夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

ピラニア

2012-09-07 22:29:06 | 日記
昨夜見た夢は本当に恐かった。

途中で何度も起きかけては、けっこう長い時間、うなされ続けていた。

去年の今頃見た『ピラニア 3D』という映画の続編を見ているような感じだった。


『ピラニア 3D』は、アメリカ南西部のビクトリア湖に、古代から地底湖で共食いを繰り返しながら生き残り、獰猛化したピラニアが大量に現れ、バカンスを楽しんでいた人々がパニックに陥る様を描いた超B級映画だった。

私が夢で見たのは、そのピラニアがなぜか日本で大発生し、河川や湖沼だけでなく、下水道などを通じて都市部にまで出現し、水道管の大きさに応じて伸縮自在になるよう進化して、学校や病院、一般家庭まで襲い始め、あちこちで惨事が繰り広げられる、という事態だった。

われわれは各所で水を止め、ピラニアを干上げる作戦に出るが、ヤツらは水がほとんどなくても生きていけるように適応し、人間たちはヤツらのいいように食いちぎられていく、という凄惨な光景が目の前に展開し続けたのだ。

映画なら、見たくなければ目をつむることができるし、初めから作り物だとわかっている気安さがある。

夢の場合は、「これは夢だぞ」と半ば意識しているようでありながら、夢の中の自分にとってはリアルな現実を、夢が終わるまで体験し、行動し続けなければならない。

この夢の場合、神出鬼没に現れるピラニアの猛攻を防ぎ止める術がなかっただけに、絶望感はより深いものがあり、明け方、目覚ましが鳴ったときには、ほとんどぐったりとなって起きた。

体こそ動かしてはいなかったけれど、映画の登場人物のように惨事に遭遇し、死地をくぐるような(間接)体験をしたせいで、精神エネルギーを相当消費したらしい。


こんなに恐い夢は初めてだったが、なぜ見たのかは不明。

今夜はリラックスして、安眠できるようにしよう。