CAOS
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頼みごとがあるときだけ訪ねて行くようで、
少々恐縮ぎみに訪ねた和歌山大学観光学部の先生の研究室。
先生の秘書で、30歳代のアメリカ人の女性が、
「 日本の土壁がついた木造の建物が素晴らしい。
私は縁側と雪見障子が欲しい。 」
と!
私の目を見ながら英語で言った ( らしい ) 。
「 縁側と雪見障子のどういうところがいいのか訊いてください。 」
と先生に頼むと、
「 自分で訊きなさい。
彼女日本語解るから。 」
・ ・ ・ だったら最初っから日本語でしゃべればいいヤン!
と思いましたが、ガマン。
「 ロマンチック 」
と、彼女は表現したと思いますが、
日本人がいらないと言ってドンドン使わなくなっているモノを
アメリカ人は欲しいと言う。
「 色が濃くなった縁側の向こうを眺めるのが気持ちいい 」
とも言っていたかな?
“ ないものねだり ” 的現象には思えませんでした。
むしろ彼女たちは
“ 自分達の文化にはなかった優れた快適装置を
積極的に取り入れている ”
というのが正解なんじゃないでしょうか。
話を進めていくと、
「 玄関も欲しいと思っている人は多い。
靴を脱ぎたいと思っている人は多いから。
玄関がないから入口にズラッと靴を並べている家も増えている。
あんなだったら玄関つくればいいのに! 」
とのこと。
誇らしくもあり。
それをなくそうとしている日本人が増えていることが
恥ずかしくもあり ・ ・ ・ 。