夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

東京に、しばしのお別れ

2012-08-12 21:27:42 | 日記
セミナーが終わった後で、新宿に出て、買い物と食事。タイムズスクエアに行くだけでなく、こんな写真まで撮るのは、完全に「おのぼりさん」の行動パターンだなあ。

2時間ほどのわずかな間だったが、昔から大好きな町で楽しく過ごせた。

この帰省の6日間、過ぎてしまえばあっという間だったが、たくさんの思い出ができた。明日からはまた、仕事と勉強の毎日に戻る。さよなら東京、そして私の夏休み。

駿台教育研究セミナーに参加

2012-08-12 20:44:37 | 日記
関谷浩先生の「裏から見た『平家物語』」という講座を受けた。

関谷先生の参考書には、ずいぶんお世話になっている。特に、文法の説明の仕方は、授業で何度もパクらせていただいた。

それにしても、『建礼門院右京大夫集(けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう)』という作品だけを取り上げて、古文の読解法を伝授とは、なんともマイナーな講座に見えたが、実際はかなりの数の参加者がいた。(鳥取の倉吉からという方もおられた)。

女性の受講者が多いのは、やはり古文が好きな方が多いのだろうし、この作品のファンということもあるのかもしれない。

この作品は、建礼門院(平清盛の娘で高倉天皇の中宮・徳子)にお仕えした右京大夫という女性の日記的歌集である。平家の貴公子と恋愛関係にありながらも、源平の合戦で愛する人を失った悲劇が綴られており、昔から女性に人気が高いのだ。

さて、講座を受けて、生徒に古文の重要単語・文法を覚えさせた後で、読解にどう活用させるか、そのノウハウを実地で理解できた。また、それに加えて、関谷式古文の読解ルール&公式を利用すれば、どんなジャンル・時代の文章でも、注などを手がかりにしつつ、かなりのところまで客観的・論理的に読めるようになるとの感触を得た。

今回は、受講料を学校に負担してもらっている。感謝するとともに、2学期以降の授業で研修の成果を活かしていく。