悪い芝居『ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング』観劇。
記憶と記録の物語。
ネットに上がると実しやかになる現代。
「記憶にございません」がまかり通る社会。
だからこそ、記憶や記録のモチーフとして、
映像やスマホを物語に組み込む演出は、
『罠々』でも見られたのだけど、
登場人物をダブらせたり、
効果音を舞台上で作って見せたりすることで、
「観る者の記憶や記録」を揺さぶり、
「だってあなたの幼い時の記憶って聴き知ったことでしょ?」と落とす。
私という存在は結局、
周りとの関係で成立していて、
確かなものなんかないのよと。
記憶と記録への疑いは、
存在への疑いでもあり
「私が生きてきた」ことへの未済性が、
その固執へと駆り立てるのだけど、
「記憶や記録」からこぼれ落ちる、
日々の積み重ねこそが真理だとこの作品は語ってると思うわ。
悪い芝居1年ぶりに観て、質も深みも上げて来た〜!
と心底思った!30日迄残5ステ。
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#悪い芝居