山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

2007年 初夏の山  地蔵尾根から飯豊本山

2008-01-20 | 山行
 まるで夏山。雪面の照り返しを受けつつ頬には心地よい涼風を感じ、山稜を駆け下りる。でも、少ない残雪とはいえ雪面はまだ柔らかくステップが軽い。麓の鮮やかな新緑の樹林も、辺り一面に囲まれればコブシ、タムシバ、ヤマザクラが咲いてるし、13~1500mの灌木の日当たりの足元にはカタクリが一面に、シラネアオイが雪消えに花びらを揺らせ、山上はみちのくの遅い春。

6/2 いつものメンバー3人で前夜発、栗子峠で仮眠、米沢盆地を横切って大日杉小屋(612m)に到着。出発は8:30。夏時間のコースタイム3時間で地蔵岳(1538m)に辿り着いた。例年なら1000m付近から現れるという残雪も地蔵直下のだまし地蔵付近まで見られなかった。回り込むとシャチ肌模様の飯豊本山のお出迎えだ。これより1500m台の起伏が続く。地蔵下から日当たりの小道の両脇にはカタクリが一面に咲いていた。もう1~2ヶ月も経つとヒメサユリの咲く尾根として知られるが、これも隠れた名所かもしれない。1570mの御坪手前の雪田(13:25着)にテントを張りBCとする。

6/3 本日中に帰京のため早めの5:00出発、前日偵察しておいた分岐から切合小屋に突き上げる谷に降りて、アイゼンを履き谷を詰める6:00。急傾斜を登り切合小屋6:30、飯豊主稜線歩きとなり草履塚(1908m)。アイゼンを外して左手に残雪たっぷりの大日岳を指さしながら夏道を辿り飯豊神社頂上小屋8:35,更にその先の本山頂上(2105m)8:50,9:05に到着した。晴天の展望を感動以上に語るすべもなく往路を駆け下る。切合小屋から滑り降りテント撤収し11:40には、地蔵尾根へと下り始める。大日杉小屋着14:35。車に飛び乗り\400の白沢温泉に汗を流し運転交替しながら当日中にギリギリ東京着。一泊二日には少々遠いがこの時季の残雪と新緑のみちのく歩きは、やっぱり素晴らしい。
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