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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 小さきものは、巣の中で ~

2023-10-19 22:08:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わほゥ! はせひろさんッ、とうじょうゥ~?」

「がるる!ぐるるっ??」(←訳:虎です!まさかっ??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 昨夕、『孤独のグルメ 2 』の再放送を何気に見ていたら、

 井之頭五郎さんのお隣りに、長谷川博己さんが……!

 贅沢なゲスト出演は今日の放送でもアリかしら?と期待しつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 身近な鳥のすごい巣 ――

 

 

 著者は鈴木まもる(すずき・まもる)さん、

 2023年5月に発行されました。

 『鳥の巣にはすごい不思議がつまっている』と副題が付されています。

 

 著者・鈴木さんは、

 東京藝術大学を4年次に中退し、

 絵本作家・画家として活躍していたという、

 ”アートの道”を歩んできた御方です。

 

 そんなアーティストさんが、

 鳥の巣研究家になった理由は――

 

「みィつけちゃッたでスゥ!」

「ぐるがる!」(←訳:偶然にも!)

 

 山の中で暮らしていた鈴木さん、

 枯草で作られたお椀型の鳥の巣を見つけ、

 感銘を受けました。

 

   なんと美しい立体だろうか。

   一体どうやって枯草でこんな形が作れるのだろう。

   何羽のヒナがここで育ち巣立っていったのだろう。

 

 そうして鳥の巣の研究に取り組み始めた鈴木さんは、

 或る事実に気付きます。

 

「いがいにィ、しられていないィのでス!」

「がるるるるるぐるる!」(←訳:鳥それぞれの巣の形!)

 

 この御本で図説&解説されているのは、

 スズメ、ツバメ、セグロセキレイ、メジロ、

 ハシブトガラス、カルガモ、オオハクチョウなど、

 私たちにとって身近な、

 よく見かける鳥たちの巣と、

 実物大で描かれたタマゴたち。

 

 太いくちばしをつるはしのようにして、

 土手に体当たりして穴を掘り、

 その奥で営巣するカワセミ。

 

 アパート風に多世帯の巣を作り上げる

 シャカイハタオリ。

 

 大木の洞(うろ)を好むフクロウ。

 

 と、いろいろな巣があり、

 タマゴがありますが、

 私ネーさが驚いたのは、

 ムクドリ……!

 

「ええッ? これがッ?」

「ぐるがるるる~!」(←訳:見てみたいね~!)

 

 ちょうど今頃の季節、

 駅前や住宅街の周辺に何百羽も集まって、

 騒音と糞害で問題になるムクドリたち。

 

 嫌われ者の彼らが、実は美しい声を持っていて

 モーツアルトさんはムクドリを飼って可愛がっていたのだと、

 以前にご紹介した

 ライアンダ・リン・ハウプトさん著『モーツアルトのムクドリ』

 で知りましたが、

 ここでもうひとつ新情報が。

 

 ムクドリのタマゴは、

 ピーコックグリーンのような

 美しい色をしている……!

 

「ほほほゥ~!」

「がるぅ!」

 

 その美麗な色に魅せられ、

 鳥類学者を目指そうと決意する者も多い、と

 鈴木さんは綴ります。

 

 ムクドリくん、うるさいだけの鳥じゃなかったのねえ。

 

 あ、タマゴの色という点では、

 ウグイスくんもなかなかのものですよ。

 目にも鮮やかな、

 深紅色!

 

「ほうせきィみたいィ!」

「ぐるるるるるがる!」(←訳:目立ちそうで心配!)

 

 親鳥に教わることもなく、

 “本能“で作ってゆく巣のかたち。

 そこからまた新たに旅立ってゆく幾多のヒナたち。

 

 バードウォッチング好きな方々、

 自然観察好きな方々におすすめの一冊です。

 本屋さんで、図書館で、

 ぜひ、探してみてくださいね~♪