テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

荒れ野に響くは……?

2009-12-19 23:27:57 | ブックス
 寒~いけれど、週末ですね! 
 クリスマス休暇も間近の本日はDVDブックの御紹介と参りましょう!
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 うむむッ! ネーさッ、これはァ……!」

 ええ、そうですよ。
 あのシリーズの最新作は、あの物語です!
 さあ、みなさま、こちらを、どうぞ~!



   ―― シャーロック・ホームズの冒険 vol.14 バスカビル家の犬 ――



 制作は英グラナダTVさん、
 画像の宝島MOOK版は’09年12月に発行されました。
 待ちに待ったファンの方々も大勢おられることでしょうね。

「うィ! まッてましたァ! ぱちぱちぱちィ!」

 ホームズさんを主人公にしたコナン・ドイル卿の作品中、
 長編は4作品。
 『バスカビル家の犬』は、4作品の頂点!とされる傑作です。
 ミステリ作家さんや評論家さんたちが選出する
 古今東西の名作ベストテンでは、
 必ずランクインするほど高い評価を受けている作品なんですよ。
 その名作を、英国のTV局さんが映像化すると……
 こうなりました!

「こわいィでス!
 だーとむーあのォ、ふうけいィがァ、こわいィッ!」

 ダートムーア――荒野に吹きすさぶ不穏な風の音、
 いえ、あれは……魔物の叫び声なのでしょうか?
 グリンペン村の人々は噂しているのです、
 あの魔犬のために、先代のバスカビル卿は亡くなったのだと……。

「た、たしかにィ、
 ふんいきィもォ、こわいィッ!」

 先代の逝去にともない、
 新しく爵位と財産を受け継いだのは、ヘンリーさん、
 いえ失礼、サー・ヘンリーです。
 米国で暮らしていたヘンリー卿は先祖の土地に戻ってきましたが
 ……早くも、暗雲が?
 バスカビル家の主治医であるモーティマー医師は、
 ベーカー街221Bを訪ねてホームズさんに相談します。
 バスカビル屋敷の周辺で巨大な犬の足跡が発見され、
 沼地では大きな光る生きものが目撃されていることを……。

「わかッていてもォ、やぱりィ、こわいッ!」

 見方によっては、この物語はホームズ探偵譚中、
 最も幸福な、充実感ただよう作品であるとも考えられます。
 編集者や膨大な数の熱狂的ホームズファンに懇願され、
 アーサー卿はしぶしぶ筆を執りました。
 
 でも、フツーの探偵ものなんか、書きたくない!
 ならば……そうだ!
 歴史だ!
 歴史を、描こう!
 
 ええ、そうです。
 前から歴史小説を書きたくてたまらなかったアーサー卿、
 知人から教えられた伝説をもとに、
 ミステリと歴史を結びつけちゃったのでした。
 物語の重要な場面を、200年前に設定したのです。

 かつてダートムアで、
 悪事の影にあの領主あり!と囁かれた、
 バスカビルのウィリアム、じゃなかった、
 ヒューゴー・バスカビル。
 彼の為した残虐な所業により、
 バスカビル家の伝説、魔犬の呪いが、
 子孫たちの人生を狂わせます……。
 
「でんさつをォうちまかしちゃえッ、ほーむずさんッ!」

 おどろおどろしい風物、
 沼に隠れ潜む脱獄犯、
 ワトソン博士をおびやかす謎の人物……
 役者は揃いました!
 では皆さま、
 ミステリ史の金字塔、
 『聖典』の最高傑作でDVD三昧の楽しい週末を~!

「たんていぱわーでェ、さむさをォ、ふッとばそゥッ!」
 
 
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