ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/24日 葦毛湿原と背後の稜線歩き その2:モウセンゴケ コバノトンボソウ 目当ての花は終わっていた

2014-06-29 07:18:15 | 草花
今回葦毛湿原に出かけてくる前にラン科のトキソウに出会えるものと予測していました。
しかし、その予測は裏切られてしまい、その目当ての花を見ることが出来ませんでした。

帰りにもう一度湿原に立ち寄り、偶然、この湿原に詳しい方に行き会いましたので、そのことを尋ねると、花の時期が終わっているとのことでした。
花の時期に合わせて出かけてくることの難しさを感じる瞬間でもあります。
しかし、そのお方に出会えたことによって、新しい知識を注入していただけた部分もあります。

そのへんのことについてはシリーズの後半部で出せると思います。
この記事では湿原内でめぼしい収穫が得られませんでしたので、もうひとつ西にある、人の立ち入ることが少なくなった寂れた湿原を訪ねることにし、そのあたりをレポートいたします。

湿原内の木道 ↓

湿原内は植生回復の措置が執られていて、木道の両側は今まで見慣れてきた湿原とは様変わりしています。



モウセンゴケ ↓

湿原の常連のモウセンゴケも少しだけ勢いを取り戻してきているようです。帰りにもう一度この場所に来たときには、モウセンゴケの花も咲いて来ていました。朝が早いと花が咲かないのですね。



カンアオイ ↓

カンアオイの印象的な紋様を持った葉の一部が欠けていますが、これはギフチョウの幼虫の餌になったあとでしょうか。



茶畑 ↓

木道のある湿原をあとにして、第二湿原を目指して林の中に入りましたが、道が不明瞭で行きつけません。已む無く一旦林の外に出てから、勝手のわかっている茶畑あたりから入り直しをします。



ゴンズイ ↓

林に再突入する際に林縁でゴンズイの若い実を見かけました。




ヨツマタモウセンゴケ ↓

第二湿原をやっと探し当てましたが、そこは丈の高い草が席捲していて、まるで様変わりしてしまっています。ここにはもうトキソウもカキランも見当たりませんでした。
これでは秋に咲くはずのウメバチソウも見ることが出来なくなってしまったのでしょうね。
これが”自然”の行き着く姿なのでしょうね。
そんな中で誰かがお節介にも持ってきて植えたヨツマタモウセンゴケだけは居残っています。
これは外来種ですね。



コバノトンボソウ ↓

湿原内で奇跡的に残っていたコバノトンボソウです。これが他の草に負けて消滅するのは時間の問題のようです。



コバノトンボソウ ↓

最後になるかもしれない撮影のチャンスです。名残惜しくこだわります。



防空壕跡か? ↓

第二湿原をあとにして山に潜り込むことにしました。まずは平らな部分から山体に入るわけですが、その平地に穴が残っています。
戦時中にこのあたりにたくさん防空壕を掘ったと聞いていますので、これもその残骸でしょうか。
コメント (4)
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