全く重要ではないけれど、
「 これを抜かれると気持ち悪い 」
という事があるもので、
大工さんが土台を据付ける作業をしながら言いました。
「 この家は、いの一番があって良かったわぁ!
ないと気持ち悪いネン! 」
もしかすると地域によって違うかもしれませんが、
大工さんが木組みの番付 ( 柱の位置を表す記号 と言えば良いのでしょうか ) をするときに
・ 西から東に向けて い ろ は に ほ へ と付けて
・ 南から北に 一 二 三 四 五 六 と付けるので
南西の角が いの一番 になります。
もし、南西の角が欠けた形の建物だったら、
いの一番 の符号が付く柱がないわけです。
始まりが いの2番 だったり、ほの1番 だったりします。
べつに、
なければいけないものでも、
ないのが特別なことでもありませんが、
「 なんか気持ち悪い 」 のは、解る気がします。
どう言うわけか、私たちが図面に付ける A-1がなくても気になりませんが!
夜、『 月を愛でる会 』 の3役会でした。
3役と言っても、6人での会議ですが、
6月の総会に向けて、議案を事前に理事会の承認を受けておかなければいけないので、そのための話し合いでした。
以前は、
和歌山や有田に、特別な期待も愛着もありませんでした。
建築を仕事にしているので、普通の人よりは “ 地域 ” や “ 風土 ” には興味がありましたが、
今の様に、この地域を大切にしようと思うようになった最初の切っ掛けは、
この 『 月を愛でる会 』 を通して、歴史を学んだ事です。
「 明恵上人を通して、地域の文化を見直す 」 ことが、会の趣旨ですが、
顧問の川岸光司先生を始め、会員の方々から和歌山や有田の歴史のことを教えてもらっているうちに、随分思いがハッキリしてきました。
興味を持つと、
面白いもので、『 茅の会 』 や 『 有田の民家を考える会 』 などは、このブログでも書いていますが、
それ以外にも、色々なところで興味深い話を聞くようになりました。
最近、そんな傾向が加速して、
色々なところで、
地域を大切にしたい人、守りたいと考えている人との出会いも多くなっています。
具体的な形になりつつあるもの。
これから固まる予感のあること。
様々ですが、楽しい動きです。