▼昨夜(4日)函館市内で、NUMO(原子力発電環境整備機構)と経産省資源エネルギー庁が主催する「対話型全国説明会」に参加してきた。
▼10年程前から開始して、函館開催は93回目だという。説明資料は完璧に揃っていて、「よくいただくご質問への回答」などという資料もあった。もちろん説明は、誰が聞いても絶対が付くほどの「安全・安心な処理方法」だ。
▼原子力関係に【安全・安心】はありえないと、我々国民は福島原発事故で確認しているのだが、福島事故などみじんにも感じさせない、安全性を強調する。当局は確信しているのだから、反対意見など未熟者としか見えていないようだ。
▼対話型というので、私のテーブルは一般参加者5人に対し、NUMOの職員3名と経産省職員1名という配置ぶりだ。一般参加は私たちも含め19名だった。
▼役所が住民向けに説明会を開く時、なるべく多くの参加があるように工夫する。だが、5月に道庁の函館支局で行われたIR法(賭博法)の説明会は、私が見る限り30名に満たなかった。中には関係者のような人物も座っていた。
▼この二つの説明会で感じたのは、北海道新聞社の事前記事があまりにも小さかったことだ。今回の処分地説明会など、新聞には函館市は6月4日としかなかった。
▼新聞本社に尋ねてもわからないようなので、道庁の函館市局に問い合わせ、時間と会場を確かめた。さらに会場に確認の電話をすると、インターネットで「NUMO」と検索すると詳しく出ていますという塩梅だ!。でも電話の女性の応対は「夜なのでお気を付けてお越しください」といったので、心を鎮めて参加できた。
▼齢を取ると、些細なことに過敏になるが、今回の新聞社の報道は、多く集まってほしくないと取られても、言い訳できないほどの、稚拙な報道に思えた。
▼会場のエレベーターで、新聞社の方と一緒になったので、そのことは購読者として、注意をしておいた。記事は翌日写真入りで割と大きく掲載されていた。その記事を見て、開催があったのを知らなかったことを悔やんでいる市民も、少なくなかったと思う。
▼【安全・安心すぎる地下埋設処分】なので、反対意見を述べても平行線だ。私の隣に経産省の職員がいたので「衆参同時選挙はありそうか」と尋ねると「そんなことはまったく知りません」という。
▼「国会の近くで仕事をしているのに、雰囲気で感じないのか」というと「まったくわかりませんという」。「灯台下暗し」なのだろうかと思ったが、最近の国会議員や官僚の発言は【東大もっと暗し】だということを思い出した。
▼地下に埋設するガラス固化体に、すべての高レベル核廃棄物が入っていると思っていたが、ウラニウムやプルトニウムは分離されほとんど含まれていないという。
▼ヒロシマ型のウラニウム・ナガサキ型のプルトニウムが、地上に処理できず多量に蓄積されているのだ。そうであれば,迎撃ミサイル・イージス・アショアは、山口県と秋田県だけではなく、日本海沿岸の県にすべて配置しなければならないと言おうと思ったが、それはやめておいた。
▼説明を聞いた限りでの私の判断は、地下埋設処分場は北海道幌延町の、核のゴミ地下埋設研究場の決めているようだ!。「出過ぎるゴミは処分しなければどうしようもないと、道民に諦めさせるだけでいいからだ」。
▼その判断を道民に納得させるのが、今回の選挙で道民が圧倒的に支持した、38歳のイケメン鈴木直道北海道知事だ。「ゴミの処分ぐらいできなくて、知事などできない」と、大きな声で叫ぶはずだからだ。
▼幌延町も長い間研究施設の受け入れで、補助金漬けにされてしまった。今更断るとは言えまい。受け入れればさらに町の活性化につながる、おいしい計画が待っているようだから。
▼NUMO(原子力発電環境整備機構)は、各電力会社が徴収する電気料金からの拠出で運営されている。地下に埋設するガラス固化体は4万本作る予定だという。
▼その費用も電気料金に上乗せされる。原子力エネルギーは国民の懐までさみしくする。つまり【健康にも懐にも、ちっとも安全・安心なものではない】ということを確信させられた説明会だった。