この写真たちを前に何を思うべきなのか、答えは出ません。
見つかった写真を喜ぶべきか、もう持ち主の手に戻らない写真を悲しむべきなのか、
それともいなくなってしまった人たちのことか。
何か答えを出そうとするたびに、足りないものが出てくるような気がします。
それでも見つめることからしか何も見えてこないのだと思います。(LOST&FOUND PROJECTから)
西麻布AKAAKAで2月11日まで開かれている写真展「LOST&FOUND PROJECT」。
震災の津波によって濁流に呑み込まれ、大きく損傷した写真たち。
その修復作業を陣頭指揮した写真家の高橋宗正さんが、
修復しきれなかった写真をあつめ、ひとりでも多くの方に、
傷ついたこれらの写真たちの声を聞いてほしいと開催された写真展なのだけど、
自然の猛威にもみくちゃにされ、写真の痕跡を残すに留めたかつての写真たちは、
ただただ無言でその痛まれた姿をこちらに提示しているようで、正直、声がつまった。
冒頭の引用にあるように、
これらの写真を前にして、
行儀良く言葉を紡ごうと思うことが間違っていると、
ボクは受け取った。
空と緑と地面と、赤い帽子と笑顔と黄色いTシャツが、
混淆を究めマーブル状に融け合った状態そのままを記憶に止める。
しっかりと見つめることが、まずは求められている。
見つかった写真を喜ぶべきか、もう持ち主の手に戻らない写真を悲しむべきなのか、
それともいなくなってしまった人たちのことか。
何か答えを出そうとするたびに、足りないものが出てくるような気がします。
それでも見つめることからしか何も見えてこないのだと思います。(LOST&FOUND PROJECTから)
西麻布AKAAKAで2月11日まで開かれている写真展「LOST&FOUND PROJECT」。
震災の津波によって濁流に呑み込まれ、大きく損傷した写真たち。
その修復作業を陣頭指揮した写真家の高橋宗正さんが、
修復しきれなかった写真をあつめ、ひとりでも多くの方に、
傷ついたこれらの写真たちの声を聞いてほしいと開催された写真展なのだけど、
自然の猛威にもみくちゃにされ、写真の痕跡を残すに留めたかつての写真たちは、
ただただ無言でその痛まれた姿をこちらに提示しているようで、正直、声がつまった。
冒頭の引用にあるように、
これらの写真を前にして、
行儀良く言葉を紡ごうと思うことが間違っていると、
ボクは受け取った。
空と緑と地面と、赤い帽子と笑顔と黄色いTシャツが、
混淆を究めマーブル状に融け合った状態そのままを記憶に止める。
しっかりと見つめることが、まずは求められている。