CAOS=ひゅうまんすけぇる

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それでいいじゃないですか、それがヒューマンスケール!

やるなぁ! とらや!

2015-04-11 | 日記・エッセイ・コラム

 土曜日夕方、

毎週BSの 『 男はつらいよ 』 を楽しみにしています。

山田洋次監督は妥協がない人だと思っているので、

場面の細かい部分まで

何か意味があるんだろうと考えてしまいます。

 

 とらや2階の窓ですが、

こんな感じで “ 桟 ” が入っています。

で、真ん中になる部分がスリガラス。

周りがトーメイガラスです。

普通にすると、

逆に真ん中をトーメイガラスで、

周りをスリガラスにしたくなる感じですが、

逆なんですね。

部屋の向かいは印刷工場で、

2階は工員の寮で、若者が何人も住んでいます。

 

 上のパターンの方が、

トーメイガラスの面積が大きくなって、

お互いに視線が通ってよく見えてしまいそうですが、

実際には、視線を止める効果が高くなる。

下のパターンの方が窓の外の風景に注目してしまう。

 

 「 目で見る ( 見える ) 」 という物理的なことと、

「 目線が通り抜けようとする気持ちを止める 」

という心理的なこととの違いなのだと思いますが、

“ 見える ” ことと “ 見る ” こととは違います。

 

 そこまで考えて とらや が作られているかは解りませんが、

映画の中での設定との関係では、

とても良く出来ているように思います。

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