風のたよりのブログ

日々にスポットを当て綴ります

古典柄の訪問着

2009年01月05日 | きもの
さて、街の景色もようやく動き始めてきました。

昨年、取り込みに失敗したのか行方不明になっていたので、もう一度撮り直した着物です。お正月のご挨拶にも相応しく私には珍しい古典柄の訪問着です。



渋い茶系のトーンで袋帯も重厚な織柄ですが同系色にまとめてみました。
お正月らしく白の総絞りの帯揚げに帯締めも真っ白の平打ちの金糸が少し織り込まれてあるものです。
そして胸元は銀無地の白の重ね襟です。

裾の柄に目を向けると綸子地に紗綾型地紋が施されてますね。



そして帯です。




裾回しは表地と同じ生地(共八掛)を使ってあります。

昔は訪問着も留袖同様、比翼仕立てになっていましたが、今ではTPOにあわせて色や素材を選べる重ね襟を使うようになりました。

この重ね襟ですが着慣れてない方が重ね襟を強調するあまりかなり大幅に出してるのを良く見かけますが如何なものかと・・・

重ね襟は、首の真後ろは出さないようにしましょう。あくまで、襟もと(胸元)を華やかに見せるアイテムですので後ろは控えめにもしくは重ねてね♪

お対の羽織

2008年11月25日 | きもの
3連休の最終日の昨日は雨になり、気温も低くとても寒い一日となりました。
寒さに耐え切れずやっとウチでもストーブに点火した次第です。

さて、久しぶりに“きもの”のアップですが以前 ろうけつ染めの大島紬 を紹介したとき確かお対の羽織もあったはず・・・と、捜してみました。う~ん、羽織の紐の色まで忘れてしまってました。

しつけ糸をつけたままで失礼します。



着物同様、しっとり渋い色に染め直していますがろうけつの菊花が動く度に浮き上がります。
光源の具合が難しく近寄ってみますね。



ズームしてみるとこんなの



丁度今ごろ着るのに最適ですね。


夏の訪問着

2008年08月19日 | きもの


2~3日前から、いくらか凌ぎ易くなって参りました。
と、油断していると今日は再び残暑厳しい一日となっています。

さてと、今や真っ盛りのオリンピックは一休みして夏の訪問着です。
私の着物としては珍しく花の柄の訪問着(作家もの)ですが、地が暖色系ですが花の伸びやかな白が涼しげです。こんな暖色系の色でも着物ならではの色合いが気に入っています。

帯は格調高く秋花を思わせる絽綴れを合わせました。

裾に寄って花の部分のズームです。





明日は休日なので、久しぶりに、過ぎ行く夏を愛しむように着物で出掛けて来ようと思ってます。

モノトーンの紗の着物

2008年07月29日 | きもの
気がつけば、庭に植えた向日葵の種が今では私の身長をとうに越えて170cmくらいになりました♪
まだまだ全体が開花するまでは少し時間が要りそうです。

ウチではこの暑さが嬉しいのはこの向日葵か朝顔くらいなものです。

そんな中、スッキリしたモノトーンの紗のきものです。



極めて細い絣柄で格子を表しています。

合わせた帯は同じようにシルエットのように植物が織り出されてる紗の袋帯です。
帯締めと帯揚げは同系色であくまでもスッキリした組み合わせが夏向きです。





これはいつまでも飽きの来ない、真夏の一揃いです。


鼈甲(べっこう)

2008年07月13日 | きもの


着物を着たとき、ずいぶん若い頃買っておいた鼈甲(べっこう)の髪飾りをします。
学生時代はズッとショートヘアでしたので、この鼈甲の髪飾りをしたいが為に髪を伸ばしたものです。

さて、その鼈甲とは:玳瑁(タイマイ) 赤道近海に生息する大型の海ガメ、玳瑁(タイマイ)が持つ13枚の甲羅、それが鼈甲です。

それから国際条約(ワシントン条約)とやらで輸入禁止になり、今や貴重なものになりました。

ワシントン条約:
>これまで留保していたタイマイ(鼈甲の原料)については、92年末をもって輸入禁止とし、94年7月末に留保を撤回した。<

昔は鼈甲のめがねの紳士も沢山見かけたものですが、今やめっきり少なくなったようですね。

眼鏡といえば思い出すのがロイド眼鏡ですが:
ロイド眼鏡は、メガネのデザインの1つ。セルロイドで出来ているということと、アメリカの喜劇役者ハロルド・ロイドが劇中でかけていたことから、二つの意味を持って「ロイド眼鏡」という。

そして、洋画家の藤田嗣治はおかっぱ頭に真ん丸い眼鏡をしていたようですが、とても魅力的で憧れたものです。



アラッ、思い出に夢中になり話が髪飾りから随分逸れてしまいましたね。

絽のきもの

2008年07月12日 | きもの
真夏の青空が広がっています。

好んでよく着る絽の着物です。
地色は真黒ではなく深みのある色とでも申しましょうか・・・



寄ってみることに



帯は優しい色合いの花の染め帯を合わせてみました。



胡粉のようなのが微かに散りばめられてます。
帯締めで少し甘めの色を添えてみました。


夏の着物はこのように濃い色が涼しく見えるようで、縞柄ですがこのような縞でもよろけ縞というのでしょうか。


白檀の扇

2008年06月14日 | きもの
さてと、昨日に続いて梅雨の晴れ間のいい天気になりました。

着物が大好きな私にとって憧れの“白檀の扇”です。

6月といえば、梅雨入りで蒸し暑かったり、肌寒かったりと、着物選びにも頭を悩ます季節ですね。
6月は単衣の季節といいますが、昔のルールにあまり縛られずに、その日の天候・気温に合わせ自分に心地よい装いで出かけることにしていますが、見た目にも、それがきっと自然にうつると思います。



薔薇の透かし彫りが施されてありこの扇を広げると微かに白檀の香りが漂います。

そして、閉じたところですがこのように木の厚みがありますので、普段使いの(塗りの扇子)のように帯の間に挟み入れることは致しませんの。




この扇にもタッセルが付いていて先日の絽の日傘 といい、余程のタッセル好きなのかしらん?


白檀扇子とは:>白檀とは香木で木自体に独特の香りを有するもので薄い板の一枚一枚に透かし彫りを施し、それを綴じたものです。時間が経過しても薫りはなくなりません。<


このようにこの扇は随分前に買ったものですが未だに微かな白檀の香りが致します。アチャッ、お香も無くなりかけていたところでした。

蛇の目

2008年05月29日 | きもの
今日は予報どおり外は雨です。

この蛇の目傘は京都・祇園で買い求めたものですから、はるか十何年前になるのかしらん。



少し頭の部分がはげてしまいましたね。そして画像では見えませんが作った職人さんの名前が貼られています。




買って間もない頃はパッと傘を開いたときの油の匂いのいいこと。
そして、傘に落ちる雨の音がパリッ、パリッとして小気味いいこと。
そんな蛇の目傘ですが、ここ最近は洋傘に圧されて、腕のいい和傘職人さんの数も激減してるようで悲しい現実です。

柄には雨風の強さに応じて傘の開き具合を二段階に調節でき、手元には天然藤巻き仕上げが施されています。傘を広げると、小骨周りに施した羽二重かがりが広がり、雨の日もお出かけが楽しくなるようこの蛇の目が大活躍。

祇園の風情です♪



説明するまでもありませんが、二人とも私ではありませんが念のため。


絽の日傘

2008年04月24日 | きもの
夏の着物は思いがけずウッカリ日焼けするものです。
強い日差しは人肌にも着物にも悪影響を及ぼしますね(ーー;)
これは確か月刊誌に載っていてすぐさま注文した夏の白の絽(木綿)を使っての日傘です。
日傘と言っても測ってみると半径40cm弱ほどの小さい小さい傘なので日除けになるかどうかというほど・・・




白い絽を使って



柄にタッセルが着いていて何となく優雅です♪



これを買って暫くの間雨の日以外は毎日のように差してましたね プッ ^m^


初夏の羽織

2008年04月23日 | きもの
昨日・今日は好天に恵まれ日中は初夏を思わせるほどの暖かさです。

これからGWを控え皆さんもきっと仕事も手に着かない頃でしょうか?
キャンプの計画も渋滞を考えるとイマイチ気が乗らなくて・・・・
残念ながら私はいつものように此処にいることでしょうよ。クスン(ーー;)

こんな春先から初夏にかけて着る道行です。これも随分前に買ったものですが普段は余り着ないからと思い渋い色合いを選んでしまったのですが、それも丁度合うような年齢になって来たとは・・・。




朧げで儚い織具合が気に入ってます。




このような道行コートがあるとちょっとしたお出掛けの時などでも帯や着物の汚れを気にせずにいられて安心ですね。