「こんにちわッ、テディちゃでス!
わわッ? ゆうぐれェ、はやいィ~!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!秋だからね!)
こんにちは、ネーさです。
今日9月22日は《秋分の日》とあって、
夕方5時を過ぎるとグッと暗くなってきました。
秋だなぁ~と実感しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ボストンから、ニューイングランド地方の旬ごはん ――
著者はサリバンよしこ さん、2024年6月に発行されました。
『RECIPES INSPIRED BY NEW ENGLAND』と英語題名が付されています。
「おおッ! ごはんッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:アメリカのごはんだ!)
広~いアメリカ合衆国で、
ニューイングランドと呼ばれるのは、
北東部の6つの州――
メイン州、ニューハンプシャー州、
バーモント州、マサチューセッツ州、
ロードアイランド州、コネチカット州です。
メジャーな観光ルートから少し離れているので、
日本人にはあまり馴染みがない……
と思われがちなニューイングランド地方ですが、
いやいやいや、
実は、活字マニアの皆さまにとっては、
思い入れたっぷり!な土地ですよね。
ボストンを舞台にした数々のミステリ作品、
S・キングさんのホラー作品、
そして何より、
ラブクラフトさんの《クトゥルー神話》シリーズは、
ロードアイランド州プロヴィデンスと
切っても切り離せない存在でしょう。
「ぶんがくはァ、もはやァ、めいぶつゥ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:州の特産品です!)
そんなニューイングランド地方では、
どんなお料理が人気なのか。
どんな食材が、家庭の食卓に並ぶのか。
2000年からボストンで暮らしているという
著者・サリバンよしこさんにガイドしていただいて、
いざ、拝見!
「かいさんぶつゥ、はッけんでスゥ!」
「ぐるがるぐるぅーる!」(←訳:あの有名メニューも!)
人気のクラムチャウダー、
えびロールにはどっさりのエビ、
タラのフライに、
ほたてのフライ、
新鮮なオイスターといった
”海の恵み”に添えるのは、
ポテト、芽キャベツ、ホウレン草……
ラブクラフトさんもクラムチャウダーを食べたのかしら?
なんて想像するのは楽しいですね。
いえ、それはともかく、
この御本でカルチャーショックだったのは、
主役のお料理よりも、
サイドメニューの方でしょうか。
日本のサイダーとは異なる、
『ホットアップルサイダー』。
コーンミールで作る先住民のパンケーキ
『ジョニーケーキ』。
いちばん驚かされた
『ボストンブラウンブレッド缶』。
「ほわわッ?」
「がるぐる??」(←訳:缶でパン??)
まず用意するのは、
スープやビーンズの空き缶。
そこへ、
生地を入れて、
蒸し焼きにする。
生地をこねない、発酵させない、という
『ボストンブラウンブレッド缶』は、
蒸しパンのような、
そうではないような。
お味も食感も、ちょっと想像できなくて、
アタマの中が【?】だらけになりました。
「にほんにはァ、ないィでスねッ!」
「ぐるがるーる!」(←訳:形もユニーク!)
レシピの最終ページを飾るのは、
『ホリデーエッグノッグ』。
ホリデーシーズンには欠かせない
伝統の飲み物です。
レンガの建物が並ぶ街路を歩く私立探偵さんや、
農業大学の教授さんが、
ホクホク顔でお腹を満たしてゆく様子が
自然と浮かび上がってくるレシピブックは、
お料理好きな方々はもちろん、
米国文学好きな方々に
おすすめですよ。
本屋さんの料理本コーナーで、
ぜひ、探してみてくださいね~♪