「 この場は感動したことにしておかないと
解らないヒトだと思われそうなので、
そういうことにしておきましょう ・ ・ ・ 」
なぁんてことが、あります。
不本意ながら
みんなホントにこの人の話で感動できるのか?
とか、
ホントにこれが美しいと思っているのか?
という具合に。
『 桂離宮 』 は、御殿もその他の建物も庭も、
全部のバランスの中で美しいと思っています。
( いえいえ、これは本当にそう思っています。 )
が、今まで見たどの本にも書かれているように
シンプルで、無駄を削ぎ落とした美しさ。
だとは思っていませんでした。
沢山の線や面が、とても複雑に関係し合っているし、
とっても作為的だとも思っていましたが、
世間がシンプルだと言うから、この際
シンプルということにしておいた方が良いのかと ・ ・ ・ 。
この本が、スッキリさせてくれました。
ある時代に、ある方向に誘導したいと考えた人たちが、
桂離宮の評価の常識をつくったというようなことです。
世界的に有名だった
建築家のブルーノ ・ タウトを利用したりして。
シンプルか作為的かの評価も、
時代ごとに変わっていると分析しています。
桂離宮の評価だけではなくて、
“ 常識 ” は、
時代の流れや誰かの意図で変わる
ということに注意しておきたいと思います。
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