夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

もうすぐ文化祭

2012-09-20 22:04:38 | 日記
本校では来週が文化祭なので、生徒たちがその準備で目の色を変えている。勉強もこれくらい一生懸命やってくれたら、もっと成績が上がるだろうに(笑)。

模擬店でたこ焼きをすることは、以前書いたと思うが、店の名前は結局「TKY48」ではなく、「八つ足本舗」になったらしい。

昨日の学級会では、屋台の製作担当の「美術班」とたこ焼き・飲み物担当の「調理班」にわかれて作業を行っていた。来週のLHRの時間も準備に使わせてほしいと生徒に頼まれたので、OKした(担任として甘い!?)。たこ焼きの試作もするそうなので、食べさせてもらえるだろうか?

買い出しだ、看板作りだ、などと、生徒たちが嬉々として文化祭の準備をしている様子を見ると、羨ましくなり、仲間に入れてもらいたくなるが、そうもいかないのがつらいところだ。

買い出しといえば、私も高校の文化祭の時に行ったなあ。高3の文化祭で、私のクラスでは学校の中庭のスペースを使って縁日をすることになり、いくつかのグループに分かれて、それぞれの屋台を出した。ジュースや駄菓子売りの屋台、ビニールプールいっぱいに水ヨーヨー、射的、くじ引きなどの屋台もあったと思う。

私たちは縁日っぽいおもちゃの屋台を出すことにし、私と友人T君とで確か東京の蔵前の玩具問屋に行った記憶がある。露店で売るようなおもちゃはここで扱っていると、店の名前も含めて、別の友人が親から聞いて教えてくれたのだ。今の高校生は、インターネットで何でも調べられるし、実際私のクラスの生徒も教室のパソコンをフル活用しているが、昔はそんな便利なものはなく、私とT君は問屋の名前と住所・電話番号、電車の乗り継ぎの仕方を書いたメモを見ながら、不安と期待を胸に買い出しに行った。

どんなおもちゃを買ってくるかは一任されていたが、みんなでお金を出し合った予算も多くはなく、必ず売れそうで利益も出るものを選ぶのは、結構大変だった。で、結局、子供の喜びそうなもの(私の母校は近くに小、中学校があったので、毎年子供がたくさん来た。家族連れも多かった)として、水鉄砲、スーパーボール、ヨーヨー、パチンコ、シャボン玉遊びセット、吹くとピロピロー♪と伸びる笛、などを買ったと思う。T君は、「スライムも買おう」と言ったが、それはさすがに気持ち悪いのでやめてもらった。

当日は、期待したほどおもちゃは売れなかったが、それでもなんとか黒字にはなった。お面がよく売れ、特にドラえもん、ドラミちゃん、ハローキティ、ゴレンジャーのお面が売り上げを支えてくれた。私がいいと思って仕入れたフェリックスのお面は、なぜか人気がなかった(泣)。

また、縁日のおもちゃの定番と私が秘かに自信を持って仕入れた、目玉商品のはずの指輪は、全く見向きもされなかった。仕方がないので、春の教育実習で私たちのクラスに教えに来た教生の先生が彼女を連れて来たので、無理矢理買わせ、残りは文化祭終了後、クラスの女子にあげた。

…昔のことなのに、文化祭の思い出はまるで昨日のことのように蘇る。今の教え子たちにも、文化祭でたくさんの思い出を作ってほしい。