またまた、年寄りの繰り言。
ベンドの難しさは、他にもありそうだ。
2番、3番ドロー・ベンドの立ち上がり、連続、或いは、断続、また、0.5、1、1.5音のコンビネーションで舌の動きを自在に操る場合は、難しさが、一層際立つように思える。
また、場合によっては、歯のすぐ裏側(唇に近い箇所)を舌でコントロールする方が易しく、安定し、曲の流れに乗り易いことがあることも感じる。 その場合、曲中でのベンドの納まり具合が優先し、下がった音の質や太さとかは、更にもう一歩先のテーマの様に思える。
教則本、ネット情報やプロの指導では、原則的に“ベンドのコツ、ポイント”があって、それを乗り越え、ある程度自在に使いこなせる様になると、次に、そのベンドは必ずしも一律ではなく、多様性があることに気付かされる。 出来るようになったら、きっと出来ないことの方が不思議な位に思える筈だ。 ベンドは、そんなことも含め、面白い。 思い違い、勘違いか。
言う迄もなく、結局、ベンドを自然体で、自在にこなした上で、演奏曲が、聴くに堪えられる迄に完成度を高めているか否か、ということだ。 飽く迄も、ベンドは、手段で目的ではないことを、改めて感じる。
ブルースハープ(テン・ホールズハーモニカ)の演奏に初めて接した人にとっては、ベンド云々は意味ない話。