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“ 常識 ” を疑う

2016-04-11 | 日記・エッセイ・コラム

 常識って、なにかいつも正しいことみたいに思うけど、

意外と時代に合わなかったりして

不便なことも多いんですよね。

 南に面した窓は

大きくするのが常識みたいになっているけど、

外からの目線が気になって

カーテンを閉め切っているのをよく見かけます。

 だったら、違うことを考えた方が

生活しやすいんじゃないかと思うんです。

 

 自治会の用事で初めて伺ったお宅。

プレハブ系の建物で、

築30年を超えているらしいですが、

「 キレイに住んでるな 」

という印象でした。

 

 そのリビング、

こんな感じだったかな?

南向きの窓がアルミサッシの欄間付の大きな窓で、

目線の部分だけカフェカーテンが

かかっている感じでした。

窓とのバランスが良くて

割と上手く決まっていたんですね。

 

 初めてのお宅で

失礼なヤツだと思われたくないので黙っていましたが、

やっぱり気になって我慢できないので、奥さんに訊いてみました。

「 これ、突っ張り棒でカフェカーテンにしてるんですか? 」

「 あらぁ

 こんな部分に気付いた人初めてですぅ! 」

みたいなお返事!

 

 軒がなくて太陽の光が強烈過ぎることと、

南面の道路の目線がイヤでこうしているけど、

実はちょうど寸法が合ったテーブルクロスを使っていて、

欄間の敷居部分にクリップで留めているのを見せてくれました。

 

 自由やなぁ!

これでいいんやなぁ!

上手い工夫だと思います。

 

 もう建ってしまっている家で、

不快なものを快適にする目的で

たまたまあったものを使ってお金をかけない工夫は

とても素敵だと思いましたが、

私自身、以前から

『 南面だから大きな窓 』

っていう “ 常識 ” が正しいとは思えなくて

採光を配慮することと

道路からの目線を遮ることを考えて

障子をはめ込んでみたり

壁のセンターをはずして両脇に寄せてみたり

色々しています。

コメント
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