#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

二人! by 吉野弘

2006-08-13 | Photo-diary
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な理想には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

    ●

高橋酒造 白岳「しろ」 新聞広告より

    ●

生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日の土曜日でした。


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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
ごぶさたしてます (さなへ)
2006-08-14 08:29:08
吉野 弘さんの「祝婚歌」ですね。

わたしも大好きな詩のひとつです。



親というのは、偉大ですね。
返信する
コメントありがとう (bozzo)
2006-08-14 10:43:30
さなへさん、コメントどうも。

こちらの詩は、6月の「白岳」新聞広告の引用です。

ジューンブライドにかけての告知となってました。



吉野弘さんのことは、よくご存じなんですか?



返信する
 (さなへ)
2006-08-14 16:47:20
ここ数年、疲れがたまると長い文章を読む集中力がどうしても欠けてくるんです。恥ずかしいですが。



そんな時、専ら手に取るのは詩集なんです。

吉野弘さんはそれほど詳しくはありませんが、

俊太郎さんや中原中也さんがすきです。



でも明日は、竹内浩三さんの「骨のうたう」をもう一度自分自身に読み、思いを馳せたいと思っています。
返信する

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