風のたよりのブログ

日々にスポットを当て綴ります

斎藤 輝子

2011年10月29日 | Weblog
作家の北 杜夫さんが亡くなったというニュースです。

つい最近だと記憶してますがテレビで昆虫の話をされていて、まるで子供のように無邪気な笑顔がありましたが・・・。





>とぼけたユーモアに文明批評を織り込んだエッセー「どくとるマンボウ」シリーズで人気を博し、「楡(にれ)家の人びと」などの小説で知られる作家の北杜夫(きた・もりお、本名斎藤宗吉〈さいとう・そうきち〉)さんが、24日午前6時2分、腸閉塞(ちょう・へい・そく)のため東京都内の病院で死去した。84歳だった。<



私も同氏の作品は今でも本棚に並んでいますが、今日はどうしても激動の時代を毅然と乗り越えた波乱万丈の人生を送った母親の斎藤 輝子さんのことに触れてみたくて・・・

いつの頃だったかテレビCM・・・確か、三菱のモーターのCMに出演されてたと記憶してるのが北杜夫の母親である斎藤輝子さんだったのですが私はこの女性を見て全身衝撃が走った。


北杜夫の娘の斎藤由香さんが書いてるようにまさに【猛女】と呼ぶに相応しい強烈な個性の持ち主の女性で痛快で大ファンになりました!プッ^m^



齋藤茂吉の妻・輝子の波瀾万丈の生涯を孫の由香が綴った2冊です。

●【猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方】 (新潮文庫)



>明治28年生まれの祖母は、著者にとっていつも輝ける星だった。青山の大病院のお嬢様として生れ、九歳で齋藤茂吉と婚約。一流を好みながら贅沢を嫌い、権威をものともせず、常に前向きマイペース。関東大震災、病院の全焼、東京大空襲などの災難を、気骨をもって毅然と乗り越え、89歳で大往生を遂げるまでに海外108ヶ国を踏破。気高く烈しいその生涯を孫娘が丹念に綴った傑作評伝<



●【猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方】(新潮文庫)






>輝子さんは東京・青山で敷地4500坪(!!)もあるローマ式建築の大病院「青山脳病院」のお嬢さまとして生まれ育ち、女性雑誌で紹介されるなど、今でいう「セレブ」だったようです。一方、茂吉は貧しい農村に生まれ、「神童」と呼ばれるほど飛びぬけて優秀な子どもでした。縁あって、当時、まだ赤ちゃんだった輝子の「婿養子」として、茂吉は14歳で齋藤家に迎えられました。
子ども時代はそれなりに仲がよかった2人でしたが、結婚後はソリが合わず、長い間、別居生活を送っています。その間のエピソードについても、由香さんは関係者からたくさん話を収集しており、とても興味深いのですが、白眉はやっぱり、茂吉亡き後、89歳で自身が亡くなるまで、海外渡航97回、地球36周分、世界108カ国を旅したという「旅行マニア」の横顔です。<




興味のある方は是非ご一読をm(__)m





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3 コメント

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猛女 (そよ風君)
2011-10-29 21:24:45
家族から猛女の称号とは凄いですね。
ドクトルマンボーシリーズは全て読んだ記憶があります。洒脱な文章でした。
盲腸で開腹したが、2時間探しても盲腸が見つからずという事件?が印象に残っています。
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Unknown (tourien)
2011-10-29 22:06:38
こんばんは!

お嬢様として生まれて、それをしっかり、活用、実行された方だったようですね?
それに引き換え、最近のニュースでカジノで106億円を使った御曹司さんがいたようで、庶民には、理解不能の世界です。

猛女の息子さんは、穏やかなお顔をされてますね!(^^)
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お返事 (boumama)
2011-10-30 10:35:02
そよ風君コメントありがとうございます。

今月1日にもテレビ出演されてたようですので本当に急死だったのでしょう。

昔から躁鬱病だと公言してましたが、私は一時彼独特のユーモアで逃げてたように考えてましたが、まだまだ躁鬱病が一般的に病気だと認識がなかったのでしょうか。

同じような時代を生きてきた私たちに影響を与えた作家の一人ですが狐狸庵先生と今ごろあの笑顔で会話してるのかしら。


tourienさんコメントありがとうございます。

余りにも偉大な親ですが父親はあの歌人:斎藤 茂吉で、母親は斎藤 輝子さん。
ご両親の馴れ初めは今回初めて知りましたが、お母様が凄い!と思い密かに憧れる女性像でもあります。

茂吉を看取った後、79歳で南極に行き、80歳でエベレストに登り、108カ国を旅したということです。
しかし、凄いと思わせるのは“旅をする”ということではなく、どんなに高齢になっても“生きる”ことに意欲的で行動力をもって実現されるパワーに圧倒されます。

幾つだから・・・と、制限するのではなく人生を謳歌する姿勢がこの時代にして女性としても小気味良いです。
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