましい声明が、まるで進軍ラッパのように聞こえる。それに呼応し、米大統領は「アベ総理と共にテロと戦う」という声明を出した。この声明、アベ総理が戦えば、米国はさらに強力に支援するというように聞こえる。

▼ 「ちょっと待った」といいたい。もしかして、日本をテロとの戦いの最前線に巻き込み、米軍が支援に回るという姿勢で、米軍の中東での直接関与を、和らげようという作戦ではないか。

▼ 「積極的平和主義」とは、資金援助だけではなく、最前線で戦う意志を示したのだと、米国は解釈しているのだろう。「集団的自衛権の行使容認」や「九条改正への意欲」を分析すれば、日本は「日米安全保障条約」を、口約束だけではなく、実際に履行しようとする気持ちになっていると、米国は考えているのだ。

▼ 「戦後レジュームの解体」は、米国の支配下から完全に独立し、米国と対等の国になるという意思表示に違いないと。もし、私が米国の軍事関係者ならそう解釈する。戦後70年という節目の年に、アベ総理は日本のあるべき姿を世界に向け発信するために、中東訪問を行ったのだ。

▼ 「人道支援」とは「美しい日本の美しい言葉だ」。結果、想定されたように、二人の日本人人質は殺害された。加害者は「テロ集団」だ。「テロには絶対屈しない」という言葉に、国民の多くは支持している。何より12月の選挙で、国民が支持したのはアベ政権だからだ。

▼ 政府のこのようの急激な流れに、メディアは棹さす事もできない。テロの残虐さだけを報道するだけでは、政府の方針に加担するだけに過ぎない。「戦後70年・危機迫る人質事件」というような、テレビ討論会を実施してほしいものだ。

▼ 今朝五時頃、トイレに起きたので人質事件がどう推移しているか、テレビを観た。後藤さんが殺害されたというので、総理も起きて官邸に移動している場面が流れている。海は時化ている。テレビを消し、寝床に入り夢を見た。

▼ 我が国は、戦勝国である米国より、世界に誇るべき憲法第九条をいただいた。それは、先の大戦で、人類が犯した殺戮を、二度と起さないという、恒久平和への宣言である。国民の皆に告ぐ。数千万人もの犠牲者を出した、あの戦いを思い浮かべて欲しい。今、我が国は卑劣なテロ行為により、二人の尊い命が奪われた。しかし、彼らはこれ以上の犠牲者を望んではいない。ここで、報復などと言うことを煽ってはならない。なぜなら、報復こそ、連鎖の終わりなき始まりである。我が国は、日本国憲法第九条の規定により、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄することを、再び世界に誓いたい。平成27年2月1日。     御名御璽。

▼昭和天皇が、国会にお出ましになられ、こんな声明を読み上げた。「天皇陛下万歳」の大合唱が続く中、戦争をしない国に生まれて、よかったと思いながら、遅い目覚めになってしまった。


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