ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

8/27日 伊吹山を笹又コースで往復 その4:ドライブウェイにそって、直下の巻き道を静馬ヶ原まで行く

2013-09-05 07:18:50 | 草花
三河では天気予報で事前に言われる降水量が悉く外れて、ここの所続いている曇天日にも拘らず、殆ど雨が零れません。
連日のように出される「東海地方はこの24時間で150ミリの降水が予想される・・・・」という類の予測が全く外れまくるのです。

東三河の水がめである宇連ダム(鳳来湖)の貯水率が1%となってしまい、誰しもが危機を感じています。
そこに持ってきてこの予報の大ハズレですから、ストレスもたまってしまいますね。

この土曜(9/7)日は二十四節気の白露で、これは暦上の「秋」になってから三番目の節気です。
しかし、今は季節の推移よりも、近付いた台風が、雨をもたらしてくれるのかどうか、そちらの方に関心が寄せられてしまいます。

伊吹山のレポートを続けます。
カワラマツバ ↓

子供の頃に、河原遊びをして、良く見た覚えのある草ですが、近年はここに来て見るくらいでしかなくなりました。



コウゾリナ ↓

コウゾリナは三河の低山でも良く出会いますが、もう少し早くに見るように記憶しています。
やはり、ここの標高が10000m付近ですので、花も遅いようですね。



巻き道 ↓

笹又からずっと続いていた山斜面の急登はこれで終わり、標高1000mを超すようなところまで上がって来ました。
頭のすぐ上には伊吹山ドライブウェイがあります。これからしばらくはその直下の巻き道を歩くことになります。



北尾根 ↓

国見峠(左端)からいくつか峰を越えて稜線を右手前に歩いてくる道が伊吹山北尾根となります。
このルートも花の多いところですが、最近は歩いていません。



シロヨメナ ↓

がっしりとしたヨメナが出て来ました。これは「イブキ」名を冠しないのでしょうか。



クサイチゴ ↓

クサイチゴが今頃の季節に生っています。味見をしましたが、平地で出会うものほど甘みが有りません。



カワラナデシコ ↓

今年の初出会いです。



キリンソウ ↓

岩地で見るこの草ですが、花が僅かに残っています。



クサボタン ↓

この花には高山へのアプローチの車道沿いでよく出会います。



ツリフネソウ ↓

餓鬼岳の登山口に続いて、ここでもまた出会いました。



ツリガネニンジン ↓

身近に見る秋の花でしたが、近年はどういうわけか、この花がどんどん遠ざかって行きます。



キオン ↓

これも大柄な草ですね。フジテンニンソウよりも、頭幾つ分かは抜きん出ています。



木曽御嶽 ↓

振り返った方角に木曽御嶽が見えていました。もしかしたら伊吹山で御嶽を見たのは初めてのことかもしれません。




ススキの道 ↓

時々ススキの固まっているところをすり抜けて行きます。
根元にナンバンギセルがないか探しながら歩きますが、ついに探し出せませんでした。




トリカブト ↓

トリカブトの美しい花が出てきます。草は大柄で日当たりの良い場所のものは真っ直ぐ立ち上がっていて見ごたえがあります。
伊吹山の固有種でイブキトリカブトというそうですが、他のトリカブトと比べてどこがどういう風に違うのかその点が良く判りませんでした。



アキノキリンソウ ↓

これは今の時季の定番植物ですね。



静馬ヶ原 ↓

巻き道を歩き始めておよそ30分経ち、静馬ヶ原の鞍部に着きました。ここからドライブウェイまで上がる事にします。
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8/27日 伊吹山を笹又コースで往復 その3:樹林帯を抜けて草の道を登っていく

2013-09-04 06:42:40 | 草花
山腹の樹林帯を抜けると、今度は高い木がなくなり、草の斜面を登っていきます。
この地形は、もしもここが高山帯ならば、きっと雪渓が残っているような、すり鉢状のそんな地形の場所であります。
この急斜面を電光形に登って行きますので、それ程の苦痛は感じることなく歩いて行けますが、樹陰のない場所ですから、日光直射は相当なもののようです。
幸いなことにまだ朝7時半頃ですので、灼けつくような暑さは感じないですんでいます。

ダイコンソウ ↓

林縁付近でこの花を見ました。伊吹山にはオオダイコンソウもあるようですが、これは普通にダイコンソウで良さそうです。



マツカゼソウ ↓

三河の山でも見かける草で、親近感を感じます。




アキチョウジ ↓

ここで秋らしい花に出会いました。お彼岸の頃に三河の里山でよく出会います。



テンニンソウ ↓

テンニンソウには今山行で随分沢山の場所で出会いました。
ここのものは「フジテンニンソウ」だそうで、その特徴は、フジテンニンソウでは葉裏の主脈に毛が多いのだそうです。



テンニンソウ ↓

その”フジテンニンソウ”に近付いて撮ります。



レイジンソウ ↓

ここのレイジンソウは固有種の「イブキレイジンソウ」だそうです。イブキレイジンソウにあっては体表全体に黄褐色の毛が密生するところに区別のポイントがあるそうです。



クサフジ ↓

これも他の草と同じように山頂付近でも花を見ています。



遠くに養老山地 ↓

登ってきたところから遠くを見ると、一番奥に養老山地が霞んで見えています。




ウツボグサ ↓

夏の初めの花がここで見られ、チョット驚きました。



ゲンノショウコ(赤) ↓

ゲンノショウコの赤花は西日本に分布状態が濃いようです。



ゲンノショウコ ↓

こちらは三河でも良く見かける白花ですね。



「コゴメグサ」 ↓

コゴメグサは日本に10種類くらいあるようで、立ち止まって確認してはいませんから、これが何コゴメグサであるか断定できませんが、イブキコゴメグサという固有種もあるそうですので、或いはそれかもしれません。



オオヨモギ ↓

手元に「伊吹山自然観察ガイド」という小冊子があり、その中に草丈の高いヨモギを「オオヨモギ」として案内しています。たしかに人の背丈を超す長尺ものでした。 
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8/27日 伊吹山を笹又コースで往復 その2:登山道に入り、やがて樹林帯を歩くようになる

2013-09-03 06:37:29 | 草花
8月に胃カメラを飲んで、別段、異常は見つからなかったのですが、例のピロル(または”ピロリ”)菌の検査で、「陽性」との結果が出て、それならばピロル菌を除去しようと言うことになりました。

昨日お医者に行ってその薬を貰って来ましたが、その薬を飲んでいる一週間は激しい運動は避けたほうが良いとのことでした。
山登りはどうかと聞きますと、それも「止めときなさい」と言われてしまいました。

ピロル菌によって胃炎や胃潰瘍、胃ガンなどが引き起こされていることがわかり、日本では約6,000万人がピロル菌に感染していると考えられているようです。

ピロル菌は一体何処から我が胃に来たのか、また、除去したあとは、もう二度と胃にやってこないのか、そんなことも考えてしまいました。

シリーズのレポートに入ります。
ドライブウェイを見上げる ↓

伊吹山ドライブウェイは、岐阜県関が原町の入口から、滋賀県側の山頂駐車場まで全長17kmの有料道路で、通行料は普通自動車が3000円だそうです。今回はあの道を一つの目印にして登って行きます。


エゴノキ ↓

まだ山腹の下部を歩いています。道の脇にエゴノキの実が生り下っています。



登山道が始まる ↓

舗装道路が終わり、これから登山道が始まります。




ツルボ ↓

まだ樹林帯に入る前の、草地の斜面を歩き始めると、すぐにツルボが現れて来ました。




オニグルミ ↓

草地にオニグルミの木も出てきて、実を見せてくれます。



ヤマノイモ ↓

ヤマノイモの果実を見ました。芋掘りに来たわけではありませんので、写真に収めて通り過ぎます。



アブラチャン ↓

これはアブラチャンでしょうか。大粒の実はまだ青いです。



ゴマギ ↓

派手な色のものが出て来ました。実だけでなく、実のついた柄まで赤いので派手に感じるようです。



ウツギ ↓

ウツギの実は相変わらず地味ですね。



樹林帯 ↓

そうこうしているうちに樹林帯に入ってきました。石灰岩の露出している道は、下の土が濡れている内は滑りやすいので注意が必要です。



フシグロセンノウ ↓

木陰の涼しい空間に鮮やかな蛍光色が配置されています。久しぶりに見るフシグロセンノウでした。



ミズヒキ ↓

やや細身の水引が出てきます。身の周りで見かけるものよりも、花の付きも悪く、オマケにほっそりとしています。


ヤブヘビイチゴ ↓

この花が何か? すぐには名前が浮かびませんでした。




ヤブヘビイチゴ ↓

しかし、実を見て名前が出て来ました。一つを取って口に入れます。
仄かに甘みがありますが、積極的にはおいしいと言えるほどの味ではありません。




ニガクサ ↓

こんな草も出てきます。小さくて随分地味な花ですね。


ウワバミソウ ↓

この花を見ることはありませんでしたが、湿地好みのこういう草も出てきます。
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8/27日 伊吹山を笹又コースで往復 その1:アプローチ部分を車で相当走り、山腹に取り付く

2013-09-02 06:55:08 | 草花
8月27日に伊吹山の笹又コースを歩いて来ましたが、この時は珍しく、当日早起きして、自宅から車で飛ばしました。
普通なら大垣インターで下りればよいところですが、もう一つ先の関が原インターで下りてから、山道を走り、直接登山口に着こうと試みました。
しかし、その企ては途中の山道が工事中で、通行できないことにより、下の道を大垣まで戻るように修正し、結局いつも通りの車道アプローチとなってしまいました。

登山口間近の笹又入口でも日中は交通遮断していて、帰りには何とか通してもらうというということになりました。
いつもですと「さざれ石公園」駐車場に車を置くのですが、今回はその背後の道を相当登り、その道が途切れるところまで車で近付きました。
これですと、すでに伊吹山本体の山腹に取り付いていて、行程に無駄がなくなりますが、なんだか”お手軽登山”のようで、少々不本意な思いがしました。

山を歩くなら矢張り、麓から根を詰めて歩いたほうが趣の深まり方が違ってくるような気がしました。
工程図 ↓

右の駐車位置から左の山頂まで往復しました。
なお伊吹山ドライブウェイは歩行者の通行禁止だそうで、それを押して歩く方は、自己責任で対処して欲しいとドライブウェイの道路入口に書いてありました。



断面図(カシミール) ↓

標高差は約720mを上下して、歩行距離は11kmくらいだったようです。



鳥瞰図(カシバード) ↓

今回は真上から撮るようにしました。 当たり前のことですが。工程図と同じ図柄になりますね。 しかしこちらのほうが立体感があります。
(※静馬ヶ原の位置が違っていました。この地図上に引かれている赤線の、一番北の部分が静馬ヶ原となります。)


オトコエシ ↓

車を置いた場所にオトコエシが咲いていました。今回はこの花にいろいろの場所でたくさん出会いました。



獣害よけ ↓

山に取り付くのにこの関門を二度通りました。檻の中に入っていく気持ちになります。



ドライブウェイを見上げる ↓

これから山道に入り、あの高さまで身体を持ち上げていきます。



キンミズヒキ ↓

まだ、農耕用・林業用のアスファルト舗装の車道を歩いています。普段平地でも見る草花が盛んに出てきます。



ボタンヅル ↓

こういうところで見ると清楚感が増します。


ウド ↓

畑の外部でウドが大きく育っています。畑に入れてもらえなかったようですね。



ナガコガネグモ ↓

これはメスでしょうね。大きくて存在感のある個体でした。



カラムシ ↓

まだまだ農道は続きます。道の脇には実に沢山の種類の草が出てきます。



クズ ↓

この辺でもまだ平地の草とあまり違わない植生が続きます。



アキカラマツ ↓

このあたりから山で見る草が混じってきたようです。



アカソ ↓

草薮の中からこういうのも顔を突き出してきます。



メドハギ ↓

これを見るのも久しぶりとなっています。



ヌスビトハギ? ↓

まだ舗装の農道は続いています。これはヌスビトハギでしょうか。
時刻は朝の7時前で一日のうちで一番涼しい時間帯ですね。今のうちに高度を稼いでおきましょう。 
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8/22日 安曇野西に聳える餓鬼岳訪問 その7(最終):餓鬼岳山頂からの欲求不満気味の山岳景観

2013-09-01 06:48:46 | 草花
餓鬼岳小屋の裏手から山頂まではものの5分程度のことです。
それだけこの小屋のロケーションの良さが窺われることでもあります。

登るに連れてハイマツが現れ、すぐに高山帯の様相を呈してきます。
山頂は丁度そんなところにありました。
2647.2mと言うこの高さは、巨人揃いの北アルプスの中にあっては平凡なものでしょうが、その位置するところは山脈の東端に近くて、山並みを眺めるのに絶好の位置にあるようです。

生憎、小生が訪れたときには時間が12時を過ぎていて、ガスが湧き、遠くの視界が遮られてしまっていましたが、いつの日にかもう一度来て、今度は眺望を確認してみたいと思います。

今回はガスに祟られて欲求不満の眺望ですが、見えただけでもアップして今シリーズの結びと致します。

山小屋を後にして少し高度を上げる ↓

樹間に赤い屋根が美しく映ります。



ハイマツとシャクナゲの道 ↓

このあたりが森林限界のようで、ハイマツやシャクナゲが背丈を低くして出迎えてくれます。



コケモモ ↓

そんな木々の根元でコケモモが実をつけてきています。試食しますと、ほのかな酸味が身体に嬉しかったです。



餓鬼岳山頂間近 ↓

山頂に特有の雰囲気を持つ場所が見えています。



餓鬼岳山頂 ↓

山頂に着きました。今回も静かな山頂を味わいます。



三角点 ↓

この場所に2647.2mの三等三角点が設置されています。



クロマメノキ ↓

山頂の一角にクロマメノキが生えていましたが、実はまだ青いままです。



山小屋方面 ↓

目の下に先ほど歩いて来たところが見えています。小屋の前にちょっとした展望地があるようです。



剣吊り ↓

地図上に「ケンズリ」と表記があります峰ですが、漢字で「剣吊り」とあるようですので「ケンヅリ」が正しいのかもしれません。



裏銀座方面 ↓

南の表銀座方面はガスに巻かれて見えませんが、西方面は見えています。
20年近く前に暑い中を歩いた稜線が見えています。



拡大 ↓

鷲羽岳とワリモ岳のところをズームで寄せます。



野口五郎の稜線

野口五郎岳の稜線あたりを覗いてみますと、三ツ岳の右側に北薬師も顔を見せています。



拡大 ↓

北薬師岳をズームで寄せて見ます。



槍ヶ岳 ↓

槍ヶ岳方面はガスで見えていませんでしたが、暫く待っていると、小槍?が見えてきました。
そのままジットしていると、ここまで見えてきましたが、これが最後で、またガスに閉ざされて行きました。



烏帽子岳 ↓

北西側に胸のすくような尖峰が見えています。烏帽子岳のこんな素敵な姿を見たのは初めてのことです。



唐沢から立山連峰など ↓

すぐ手前に唐沢岳があり、遠くに立山連峰があるはずですが、山の頂は雲に閉ざされています。その右に針の木・蓮華という重鎮も姿を見せています。



拡大 ↓

立山・剣方面を拡大しますが、ついに一度も山頂部は見えませんでした。



針の木岳 ↓

針の木岳の三角錐が空に屹立しています。



蓮華岳 ↓

大糸線に乗って北上するとこの山が最前面で大きく見えていますね。山の頂から眺めても根張りの大きな立派な姿をしています。



爺ヶ岳 ↓

爺ヶ岳は餓鬼岳の真北方向にあり、見えるのもこれが限度で、この背後の鹿島槍ヶ岳の優美な双耳峰はついに見えてきませんでした。


餓鬼岳の今回得られた景観はこんなところでしたが、澄み切った空の下でしたら相当な山岳景観を得られることでしょう。
それを楽しみにして、再訪の機会を待ちたいと思っています。

今シリーズのレポートはこれで終了します。
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