▼安倍晋三を射殺したのは、旧統一教会に家庭を崩壊された山上徹也だ。以前献金の強制で世間を騒がせたので、名称を「世界平和統一家庭連合」と改名した。
▼宗教法人の改名は、文科大臣の許可が必要のようだ。改名を許可した当時の大臣は下山博文だ。総理の座をうかがっているようだが、権謀術数に長けた人物で、私は嫌いだ。
▼私の記憶が正しければ、大臣の時「教育勅語」を学校現場で読んでもいいと言い、憲法改正の意欲を示しているのが下村だ。
▼案の定、旧統一協会から政治献金を受けていた。下村の話題はこの程度にして置く。今日は自民党総務会長・福田達夫(55歳)の分析だ。
▼言わずと知れた政治一家福田家の御曹司だ。祖父や父(元総理)を目標に、いずれは総理の座を狙うのだろう。そんな期待?の人物が、旧統一教会から、選挙運動員の派遣を受けていた。
▼その記者会見の内容で、総理の資格なしと断定した。「応援に来たのが統一教会を信じる人であり、一般市民ではないか。なぜこんなに騒いでいるのか正直よくわからない」というものだ。
▼元総理で現職の政治家が射殺された事件の捜査段階で、政治家の選挙応援に旧統一教会が関与していたということが、問題になっているのにだ。
▼「何が問題か分からない」というのは、統一教会というものの存在を、政治家として認識していないということだ。
▼こんな人物が自民党総務会長だというのだから、憲法の解釈を違えても平気な自民党の議員が出てくるのだ。
▼29日の北海道新聞夕刊の「魚眼図」というコラム欄に、教育大函館分校の生態学・鳥類学の三上修教授の文章に同調する。
▼野外実習で、鳴きながらどんどん上空に昇っていく、ヒバリの調査を始めた。ところがヒバリが鳥の名前だと言うことを知らない学生が多い。
▼教授は子供の頃に「ヒバリとは鳥の名前」という【共通認識】があったと思う。現在ではそういう共通認識が失われるほど、自然との触れ合いが減っていることの証拠かもしれないと、感じたという。
▼若い時は年配の方に「話が通じない」といわれた記憶がある。今74歳になってみると、50代ぐらいの現役と話していても、話の深まりを感じない時がある。
▼特に感じるのは憲法改正についての認識だ。今の若者は明治から今に至る歴史を、しっかり学んでいないような気がする。
▼そんな日本近代史の【共通認識】のずれが、若者との会話で、思考に深みと幅がないように感じる、最大の理由のようだ。
▼コロナ・ウイルスの拡大やウクライナ戦争で、若い人たちは危機感を異常に掻き立てられ、自衛意識が強まっている。
▼戦争は人間が行う最低の行動だという、歴史から学ぶ【共通認識】が欠けてきているような気がする。
▼日本国憲法を古いという認識を持たせようと改憲勢力は熱心だ。古いし米国が作成したものだから、純正の憲法をつくろうと若者に訴える。
▼戦争など人間の仕業ではなく、悪魔の仕業だという【共通認識】を希薄にしている。義務教育現場で、ウクライナ戦争をどのように教えているのだろうか。
▼共通認識が生まれる場が「義務教育」だ。「自衛のための戦争は許される」などという、教育がはびこれば、簡単に戦争ができる国になる。
▼というわけで【共通認識】が劣化すると、戦争をする国に限りなく近づくことになるだろうというのが、年齢と共に多少劣化しだしたことを実感する私の見解です。