今年も薪割を終え山積みのまま自然乾燥状態であるが・・・中心部の薪は雨にも当たらず日光にも当たらず。風も当たらない。よって乾燥は遅れる。
薪ストーブ歴も20年余りとなる。いや20シーズン薪と戯れただけか。
最初の薪ストーブは不要になった石炭ストーブを貰ってきたのが始まりだ。錆で赤茶けたストーブをワイヤーブラシで綺麗に磨き、ステンレス製煙突を購入セットした。
当時の住まいは平屋建ての狭い家だったため、このストーブ1つで充分暖かかった。
その後、今の家に住んで10年余り。薪ストーブをメインに建てた吹き抜けの間取りは中々暖まらない。家は夏を基準に間取り等を考えるのがいいと思い建てた家は確かに夏は涼しいが冬は当然寒い。
ストーブも大型になり、薪も大きな物も燃やすことができる。が消費も激しい。
触媒付きのストーブのため幾分消費量は節約できたいると感じる。
そこで薪つくりのうんちくを少々。
薪材の№1は樫、クヌギ、ウバメガシ、マテバシイ、ケヤキ、桜、カナメ・・・やはり硬く乾燥後も重いものが良薪材と思う。が材より大切なことは乾燥。乾燥が良薪の命。
今まで色々と試みて、伐採の季節は12月から3月頃、樹は休眠中で水分を上げていない頃が理想だ。
乾燥のさせ方、その1は割った後、早い時期に屋根付きの薪置き場で保管する。綺麗な薪ではあるが虫が発生する確率は高い。
その2、梅雨前まで雨ざらし、その後屋根付き薪置き場で保管する。まだ虫が発生することがある。
その3、1年間雨ざらし、その後1年間屋根付き薪置き場で保管する。
等色々試して見たけれど、伐採時期や乾燥時の天候や樹種により違い、まるで人間のようだ。これが一番良い方法というのは未だに解らない。
その3を試みた薪を今季初めて使用したが、虫つきは皆無、見た目は少し悪い(雨ざらしの期間が長く全体に黒ずんでいる)凄くよく燃える。切り口から水分が出ることも無い。少々火持ちが悪いか?といっても15時間後も火種はあるが。完全燃焼しているせいで煙突掃除はシーズン中一度も行ってない。樹種は上樹のみ使用だが。
今年のうんちくは、まず、乾燥よりも雨に当てることが大切であるため、雨風太陽に当たるように野積みする。初期乾燥が一番進むので、それを進行させるため荒く積む。
そして野積み乾燥期間が問題だ。梅雨前に屋根付き場所へ移動させる第一弾とその後土用に取り込む物と分けるのが今年のやり方。
けれど、これを燃やす3年後には、そんな試みも忘れていることが多い。
この状態では中心部が雨にも当たらず乾燥も進まない
通気性が良いように積み直す。メインは雨に濡れること。濡れることにより、乾燥が進む。そして防虫効果があるように感じる。
夕方、やっと完了。やはり山積みでは、思いのほか乾燥は進んでいなかった。
これを何時本積みとして薪小屋に移すか。たかが薪。されど薪である。