テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 幕開け、間近に ~

2024-09-04 22:03:02 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 やたッ! たいとるゥ~ぼうえいィでス!」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!剛拳でした!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦で

 井上尚弥さんが勝利!

 お祝い&お疲れさまの大拍手を送りながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― アンソロジー 舞台! ――

 

 

 著者は収録順に、近藤史恵さん、笹原千波さん、

 白尾悠さん、雛倉さりえ さん、乾ルカさん、

 2024年3月に発行されました。

 

「またもォ、あんそろじィ~?」

「ぐるるがぅるるぅるぐる!」(←訳:今回はフィクションだよ!)

 

 ええ、前回記事で御紹介した『喫茶店』は

 エッセイ作品のアンソロジーでした。

 対して、こちらは、

 東京創元社刊『紙魚の手帖』vol.10の

 特集《舞台(ステージ)!》を書籍化したもので、

 短編小説5篇が収録されています。

 

 ミュージカル、2.5次元、

 バレエ、ストレート・プレイなど、

 《舞台》を主題とする物語は

 いずれも非常に魅力的ですが……

 

「まくあけはァ、げんきィよくゥ!」

「がぅるるぅーるるぐるる!」(←訳:ファンファーレで行こう!)

 

 この御本の幕開けを飾る、

 近藤史恵さん著『ここにいるぼくら』。

 

 読み手のココロをガシッと!

 たちまち摑んでしまうこちらの作品が

 私たちの最推しですよ。

 

「やくしゃさんはァ、おおいそがしィでスゥ!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:突然の出演依頼!)

 

 琴平達矢(ことひら・たつや)さん、

 劇団トーンリスト所属、34歳。

 

 8月の定期公演が終わったばかりの

 琴平さんのもとへ、

 突然、出演の依頼がありました。

 

 東京で2週間、

 大阪や福岡など地方公演も予定されている、といいますから、

 興行の規模としては小さくなさそうです。

 

 劇団の事務所から転送してもらった書類に

 記されていた演目名は、

 

 『大江戸ノワール』。

 

「ふむむむゥ!」

「がるる!」(←訳:来たね!)

 

 さっそく演出家さんと面談した琴平さんは、

 目を丸くしないではいられません。

 

   2.5次元?

 

   江戸を舞台としたソーシャルゲームが原作?

 

   それを、ぼくが?

 

 いえ、琴平さんは怒ったり馬鹿にしてるんじゃなくて、

 単純に驚いているんです。

 舞台俳優として10年以上やってきて、

 運動神経には自信があるし、

 殺陣(たて)も出来て、

 けれど、特別な売れっ子俳優でもないぼくに、

 どうして声が掛かったんだろう?

 

 演出家さんは、

 声がキャラの声優に似てるからだ、

 とか言ってますが……?

 

「なやみはァ~あとまわしィ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:お稽古しないと!)

 

 衣装合わせに、宣伝用のフォト撮り、

 他の俳優さんとの顔合わせと、

 台本の読み合わせ等々。

 11月アタマの初日まで、

 やらねばならないことは山のよう。

 

 いつも演っている劇団でのお芝居とは

 何もかも違って感じられる

 2.5次元の《舞台》。

 はたして、

 観客さんたちの反応は――

 

「ううゥ~きんちょうゥするゥ~…」

「がるるぐるるる!」(←訳:無限のドキドキ!)

 

 琴平さんの役柄って、いったい?

 衣装やメイクは、どんな感じ?

 といった重要なポイントは、

 はい、読んでのお楽しみ、ですよ。

 

 《舞台》大好きな方々に、

 LIVEを愛する方々にも

 おすすめの文庫作品です。

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

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