「こんにちわッ、テディちゃでス!
しんどらまッ、はじまりましたでス!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!BSだよ~!)
こんにちは、ネーさです。
NHK BSで9月1日から始まったのは宮部みゆきさん原作の、
『おいち不思議がたり』(全8回)
(6日午後7時30分から再放送があります)。
次回はどうなるのかな~と楽しみにしつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― おいしいアンソロジー 喫茶店 ――
著者は阿川佐和子さん他、2024年5月に発行されました。
『少しだけ、私の時間』と副題が付されています。
このことろフィクション作品の御紹介が続きましたので、
はい、今回はお久しぶりのエッセイ作品!
それも、『CAFE』ではなくて――
「きッさてんッ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:そこが肝心~!)
この御本では、
思い出の喫茶店、
お気に入りの喫茶店、
心に残る喫茶店での出来事を、
40人の著者さんたちが綴っています。
著者さんの顔触れは、
エッセイの名手・向田邦子さんをはじめ、
太宰修さんに芥川龍之介さん、
伝説の喜劇役者・古川緑波(ふるかわ・ろっぱ)さん、
『シソンヌ』のじろうさん、
覆面小説家の麻生競馬場(あざぶけいばじょう)さん……と、
20世紀の文豪さんから
現代の人気作家さんまで。
「はばひろォ~いィ!」
「がるぐるる~♫」(←訳:豪華だよね~♫)
植草甚一さん、片岡義男さん、
小川糸さん、平松洋子さん、と
美味しいエッセイの第一人者さんたちの作品には
とりわけグッと来ますが、
ここで注目していただきたいのは。
高村光太郎さん(1883~1956)。
彫刻家であり、画家、詩人であった高村さん、
明治の日本を旅立って、
ニューヨーク、ロンドン、パリに
留学したこともありました。
『喫茶店より』
と題されたエッセイでは、
1909年(もしくは1908年?)の
パリの風景が描かれています。
「ぱりでェ、よふかしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:夜道を散歩!)
智恵子さんと出会うより前の、若き日。
異国を独り放浪する光太郎さんの、
これは回想なのか、創作なのか。
モノクロ映画を想わせるような一編は、
『智恵子抄』『道程』ファンの方々に
おすすめですよ。
「ほかにもォ~たくさんッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:名品あります!)
クスクスっと笑ってしまう、
中島らもさんの『変わり喫茶』。
ふわりと暖かい、
赤瀬川原平さんの
『コーヒーがゆっくりと近づいてくる』。
喫茶店の魅力を語る
喫茶店マニアさん必読の一冊です。
コーヒー好きな方々も、ぜひ♪