#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【転機】NAHAマラソン その7

2008-12-11 | Photo-diary
朝の9時にスタートしてから、
最後尾のジョガーまで無事に出発できるよう、
沿道でマーチングを奏でていた小禄小学校の子どもたち。

音楽の先生が、ポケットに左手を突っ込んで、
「はい、次は崖の上のポニョ、ワン、ツー、スリー、フォー!」
…と、休む暇を与えず、次から次へと演奏をうながしている。

健気に笑顔で、与えられた職務を遂行する子どもたち。
その無邪気でまっすぐな姿勢が、通り過ぎるジョガーに感動と元気を与えていた。

単純に見ていて、微笑ましい光景だった。
なんの衒いもなく、練習してきたワザを一所懸命、披露している。

緊張もしているだろう、外野の目線も気になるだろう。

「でもボクは今、ここで演奏をするんだ」

子どもたちなりの責任感がちゃんと備わっているから、
マーチング本来の、人を鼓舞する目的を、この子はわかっているから、
「NAHAマラソン」の沿道で、彼らはとても輝いて見えた。

      ●
A DAY IN THE LIFE
人生のとある一日

I read the news today oh boy
今朝、ボクは新聞を読んだ
About a lucky man who made the grade
運良く成功をとげた男についてのニュース
And though the news was rather sad
それはかなり悲しい話だったのだけれど、
Well I just had to laugh
ボクは笑ってしまった
I saw the photograph
ボクは写真を見ていた

He blew his mind out in a car
彼はクルマの中で意識を失ってしまい、
He didn't notice that the lights had changed
信号が変わったのに気づかなかった
A crowd of people stood and stared
大勢のひとがガラス越しに彼のクルマをのぞき込む
They'd seen his face before
どこかで見た顔だとは思ったけれど、
Nobody was really sure
あの国会議員だって
If he was from the House of Lords.
断言できるひとはいなかった

I saw a film today oh boy
今日、ボクは映画を見た
The English Army had just won the war
昔のやつで、イギリスは戦争に勝ってばかり
A crowd of people turned away
大勢のひとが顔をそむけたけれど
but I just had to look
ボクは見ずにはいられなかった
Having read the book
ずいぶん前に本で読んだシーン

I'd love to turn you on
ボクは、みんなのことを幸せににしてあげたいんだけど…

Woke up, got out of bed,
目が覚めベッドから抜け出す
Dragged a comb across my head
髪に櫛をあて、
Found my way downstairs and drank a cup,
二階から駆け下り、コーヒーを飲む
And looking up I noticed I was late.
時計を見上げると遅刻だってわかる
Found my coat and grabbed my hat
コートを引っ掛け、帽子を掴み、
Made the bus in seconds flat
ギリギリでバスに飛び乗る
Found my way upstairs and had a smoke,
二階席でタバコで一息
and Somebody spoke and I went into a dream
誰かがしゃべって、ボクはふたたび夢の中へ

I read the news today oh boy
今朝、ボクは新聞を読んだ
Four thousand holes in Blackburn, Lancashire
ランカシャーのブラックバーンには、四千個もの穴があいていた
And though the holes were rather small
かなり小さかったけれど、
They had to count them all
全部数えたっていうんだ
Now they know how many holes it takes to fill the Albert Hall.
おかげでアルバート・ホールをいっぱいにするのに、どのくらいの穴が必要かわかる

I'd love to turn you on
ボクは、みんなのことを幸せにしてあげたいんだけど…

      ●

「鳩よ!」で取り上げていた川島誠さんの訳詞。

このI'd love to turn you onの訳がとても重要だって
川島さんの訳を読んで思ったよ。

ボクが持ってる内田久美子さんの訳詞は
「…君たちを刺激してやりたい」って
かなり攻撃的な感じに仕上がっているんだけど、

「ボクは、みんなのことを幸せにしてあげたいんだけど…」

この一言で、ジョンの世界観がとってもわかりやすく伝わってくるさ。
詞にベクトルが与えられ、日常の断片に寄り添う彼の「思いやり」が見えてくる。

こんな訳のひとことで、ジョンの伝わり方も変わるんだ。
Slice of Life…写真もまさに、そういうこと。
「ボクは、みんなのことを幸せにしてあげたいんだ」

    ステキじゃないか。



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【転機】NAHAマラソン その6

2008-12-11 | Photo-diary
20人ばかりのスカイブルーな市長たちをあざけ笑うかのように、
街路樹によじ登って少年は、ケータイをジョガーへ向けていた。

すばらしい見晴らしのベスポジじゃないか。

眼下に流れる人の群れを、高みから見物するのはどんな気分かい?

      ●

12月8日がジョンレノンの命日だって、
忘れてたわけじゃない。

オノ・ヨーコがすでに75歳だってこと、
ジョンがマーク・チャップマンに射殺されてから
28年もの時間が流れていて、マークはいまだ服役中だってこと。

最近ポールの半生を本で読んだりして、
実はジョンもポールなしでは存在できなかった…なんてこと、

ビートルズ楽曲で親しまれてるそのほとんどは、
ポールの才が勝っていた…なんてこと。

そんなこんなも含めて、ジョンとポールの邂逅が
世の中の音楽をこんなにも饒かにしたんだってこと。

      ●

会社のロッカーを整理していたら、
マガジンハウスの「鳩よ!」がたくさん出てきた。

ライト感覚な文芸マガジンとして定期購読していた。
2000年の話だ。A5サイズで194ページ。
松尾スズキや角田光代は、この雑誌で知った。

2001年3月号はビートルズの歌詞について特集していた。

      ●




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