▼森喜朗と鈴木宗男。この二人の脳はほぼ同じ種類のようだ。「親ロシア派頭脳」と呼んでもいいだろう。二人とも政治家として、ロシアとつながりが強かった。
▼ロシアと日本の橋渡し役を務めたのは認めるところだが、その行動が国益に適うという成果を示した人物ではないようだ。
▼だが、我が国の政治家としては“ロシア通”には間違いない。森は「神の国」発言の国粋主義的存在だ。本来はロシアを敵対視するタイプに見える。
▼鈴木はロシア(北方領土問題)で、「ムネオ・ハウス」騒動を起こした。北海道の軍事基地化にも強権を発揮し、周辺の首長を恫喝していた。
▼二人の頭脳はかき混ぜると、少し古臭い味がするような気がする。言い換えればちょっぴり前近代的な味のする政治家に違いない。
▼少し黙っていればいいものを、このような脳を持った人物は、自説を吐露したくなるようだ。寄りにもよって、18日の鈴木の政治パーティーに、森が登場した。
▼森は東京五輪の運営費問題の最高責任者だ。とかく世間の目が厳しく刺さる。さらに失言大魔王!?の異名もとる。そこに発言の自由が許された。
▼「プーチンだけが悪者にされ、ウクライナ国民を苦しめているゼレンスキーは、責められないのはどういうことか。このままいけばプーチンは核を使うかもしれない。プーチンにもメンツがある」と発言した。
▼その発言に同じ脳みそがシンパシーした鈴木は「ロシアが悪くウクライナが善だというのは不公平だ。先に手を出したのが悪いが、原因を作った者にも責任がある」と続いた。
▼私もゼレンスキーだけが善だとは考えていない。先か後かではなく、戦争は単純化すれば「大量殺人」だからだ。
▼森も鈴木も、心の中は「早く戦争を止めて欲しい」ということなのだろう。だが人前に出ると、あの脳みそはぐちゃぐちゃにかき混ぜられ、アホな発言になってしまう。
▼つまり“倫理観”や“道徳観”という調味料を入れ忘れた、味の薄い“脳みそ”になってしまうのだ。
▼それにしても今日の朝刊の森と鈴木の発言は、何とも旨味調味料の欠けた、まずいみそ汁になってしまった。
▼キシダ総理にも「米国一辺倒になった」と批判した。この二人は、ゼレンスキーとキシダ総理を、政権から引きずり落そうとする魂胆なのかもしれない。
▼キシダ総理も得意の“丁寧”な答弁をしてほしい。「森と鈴木は我が国を底辺からかき回す。もしかしてロシアのスパイではないか」と?!。
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