「こんにちわッ、テディちゃでス!
わほゥ! はせひろさんッ、とうじょうゥ~?」
「がるる!ぐるるっ??」(←訳:虎です!まさかっ??)
こんにちは、ネーさです。
昨夕、『孤独のグルメ 2 』の再放送を何気に見ていたら、
井之頭五郎さんのお隣りに、長谷川博己さんが……!
贅沢なゲスト出演は今日の放送でもアリかしら?と期待しつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 身近な鳥のすごい巣 ――
著者は鈴木まもる(すずき・まもる)さん、
2023年5月に発行されました。
『鳥の巣にはすごい不思議がつまっている』と副題が付されています。
著者・鈴木さんは、
東京藝術大学を4年次に中退し、
絵本作家・画家として活躍していたという、
”アートの道”を歩んできた御方です。
そんなアーティストさんが、
鳥の巣研究家になった理由は――
「みィつけちゃッたでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:偶然にも!)
山の中で暮らしていた鈴木さん、
枯草で作られたお椀型の鳥の巣を見つけ、
感銘を受けました。
なんと美しい立体だろうか。
一体どうやって枯草でこんな形が作れるのだろう。
何羽のヒナがここで育ち巣立っていったのだろう。
そうして鳥の巣の研究に取り組み始めた鈴木さんは、
或る事実に気付きます。
「いがいにィ、しられていないィのでス!」
「がるるるるるぐるる!」(←訳:鳥それぞれの巣の形!)
この御本で図説&解説されているのは、
スズメ、ツバメ、セグロセキレイ、メジロ、
ハシブトガラス、カルガモ、オオハクチョウなど、
私たちにとって身近な、
よく見かける鳥たちの巣と、
実物大で描かれたタマゴたち。
太いくちばしをつるはしのようにして、
土手に体当たりして穴を掘り、
その奥で営巣するカワセミ。
アパート風に多世帯の巣を作り上げる
シャカイハタオリ。
大木の洞(うろ)を好むフクロウ。
と、いろいろな巣があり、
タマゴがありますが、
私ネーさが驚いたのは、
ムクドリ……!
「ええッ? これがッ?」
「ぐるがるるる~!」(←訳:見てみたいね~!)
ちょうど今頃の季節、
駅前や住宅街の周辺に何百羽も集まって、
騒音と糞害で問題になるムクドリたち。
嫌われ者の彼らが、実は美しい声を持っていて
モーツアルトさんはムクドリを飼って可愛がっていたのだと、
以前にご紹介した
ライアンダ・リン・ハウプトさん著『モーツアルトのムクドリ』
で知りましたが、
ここでもうひとつ新情報が。
ムクドリのタマゴは、
ピーコックグリーンのような
美しい色をしている……!
「ほほほゥ~!」
「がるぅ!」
その美麗な色に魅せられ、
鳥類学者を目指そうと決意する者も多い、と
鈴木さんは綴ります。
ムクドリくん、うるさいだけの鳥じゃなかったのねえ。
あ、タマゴの色という点では、
ウグイスくんもなかなかのものですよ。
目にも鮮やかな、
深紅色!
「ほうせきィみたいィ!」
「ぐるるるるるがる!」(←訳:目立ちそうで心配!)
親鳥に教わることもなく、
“本能“で作ってゆく巣のかたち。
そこからまた新たに旅立ってゆく幾多のヒナたち。
バードウォッチング好きな方々、
自然観察好きな方々におすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪