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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

今時の小学3年生

2008年12月16日 12時24分05秒 | えいこう語る
2学期が始まって、小学3年生の男子が、担任の女の先生と一緒に我が家を訪ねてきた。
私の曽祖父は小学校の敷地を寄贈し、その記念碑が校舎の前に建っている。
その曽祖父がどんな人物だったか調べて、学校で発表するということである。
少々ふっくらとして色白の真面目なN君は、妻が出したチーズケーキを「母親に甘いものを禁止されている」と言って、何度も横目で見やりながらも、我慢している。
先生も「今日は柔道の練習も終えたし、この程度の糖分なら大丈夫だから食べなさい」と再三促す。しかしN君の決意は固かった。
後日その発表があり、N君の作成した資料と一緒に、礼状が送られてきた。
私は、歴史を学ぶことの大切さを葉書に書いて、N君に送った。
先日知人と立ち話をしていたら、N君が近くを通った。
手紙のお礼と発表会のことなど聞くと、どうやら成功したらしい。登校途中だったので「これからもよろしくお願いします」と頭を下げ学校に向かった。
それを聞いていた知人が「あの子供なかなかしっかり者だ」という。
私の村は漁業者が多いので、声が大きく、会話も乱暴に聞こえる。
その知人もそんな一人だが、ある日N君に声をかけたそうだ。
「おい、N何処行くんだ」・・・と。
「おじさん、気安く僕の名前を呼ばないでください」と言ったそうだ。
一昔前であれば、ゲンコツが飛んだに違いない。
その知人も、今の子供ははっきりものを言って、頼もしいなと笑っていた。
真面目で意志が固く、柔道の練習にも熱心に励む、N君の一本勝ちである。