CAOS
建築設計事務所カオスのホームページから
リンクしているブログをこちらに引っ越しました。
ホームページの作成ソフトの不具合で
直接リンクが設定できないために
OCNの古いブログを経由しての
アクセスになっています。
午前中のテレビで、宇治平等院の平成の大修理の特集をしていました。
私が注目したのは、光の扱い方です。
今、私達が見る歴史のあるお寺はどれも寂びた感じで、色見も落ち着いていますが、
創建当時は極彩色で金ピカですね。
時々、当時を再現したような彩色のお寺を見ますが、けばけばしく感じて受け入れにくいです。
環境の違いは、電気を使った照明で見ていること。
1000年前のほとんど照明設備がない状態では、
なんとか入って来て、土間や壁に反射する日光くらいです。
平等院に関しては、池の水面で反射して入ってくる光も期待したでしょう。
圧倒的に暗い。
そのわずかな光では金箔の部分だけが光って、
派手に見える彩色の部分は、今よりもずっと沈んで見えていたのではないでしょうか。
お寺ごとに環境が違うので、強引な仮説ですが、
平等院に関しては、緻密に計算して光をコントロールしていたように感じます。
1000年前の人にできたことが、今の建築の多くではできていない。
こりゃ どういうことでしょう?