▼北海道立函館美術館では、7月から9月まで「魅惑の西洋近代絵画」展が開催されている。作品は茨城県の笠間日動美術館のコレクションからの展示だ。
▼私の町会で月一度開催している「とどっ子塾」(塾生平均年齢75歳)の8月の行事に、その絵画を鑑賞してもらおうと、事前の見学に出かけた。
▼茨城県笠間日動美術館コレクションからの展示だが、モネ、シャガール、ルノワール、ピカソ、マチスなどの作品に心が洗われる。
▼絵画の素晴らしさはもちろんだが、館内全体の作品展示(レイアウト)に工夫されているのにも感動した。
▼そのことを美術館の関係者に話すと、そこに気が付いてくれたことに感謝された。この美術館は1986年に開館された北海道立なのだが、壁が汚れているため鑑賞者に不快感を感じさせない工夫を凝らしたという。
▼先日函館市町会幹部と函館市長の懇談会があった。その席で市長が北海道も財政が厳しく、知事も大変だという話をしていたのを思い出した。
▼財政が苦しくなれば福祉予算の削減も心配だが、ソフト面の文化・芸術に対する予算の削減ももっと心配だ。
▼コロナやウクライナ戦争など、世界を不安にする要素が蔓延しているこんな時代こそ、人は本物を追求する心を養うことが必要だと、そんな感慨に浸り美術館を後にした。
▼美術館職員の目立たないが、財政難の中でもひたむきな芸術に対する熱い心にふれ、世界の名画がより心に響いた。
▼美術館のすぐ隣に市の「芸術ホール」があり、市内の小学生の「海」をテーマした絵の作品が展示されていた。
▼子供たちの感性の素晴らしさに心を打たれる。まさしく子供の感性は「爆発」的なエネルギーにあふれていた。
▼係の人に尋ねたら、飛び切り上手な絵は個人指導を受けている子供たちで、大人が手心を加えたかどうか、専門家の厳しい審査があると話していた。
▼世界の巨匠の絵画もさることながら、未来を担う子供たちの、未知だが限りなく可能性あふれる作品に心を打たれた。
▼8月の末には、さらに猛威を振るうコロナ禍で、引きこもりがちな町会の高齢者の方に、世界の絵画を鑑賞し、近くの温泉に入ってくる。そんな気軽な企画だ。
▼サブ・タイトルも【世界の美術作品で心をみがき、温泉で体もみがきましょう】だ。高齢者対象の催しは、体操やゲームなど簡単なものが多いが、ちょっぴり学びを入れるのが、私の町会の特徴だ。
▼移動には、市の福祉バスが無料で利用できる。バス内のガイド役は、町会長の私の出番だ。今回は函館美術館のロビーに展示されている、オーギュスト・ルノワールの「勝利のビーナス」の裸像がある。
▼顔は少女のようにあどけないが、体は熟女のように豊満だ。このアンバランスが、何とも言えない作品の魅力だ。これについて私なりの解説をするつもりだ。
▼8月は原爆投下と終戦の月だ。そしてその3年後の8月11日に私は生まれている。さらに11日は、地元の祭りに町会の「子供神輿」も参加させる。
▼こども神輿終了後、町会館で昼食をみんなでとる。その時子供たちに「戦争のない平和な国にしましょう」と呼びかけるのも、町会長の私の役割りだ。
▼私は8月が一番好きだ。そして町会長という職もだ。