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2008-09-15 | 日記・エッセイ・コラム

 午前中のテレビで、宇治平等院の平成の大修理の特集をしていました。

私が注目したのは、光の扱い方です。

 

 今、私達が見る歴史のあるお寺はどれも寂びた感じで、色見も落ち着いていますが、

創建当時は極彩色で金ピカですね。

時々、当時を再現したような彩色のお寺を見ますが、けばけばしく感じて受け入れにくいです。

 

 環境の違いは、電気を使った照明で見ていること。

1000年前のほとんど照明設備がない状態では、

なんとか入って来て、土間や壁に反射する日光くらいです。

平等院に関しては、池の水面で反射して入ってくる光も期待したでしょう。

 

 圧倒的に暗い。

そのわずかな光では金箔の部分だけが光って、

派手に見える彩色の部分は、今よりもずっと沈んで見えていたのではないでしょうか。

 

 お寺ごとに環境が違うので、強引な仮説ですが、

平等院に関しては、緻密に計算して光をコントロールしていたように感じます。

1000年前の人にできたことが、今の建築の多くではできていない。

こりゃ どういうことでしょう?

コメント
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