山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

今朝は雪

2008-01-23 | 楽しい時間
東京に雪
今朝、カーテンを開けると雪が舞っていた。数日前から、降る降ると予告されていたのに遅れていた。今年は遅れており先週末、大菩薩に出かけた仲間はがっかりして帰ってきた。

水っぽいぼたん雪、国語辞典では牡丹雪と書く、落ちる様からか日本人は風流な言葉を考える。関東では、寒気の南下を促す低気圧が南岸を通過すると、待望の雪が舞う。しかも、八丈島の北側を通過すると東京にも降雪となる。

街では数㎝の降雪も奥多摩とか大菩薩とか丹沢に行くと結構な積雪になる。少しの雪で、たぶん都会は大混乱するのに山屋さんは、にこにこしながら天からの贈り物を眺めている。

この週末、楽しい雪山歩きができそうだ。
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2007年 初秋の山 白峰三山

2008-01-23 | 山行
 5年振りに、北岳しかも三山縦走に今回、参加することは特別の意味がありました。その5年前はO先輩の還暦祝い山行と称して9月の二泊三日の山行に参加した。北岳頂上でセレモニーをやって皆でお祝いをした。O先輩は40年以上も南アルプスに通い続け、同山岳会の会員達にとって憧れの人でもあった。手術をしたこともあり喘いで八本歯を登っている姿を見て、自分もあそこまで歩けるだろうかと思っていた、そして自分の番では是非とも三山を歩くと決めていた。

 そして、その年の夏(7月生)が来た。独りでウジウジしていたところ、Iさんの計画が出てきた。だが、一泊二日で抜けることと健脚Iさんについていけるかで再び躊躇を。

9/15 前夜、新宿発21:00で中央道・双葉ICから増穂ICまで高速道、R52で奈良田着0:30広河原に向かうシャトルバスの5:30発までたっぷり休む。スーパー林道も昔のように自由に通れずあちこちで道路の修復をしている。ここ何年もまともに通れていない。だが快晴の広河原には昔のように大勢の登山者があふれていた。

吊り橋(6:40)で野呂川を渡る。大樺沢コースはなんと渋滞、今は左岸通しに歩けず対岸を巻き二俣(8:45,9:00)に到着する。このあとがいけない、渋滞も理由のひとつにはあるが、足が上がらず、息が切れ明らかに不摂生の賜物。八本歯コル11:05。北岳山頂12:15,25である。雲海の上に富士が頭を見せる3192mだった。北岳山荘に降り着いて(13:20)もまだ先がある。Iさんに背を押されるようにガスと寒い風のなか中白根山へ稜線を歩き始めた。いつもは、朝一番の気合いの入る間ノ岳へのアップダウンなのに気が滅入っている。間ノ岳(3189m)15:30着。視界が開けて農鳥小屋がはるか下に見えた。Iさんは飛ぶように駆け下りていった。

9/16  テントを撤収して6:00出発。朝焼け空に富士の周りにはレンズ状雲が飛び交う荒天に向かう空模様。農鳥岳7:20,35。下降点8:05、大門沢小屋10:00,25なんとこの若いIさんは、ここを是非登ってみたいだと、私は何度もここを降りたが登る気にはなれない。雨が降ったり止んだりする中、砂防ダム工事現場から林道歩きとなり発電所のバス停12:50。
そして雨上がり奈良田13:15に到着した。

農鳥岳へかけての3000mの稜線漫歩、浮遊する雲は多かったものの昔、歩いた稜線や谷が見渡され、また新たな感動を持つことができたのだった。
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山日記

2008-01-21 | 楽しい時間
傍らに黒い表紙のビジネス手帳がある。これは、私の大切な宝物のひとつ。山から帰って何時、誰と、何処から歩き出して、何処へ降りてきた、とか何時の電車に乗ったとか、感想も数行入れてメモ風に書きためているうちに結構なページ数になってしまった。片側1
ページに書き通し番号を付けている。ハイキング、ピクニックもゲレンデスキーも、幾つもの頂きを踏んでも1件。懐かしい友人との想い出に、次の計画のときとか、原稿を頼まれたりしたときに、古いページを繰るときもある。

No.1は1968.4.14奥多摩 馬頭刈尾根 20才 真面目に山を歩き出した頃。それが、5冊目だ。初めの2冊は1山行に数ページ使うことがあったり毎週のように行ってたりで1冊が70件前後で4年で終了。前回は17年かかった。だんだん長くなっている。先日の蓼科山がNo.596だからまもなく600件目が数ヶ月後にやってくる筈だ。ちなみに500件目は2002.7.20 富士山 会社の若者につきあって54才で5回目の登頂をした。

さて、どこまで進むか、6冊目に手が届くか。こんなことも山歩きの楽しみのひとつ。
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2007年 初夏の山  地蔵尾根から飯豊本山

2008-01-20 | 山行
 まるで夏山。雪面の照り返しを受けつつ頬には心地よい涼風を感じ、山稜を駆け下りる。でも、少ない残雪とはいえ雪面はまだ柔らかくステップが軽い。麓の鮮やかな新緑の樹林も、辺り一面に囲まれればコブシ、タムシバ、ヤマザクラが咲いてるし、13~1500mの灌木の日当たりの足元にはカタクリが一面に、シラネアオイが雪消えに花びらを揺らせ、山上はみちのくの遅い春。

6/2 いつものメンバー3人で前夜発、栗子峠で仮眠、米沢盆地を横切って大日杉小屋(612m)に到着。出発は8:30。夏時間のコースタイム3時間で地蔵岳(1538m)に辿り着いた。例年なら1000m付近から現れるという残雪も地蔵直下のだまし地蔵付近まで見られなかった。回り込むとシャチ肌模様の飯豊本山のお出迎えだ。これより1500m台の起伏が続く。地蔵下から日当たりの小道の両脇にはカタクリが一面に咲いていた。もう1~2ヶ月も経つとヒメサユリの咲く尾根として知られるが、これも隠れた名所かもしれない。1570mの御坪手前の雪田(13:25着)にテントを張りBCとする。

6/3 本日中に帰京のため早めの5:00出発、前日偵察しておいた分岐から切合小屋に突き上げる谷に降りて、アイゼンを履き谷を詰める6:00。急傾斜を登り切合小屋6:30、飯豊主稜線歩きとなり草履塚(1908m)。アイゼンを外して左手に残雪たっぷりの大日岳を指さしながら夏道を辿り飯豊神社頂上小屋8:35,更にその先の本山頂上(2105m)8:50,9:05に到着した。晴天の展望を感動以上に語るすべもなく往路を駆け下る。切合小屋から滑り降りテント撤収し11:40には、地蔵尾根へと下り始める。大日杉小屋着14:35。車に飛び乗り\400の白沢温泉に汗を流し運転交替しながら当日中にギリギリ東京着。一泊二日には少々遠いがこの時季の残雪と新緑のみちのく歩きは、やっぱり素晴らしい。
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2007年春の山   尾瀬から平ケ岳

2008-01-18 | 山行
今年は暖冬、積雪が少なく山は藪だらけ?どうして たっぷりの雪山でした。

厳しい冬が終わって下界は桜前線が日本列島を北上中、毎年繰り返す行事なのだが、四季という自然の移ろいの中に住める恵まれた環境に私達は暮らしている。山歩きを趣味にする者たちの中では春は芽吹きと雪解けの楽しい季節です。山奥では、まだまだ雪解けにはほど遠いが、雪も落ち着き天候も安定してくると決まって腹の虫が騒ぎ始める。平ケ岳には、何度か訪れたが、積雪期は皆無。雪の時期に訪れるのなら尾瀬からの春スキーときめて数10年たってしまった。

 4/28 鳩待峠2:30着(津奈木のゲートが4/20に開通)。藪を想定してスキー板は置いてきてしまった。リーダーSさん、Fさんと私の3人。明け方より雪が降り始めたので小降りになるのを待って出発8:35。山の鼻9:45。白い原の真ん中を猫俣川に沿って北へ。二俣で左俣を渡り尾根に取り付く11:00。次第に背後の至仏山が大きくなってくる。1640m付近のシラビソの樹林のなかにテントを設営。

4/29 出発6:30晴天。大白沢山直下、崖を見上げる地点で、リーダーがサングラスを忘れたことに気づき雪眼を恐れ下山することになった。平ケ岳へは2人で行くことに。右手より登り大白沢山山頂(1942m)7:50,8:05。平ケ岳が遙かに遠い、樹林の点在する広い尾根の起伏の向こうに白い台地が盛り上がっている。快晴の元、数mのポールが立つ雪原のような平ケ岳(2141m)山頂着11:15。山スキーの数パーティに抜きつ抜かれつしながら辿り着く。意外に起伏がありツボ足とスキーに大差が付かない。早々に往路を戻り大白沢山手前コル13:30、急な山腹を右手より迂回してSさんの待つテントに到着14:30。夕餉までのたっぷりの時間は満足した心身には琥珀色の液体が最高のお相手となった。

 4/30 3日目も朝から好天。テント撤収し7:35下山開始。山の鼻9:15,35、鳩待峠10:50
こうして、春の会越の山にまた、ひとつ想い出を刻み込んだ。
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