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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

いい雰囲気になってきた (漁師見習3)

2008年12月08日 11時35分11秒 | えいこう語る
12月8日午前5時起床。外の出ると真っ暗闇だ。
顔にかすかに湿り気を感じる。雨になるかもしれない。波の音も少し高い。
水平線上に烏賊釣り船の灯りがぼんやり見える。烏賊は沖を回遊しているらしい。
67年前の今日、我が国は真珠湾を攻撃した。その何日か前、この沖を沈黙の大艦隊が、真珠湾めざし北上した。
そんなことを思い出しながら、衆議員に立候補を取りざたされている、田母神元航空幕僚長の発言を思い返してみた。
私の家に近いところに、漁業組合の支所がある。その横の鉄塔に付いている、黄色の回転灯が点滅すると、出漁中止の合図だ。
今朝は5時40分頃に、点滅を確認した。
出漁の時は朝食を作るという朝寝坊の妻に「中止だから寝ていていいと」声をかける。
妻も私同様、初出漁を前に緊張気味らしい。
昨夜近所のおじさんと、路上で世間話をしていたら、いつもは軽い挨拶だけしかしない、先輩漁師が話しかけてきた。
「この間、港の中で船外機の訓練していたの、父さん(私のこと)かい」
「そうなんです。今度漁師見習になったのでよろしく」
「なんだか似たような人がいると思ったら、やっぱり父さんだったのか」
「ところで明日、ウニ漁は大丈夫だろうか」
「風がなくなったが、明日はうねりがあるので、だめだべさ」
結果、大先輩の予想通り中止となった。
普段会話をしたこともない漁師さんとの立ち話。
仲間に入れてもらった気分になり、ちょっぴりうれしかった。