山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

「山で…」その3より  雲

2008-08-26 | 山想
ここ久しく空を眺めなかった。昨日の豆台風が東海上に去った今日の空は素晴らしかった。全く暫く振りで大空を眺めた。

会社の屋上に仰向けに寝ころんで空を仰いだ。僕の視界がすべて青い秋の天になった。巻積雲のウロコがもの凄いスピードで頭上にさしかかる。もの凄いといっても、スピードが手にとる程ではなくて、高度1万数千メートルのウロコ雲と地球表面に過ぎない僕の目との距離である。

天の雲が岩礁にぶち当たる大海の潮のように、あの海の青から生じて、その青の中に散り撒かれる白い泡のように、その巻積雲は僕の視界を被っていく。天が静止して僕が動いているような錯覚。

秋の日差しは、まだまだ暑く僕の額からも背中からも汗が噴き出る。その時遠い爆音とともに小さな機影が視界の中に入ってきた。嗚呼、まさに大海の怒濤の中をさまよう小魚のごとく、双発の銀色の機体は小さく霞んでいく。なんという高さ、そして初めて、比べて分かるその大きさ。

その巻積雲はいつのまにか視界の片隅に行ってしまった。形を変えて絶えず蠢き生まれては消えていく超高々度の氷の集団。秋の午後の日差しに輝き、輝き至るところの、この白い輝き。

青い空と、白い輝き、
久し振りの大空でした、
久し振りの雲との出会いでした。(1971.9.27記)
                     
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「山で…」その2より  秋がやって来た。

2008-08-25 | 山想
長いこと待ちこがれていた秋が…。えっ!ホントに? 秋になったら行きたい山の名前をノートに書き連ねていたのは、何時の短い夏の頃だったかな。

紅葉の頃にはここで、ススキの頃にはお月見で一杯、落葉松の葉吹雪の小径を下る日は、…と。ところが、いつものことだけれども、その頃になると腰が上がらない。天気予報のせいにしたり、いろんな理由がついてしまい結局が実行ができない。思い切って玄関を出るのに何て手間のかかることか。

夜行列車から降りたって、青空の下、清々しい秋の朝の駅前に出て深呼吸する気分は、実に味わい深いのに。(1971.9.17記)
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カミさん帰国

2008-08-23 | 楽しい時間
夕べ遅くカミさんが帰国。猛暑の日本を1週間ほど忘れて、冬の南半球はオーストラリアから。ガラガラのトランクを持って出掛けた筈なのに先ほど、階段を担ぎあげた際の重いこと、何を仕入れてきたんだか。

でも紙パックのワインが4Lも入ってるとの話しに即、了解。
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秋風が

2008-08-22 | 楽しい時間
ここしばらく、室内ではTシャツとトランクスだけで過ごしてきたのに今朝は、思わず長ズボンを引き寄せた。涼しい朝だった。

TVでは「秋風が…」という声が幾度か流れた。9月下旬の空気だそうだ。前線が関西から東海上沖を東進してくる気配。どうやら週末(日曜日)の沢遊びは中止の様子。一部シャワークライムもある濡れてしまう沢で、それなりに準備していたのだが、晴れの日が良いに決まっている。

嫌だな早いな、このまま停滞してしまったら秋雨前線だが、そんなわけはない。何度かこんな気圧配置を繰り返して秋になっていく。猛暑の夏の年は秋が早い、そろそろ秋の山行を考えないと。

これも都会に住んで自然を肌に感じて生活に応用する知恵のひとつか。
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サービスエリアガイド

2008-08-18 | 山道具
「サービスエリアガイド」という名の道路地図のこと。高速道路のSAで無料で配布している地図である。例えば、手許にあるのは「東名高速道路・中央自動車道」中日本エクシス発行2008.4版で、名古屋~北陸、千葉~日光、佐野付近までの広域の高速道を主体にした道路地図です。

民営化になる前には「エリアガイド」として財団法人ハイウェイ交流センター、道路サービス機構とかから発行されていた。拡げると新聞の全紙よりやや小さめのサイズで広域で「東名高速道・中央自動車道」「東北自動車道Part1・常磐自動車道」「東北自動車道Part2」「北陸自動車道」「道央自動車道」とかが年に数回発行されていた。全体が一目で見られ、高速道以外の一般道とか道の駅とか名所旧跡とか、何より山岳との位置関係の比較が明確で非常に貴重な地図だった。

しかし、一部ダブっている(関越自動車道とか)のもあったり、頻繁に発行され、無造作に積み重ねてあり使い捨て感覚の雰囲気があった。それこそ無駄だった。やはり民営化になって無くなってしまった。代わりに小冊子の中に組み込まれ観光地図的になり範囲も狭く非常に使い難くなってしまった。

私などは、古いものにセロテープ等で補強しながら貴重品扱いせざるを得なかった。カーナビの普及が進んでいる現在、広域な一目で読めるガイド地図は必要です。相次いで高速道の開通が進んでおり、上記の「サービスエリアガイド」が再び、発行されたことは朗報です。ドライバー達は無くなって不便さが分かったものと思います。

以前のような無管理的な発行を止め、半年に1回か年1回程度の発行にとどめた上で他地域への拡張を早急に望むものです。また、文字印刷が薄く見難いので濃く明瞭にしてほしいものです。

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