久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

武雄市長の行動力

2011-03-31 17:50:23 | Weblog
 久しぶりに(時々は見ているのですが)武雄市長のブログを見てびっくりしました。県、市とも宿舎の提供、何家族かの受け入れを表明している所はありますが、武雄市は、佐賀県ともすぐに連携して、コミュニティーごと受け入れるということを言っています。
 たぶんこのことを提示するためには、まず武雄市のハード、ソフト体制を調べたのは当然のこと、さらに何とも驚いたのは、自らソフトバンクの孫社長と被災地に出向き、現場で話を聞き、そして、この提案をだされたようです。
 すごい行動力ですね。びっくりするのと同時に、動きの速さ、決断力に関心します

 どのような受け入れかというと、どこの市町村もそうですが、平成の大合併によって、庁舎や学校が空いているので、それを使って、コミュニティーごと受け入れようというもの。すごい発想ですね。勿論、北の地域から九州は遠いでしょうし、簡単なことではないでしょうが、ばらばらに転居するより、コミュニティーごといっしょに移動して、そこで新しい地域を作る、というのは、気持ちの上で少しは心強いのではないかと思います。勿論そこまでの移動費や生活していけるまでの費用は、市や国からの助成、すでに集まっている寄付などで賄うそうです。
 また、越してきても、仕事の問題があります。それも考えて、雇用の受け入れや、休耕田を提供して農業をしてもらうなども提案されています。
 これらの市長の考えは、ブログで書かれているのと、TVに出られて話された画面がブログでも見れますので、皆さん、見てください。

 何という頼もしい市長でしょう地方が元気で、行動力があって、国に対してもガンガンものを言っていく、地方分権をお題目のように言うだけではなく、行動で示す、今チャンスかもしれませんね
 フレーフレー武雄市長、樋渡市長

年度末は報告会で大忙しです

2011-03-30 17:51:26 | Weblog
 毎年のことですが、3月末は、行政から補助金を受けた企業や団体の報告会が続けざまにあります。商店街の方は1月に続いて3月23日に2回目が行われ、この日も残りの8商店街の報告がありました。
 今回も計画していた行事や事業がどのように行われたか、反省点は、それを踏まえて来年はどうしようと思っているかなど発表され、それに対して、我々審査員が質問したり、アドバイスをしたりします。

 今回の感想ですが、まず、ここに手を挙げ出てこられる商店街は、がんばっているなーということ。商店街内の個店をまとめ、事業を考え申請を出すのは大変なことでしょう。さらに昨年の報告会や今期初めの申請の時に言ったアドバイスをしっかり受け止めて改善されている所などを見ると嬉しくなります
 まだ十分ではありませんが、特に私が言い続けている、何か事業をやったら必ずお客さんの反応を聞きなさい、というアドバイスも、アンケートを取るという形でされている所もありました

 どこもお客をいかに増やすか、ということに一生懸命です。いくつか企画のおもしろい例を挙げてみると・・・
   ・ある時期、一定期間を決めて、多くの店で、500円、ワンコインセールをする
   ・「買い回り券」というのを作って、買った店でこれをもらうと、次にこの券を持って買いに行った所でサービス受けられるようにす    る。そうして、自分の店だけではなく買い回りするように
   ・商店街の一角で、月に1回、簡単な健康診断をする。そこで健康アドバイスをして、簡単な食事指導などをする
   ・大学の近くなので、学生を対象としたような催しをし、mapを作る

 しかし、今回残念だったのは、桜祭りを中止にした商店街。昨年の6月ごろから準備をしてきて、今回の震災によりイベント中止を決定したとのこと。報告の時、イベントは中止するけれど、催しはするということでしたが、廃棄になるポスターやチラシを見せながら涙ぐまれていました。

 報告会が終わって、今度は委員、市職員を交えての検討委員会。来年度、さらに商店街を活性化させていくために行政として何をすべきか、恒例になりましたが、1時間半近く議論をします。まったくまとまりのなかった商店街が、少しづつ変わってきたとか、方や市の職員が言うことはなかなか聞いてくれず、良かれとアドバイスしてもちっとも変っていかない商店街もあるとか・・・・職員の人も仕事とはいえ大変だなーと思います。
 しかし、ここで見捨てて、商店街が衰退していって困るのは私たち消費者。そう考えると、市の職員の人たちとも「ちょっと過保護でしょうかねー」と言いながら毎回、どうすればやる気になってもらえるのか一生懸命議論している私たちです。


 今週の月曜日は、市環境局の「エコ発する事業」報告会でした。こちらは、今年度補助金を貰って、来年も引き続き申請をする所、5団体が報告をしました。
 こちらの方は、NPOや市民団体なので、少し趣が違い、補助金だよりの事業が多いのが気になります。その中でも今回印象に残ったのは、若者の活動。「物々交換プロジェクト」といって、今期は本を交換、来期は衣類を貸しっこする事業。これらをネットを使ってしたり、カフェなどで人が集ってすることも絡めて、なかなかユニークな取組みを行っています。そして、それが将来ビジネスになるようにビジネスモデルを考えながらやっている、というのが若者らしい楽しみな事業です

 また、もうひとつのNPOでは、若者を集めるコンサートを開催して、そこで、エコクイズをしたり、環境意識啓発を行う事業。こちらはもう少し工夫がいりそうですが、何とか若者にエコ意識をもってもらうきっかけになればと期待しています

 このような報告会や審査会に参加して、行政の仕事は、勿論市の方向性を考え進めていくということもでしょうが、このように市民が自ら活動することを応援する、アドバイスする、援助するということもかなーと思うこの頃です

なかなか経験できない場面に立ち会いました

2011-03-28 09:18:43 | Weblog
 被災地のニュースも避難所の大変さやまだ物資が届かない所があること、精神的なケアーをどうするのか、原子力発電はどうなっているのか、とまだまだ心配な状況が続いています。また、各地で義援金、また各催しなどで募金が集められ、被災していない人たちも、何か自分たちに出来ることはと、日本中、心をひとつにしてきているのを感じます。

 このような時ではありますが、博多座歌舞伎千秋楽に土曜日の夕方からでかけました。前にも書きましたが、3月初めに出た「博多座演劇講座」で演出家の串田氏の話を聞いて、これは行かなくてはと早速チケットを購入して、土曜がその日でした。
 昼の部では、中村橋之助でしたが、夜の部では中村勘太郎から始まる前に挨拶があり、勘三郎の代役を務めること、そして、今回の地震の募金が博多座だけで500万円ほど集まったことなどが口上のような形できちっと話されました。

 初めの演目は狂言からの「棒しばり」、そしていよいよ今回のメインである「夏祭難波鑑」でした。これまで古典でやってきたのに、2幕ほど新しいのを加えたり、セミナーでも話されたように串田氏の斬新な演出が取り入れられ、ストーリーは単純なのですが、舞台の作りのおもしろさ、そして、ものずごい立ち回り、これらが見どころで、ほんとうに、勘太郎の初役とは思えない迫力のある熱の入った演技でした

 歌舞伎役者は、その家家に伝えられた演目があって、その家の子供は小さい時から見ているのでしょうが、それにしても勘三郎さんの急な降板に息子とはいえ、よくあれだけの演技が出来るものだと本当に関心しました。兎に角立ち回りがすごいのです。
 今回の席は、花道のすぐ左の3列目。私が顔を右上に上げた所で役者が見栄を切り、足におしろいを塗っているのまで見ることができるという席でした。
 演出もおもしろく、舞台から客席に降りてきたり、客席後ろから出てきたり、本当の泥や水を使ったり。そのために私達前の席の人にはビニール3点セットが事前に配られ、荷物にも、自分にはフード付のレインコート、そしてもう1枚掛けるシートで防御しての観劇。初めての経験でした。まあ、それだけ迫力があるというか、演出に引き込まれるというのはありますね

 中村勘太郎の演技はすばらしかったです。でも、どうしても私の中では、勘太郎を目で追いかけながらも、勘三郎だったらなーと思ってしまうのでした。昔、勘三郎は勘九郎と言って、TVなどにもよく出ていたので、馴染みであるというのもあるのですが、このところの勘三郎の演技は、演技に幅があって、本当にお客を安心して楽しませるというか、油がのっているなーと思っていたものですから・・・

 この日は千秋楽。終わってからも拍手がなりやみません。何度カーテンコールがあったでしょうか。何度も出てきてはお辞儀をし、勘太郎、七之助、扇雀の挨拶があったり、果ては勘太郎の胴上げがあったり、こんな歌舞伎舞台は初めてです
 無事1か月の公演を終えて、ほっとしただろうと思います。きっと平成中村座一丸となってこの1か月を乗り越えてきたのでしょう。人間の力ってすごいなーと思います。立ち回りなんて、相手あってのことですので、どちらかがちょっとでも間違えると大変なことになってしまいます。プロってすごいなーと思いました
 こんな機会、なかなかないでしょう。行って良かったとつくづく思っています

世界に羽ばたく企業さん

2011-03-24 17:45:34 | Weblog
 一昨日、16年目に入った「女性経済フォーラム」という会で、福岡県田川の企業さん「田川産業」の行平社長より、世界に羽ばたく漆喰の会社のお話を伺いました。実は、田川産業さんは、当社の「消費者と企業のわいわい塾」でも話していただいたことがあり、私としては、2度目なのですが、それから半年以上経っていましたので、その間の会社の展開にはびっくりしました

 漆喰と聞くと、お城のイメージ、昔の建築材料と思いがちですが、お祖父さんの代に創業された会社で、地元にある資材を生かして漆喰を蘇らせ、お父さんは、業界で使いやすい漆喰づくりを開発され、今の社長は、世界にSHIKKUIを広めていくとはりきっていらっしゃいます。

 漆喰は、国産資源というだけではなく、不燃性、調湿効果、悪臭やホルムアルデヒドなどの吸着などいいこと尽くめの材料です。それをもっと現代建築に取り入れてもらうためにLimixという焼かない漆喰タイルを開発され、またルミエキューブというインテリアも作られました。
 これらの商品が出来るまでには、大変なご苦労があったようで、大学と共同研究されたり、実証データを取られたり時間も随分かけられたそうです。
 それらが認められ、ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞、グッドデザイン賞、Cradle to Cradle認証、そして勿論当社の「なっとく!商品」認定も取られました。
 それらが功を奏してか、サッカーの中田英寿邸に取り入れられたり、海外からも注文があるようになり、ドイツやニューヨークでも展示されたり、イタリアやモロッコでも紹介されているということです。
 
 最後にこれからの戦略のまとめとして、
  ・オンリーワン・ナンバーワンを目指す
  ・サステナビリティに徹する
  ・ニッチゆえに広く世界に市場を求める
  ・ShikkuiとLIMIXのブランドを確立する
  ・Shikkuiを国際語とする
  ・歴史と文化を財産として活用する
を提示されました。特に、漆喰ではなくShikkuiを国際語にしていくという心意気に感動福岡にこんなに素晴らしい企業さんがあるなんて、誇りに思います

 実は、今回女性経済フォーラムに社長がルミエキューブをもって来られ、来られている方に買っていただいて、全額を義援金として寄付してくださいと言われ、びっくりしました。とてもおしゃれで下駄箱やロッカーなどに使ったり、インテリアとしても素敵なのであっという間に売れてしまいました。明日にでも西日本新聞民生事業団に送る予定です。
 
 このような時期ですが、予定どおり会を開いて良かったと思います。会場に使ったホテルもキャンセルが出て大変だと言われていました。私たちは粛々とやるべきことはやって、あまり経済が停滞しないようにした方がいいのではないでしょうか。そうしないと日本全体が沈んでしまいそうです。

 4月の「わいわい塾」は逆に女性経済フォーラムでお話していただいた博多織の岡野氏に出演いただきます。心ある、がんばっていらっしゃる企業さんは応援していきたいですね。兎に角、いい企業さんをたくさんの方に知っていただくことが我々の役割だと思っています

コメントへのご返事

2011-03-17 11:21:03 | Weblog
 コメント、くださってありがとうございます。返事の仕方が分からなくて、ここで書いています。
 まず、博多座の件、不勉強ですみません。自分でもちょっと自信がなかったのですが、長唄、清元、義太夫の違いがよく分かっていません。勉強します。ご指摘ありがとうございました

 それから、東電の件、計画停電は、停電だけでも日常生活大変でしょうに、あったり、なかったり、変更があるのは、本当にストレスになりますよね。このことはマスコミからも、情報の出し方、伝え方がまずいと指摘されていました。
 それにしても、自分も被害にあっているのに、ラーメン屋さんが、避難されている人たちにラーメンをふるまった話ですとか、全国で節電しよう、など日本中思いやりが感じられるのは嬉しいことですね。私たちは、祈ったり、思いやったりすることしかできませんが、兎に角、謙虚に自分のやるべきことをやって、被災地に何が出来るか考えていきたいと思っています。元気は出しましょうね

今私たちに出来ること

2011-03-16 15:35:54 | Weblog
 毎日、新聞、TVのニュースを見るたびに心が痛みます。今朝、福岡は真冬の寒さで、厚手のコートをまた出してきたのですが、東北の方は雪が降っていると言っていたし、避難されている方たち、寒いだろうなーと思いながら出社してきました。

 九州新幹線の開通イベントをはじめ、軒並みいろいろな催しが取りやめになっています。TVも少しずつニュースだけではない動きも出てきていますが、コマーシャルもほどんど政府AC。これもいいことを言っているのですが、何度も何度も同じものが流れるとちょっとどうなのでしょうか。

 今日も「わいわい塾」出演企業さんに宮崎から来ていただいているのですが、明日から福岡で開催されるはずだった宮崎のおび杉のイベントが取りやめになったということでした。
 どうなんでしょう。確かに日本中が大変な状態ではありますが、何でもかんでも自粛というのもどうなんでしょうか。勿論。楽しむムードではないでしょうが、いろいろな経済活動を押えてしまうのはどうかと思います。他の地域ががんばって、被災地に支援を送るとか応援の方法はたくさんあると思います。ムードだけで自粛すればいいというのは、結局日本全体をどんどん沈み込ませていくことにはならにでしょうか。

 募金活動もすぐから街頭で声高にわーわー言ってするのもどうかなーと思います。だいだいどのような立場の人が集めているのか全然わからない募金は、私は好きではありません。街頭などで呼びかける時は、自分たちはどのような立場でやっているのか、本当にそのお金は被災地に届くのか、そのあたりをはっきりしてもらわないと・・・
 職場でまとめたり、市役所や県庁などの募金箱にしたり、コーヒー1杯飲むつもりで募金するというのもいいですね。無理なく、心から気持ちよくしたいですね。
 でも今私たちがやるべきことは、自分の仕事をきっちりし、経済活動も行い、日本を元気にしていくことではないでしょうか

いろいろ考えさせられます

2011-03-15 11:53:58 | Weblog
 このたびの東北地震、被災地の皆さんにはどうお見舞い申し上げたらいいのか分かりません。突然こんなことが起こるなんて、前日まで皆さん、何事もなく過ごしてこられていて突然のこと、本当にショックは大きいと思います。今、こちらで出来ることは小さいことですが、それぞれ出来ることをしていこうと思っています。

 昨日、東京にいる姪から電話があって、初めて東京の大変な状況が分かりました。スーパーやコンビニなどで商品が足りなくなってきているそうです。姪が言うには、トイレットペーパーは近くには全然売っていない、ということです。
 また、計画停電には大変困っているそうです。生活の方は何とかしても、通勤、仕事に大きな影響が出て、これからどうなるんだろうと不安がっていました
 今日、東京の友達からのメールでは、通勤に行きは2時間、帰りは4時間もかかって、仕事にならないと言っていました。

 今回の地震で、原子力発電のことも大変心配しています。皆さんは、今回の東京電力と福島原子力発電所の関係はご存じでしたか。東京など関東地域に原子力発電所はなく、柏崎も含めて、すべて他地域に立地されています。勿論、私が住んでいる福岡県も原子力発電所はなく、佐賀県や鹿児島県に立地されている原子力発電の電気を使っているわけですが、同じ九州なので、発電所のことは知っています。
 ですが、東京の人がどれだけ、自分の地域になく、他地域、他県に原子力を立てて、そこからの電気を使っているか知っているでしょうか。

 しかし、確実に今回の計画停電などで分かったことは、今のところ原子力の電気なくしては、生活も経済活動も成り立っていかないというということです。このことは、皆分かったのではないでしょうか。

 それにしても、ニュースからの情報だけですが、地震や津波による事故であることは分かっていますし、初めてのことで東電も混乱しているのでしょうが、何とも東電の説明の足りなさ、誠実さが伝わってこないなーと思うのは私だけでしょうか
 また、計画停電の発表をしていて、やめになったり、変更するということへの説明が全然ないと思います。電気は貯めれないので、思ったよりも計画していた時に消費電力が少なければ、停電をやめるということなのでしょうが、国民は混乱すると思うんですが。そのような説明は全然ないのでは
 東電の企業体質ですかねー。だいぶ前ですが、東電のデータ改ざん事件などのことを思い出します。

 国も隠し事なく、誠実に、現状を説明し、国民の理解を得、日本を皆で復興させていこうというメッセージが大事ですよね

今月の博多座

2011-03-10 09:18:39 | Weblog
 今年は博多座に歌舞伎が4回来ます。九州新幹線開通を記念してということや、東京の歌舞伎座が建て替えに入ったこともあるのでしょう、九州でこんなに歌舞伎が見られるのは初めてのこと
 今月は先月に続いて歌舞伎です。1月の終わりか2月の初めでしたでしょうか、今回大歌舞伎の主演、中村勘三郎が急遽病気で出られないという情報が入り、大変がっかりしたものでした。今、中村勘三郎はとても油が乗っていて、しっかりとした古典歌舞伎から、新しいコクーン歌舞伎と言われるものも、また女形も含め幅広い役が出来、お客を乗せる、楽しませる勢いがあって、大好きな役者の一人でした。残念ー
 一瞬、2月も玉三郎に行ったし、キャンセルするかなーと思った時もありましたが、しなくて良かったというのも、代役は橋之助、そして、息子の勘太郎に変わったということが分かって、また違った楽しみがでてきました

 さらに気分を盛り上げてくれたのは、5日の日にあった「博多座演劇講座」でした。この講座は今年で7回目ということですが、実は博多座の会員なのに、この講座のことは全然知りませんでした。今年初めて気付いて、ちょっとおもしろそうだから行ってみようと申込み、10月からスタート。3月まで4回の講座が開催されました。
 前回2月のは、ブログでも書きましたが、今回のも大変興味深い、楽しい講座でした。今回の講師は今月博多座の夜の演目「夏祭浪花鑑」の演出をした串田和美氏。当日のサプライズで、今回の歌舞伎にも出演している笹野高史も壇上に上がって、いっしょにトークを。笹野氏は歌舞伎役者でもないのに、歌舞伎に出ているという、何とも不思議な役者です。串田氏がどうして中村勘三郎から乞われて歌舞伎に係わるようになったか、コクーン歌舞伎の話、ドイツ・ニューヨーク公演のエピソード、そして、「夏祭浪花鑑」の演出の苦労話など、たまたまシアターコクーンで働いていて、今博多座に来られている2人が前半と後半とに分かれてトークの進行をしたりということもあって、大変話が分かりやすくおもしろいものでした。さらにDVDで初めの頃の演出から変わってきた所なども見せて話されるので、演劇のおもしろさを感じましたねー。

 実は、2月に続いてなので、3月は昼の部しかチケットを買っていませんでした。しかし今回の話を聞いて、夜の部の演目「夏祭浪花鑑」を是非見たいと思い、千秋楽の夜、一人で見に行くようにチケットを購入することになったのでした
 夜の部に行くことにしたもう一つの理由は、この講座の最後に総合司会の人が、まずこのような機会でもないと、「夏祭浪花鑑」の主役をまだ勘太郎がすることはないし、このようなハプニングで大変だったのを、若手3人が思わぬ力を出してがんばっているのを伝えようと話しているうちに、感極まって泣き出してしまったのでした。突然主役が変わるという大変さ、その対処が大変だったことを思いだしたのでしょうね。そんな若手役者ががんばっている姿を見たいのと応援したいという気持ちもあって・・・

 そんなこんなで、夜の部は26日に行きますが、すでに見た昼の部「磯異人館」「義経千本桜」「俊寛」も良かったです。「磯異人館」は明治の鹿児島・薩摩の話なので、現代的で分かりやすいし、「義経千本桜」はよくある演目ですが、明るくきれいな舞台に長唄が聞きどころですし、「俊寛」は勘太郎ががんばっていました

 若手3人が代役でがんばっている今月の博多座、九州新幹線開通を記念してと銘打った今月の歌舞伎、皆で盛り上げていきたいなーと思っています。博多座を応援しましょうね


何とかならないでしょうか、待つ時間・・・

2011-03-09 11:54:33 | Weblog
 病院の待ち時間、何とかならないものでしょうか。全般的に“待つ”ことが苦手だからかもしれませんが、特に病院で待つのは辛い病院というところに行く時は、まずいい時には行きませんので、心理的なものも大きいかもしれませんが・・・それと、いつまで待たされるか分からないというのも、長く感じるし、イライラするもとだと思います。

 “今日は病院通い”というように、時間のある方はいいのですが、仕事の合間の時間を見つけてやっとの思いで行った病院、待たされて待たされて、仕事は気になるし、クタクタに疲れて帰ってきます

 薬をもらうだけというのもあるんですが、ずっと同じ薬をもらうだけなのですが、必ず問診を受けなくてはいけないので時間がかかります。何だか病院の方は、“見てやっているので、待ってもあたりまえ”という雰囲気があるような・・・わがままですかねー
 勿論、最近では、予約制になっている病院も出てきてはいますが、この予約もきっちりとはいかないようです。
 何にかいいシステムは出来ないでしょうか・・・

いろいろ勉強しています

2011-03-08 17:02:54 | Weblog
 昨日は、博多駅のJRホール見たさもあって、前から申し込んでいた、福岡県の「経営革新3000社突破記念フォーラム」に行ってきました。我社も3年ほど前に経営革新を出した3000社の中の1社ではありますが、昨日行事の中で、表彰されていた15社の企業さんは、ほとんどが技術的なことでのステップアップで出されており、福岡県も素晴らしい企業がたくさんあるんだなーと関心しました

 初めにあった、麻生知事の基調講演も元気が出る内容で、企業とはいかに留まることなく、また外的要因のせいにせず、チャレンジし続けなければいけないかと力強く話されました。
 知事は今期、この4月初めでやめられますが、福岡県の経済振興、そして雇用、中小企業支援に力をいれてこられたと思います。勿論、大きなことでは、自動車産業や水素研究、九大移転なども功績でしょう

 いつもですが、知事のお話は、自分の言葉で語られるので、心がこもっており、分かりやすく伝わってきます。立派な、大きな県知事だったと思います。しかしまた新しい方が知事になれば、違った新しいことが打ち出されていくでしょう。それに期待して、麻生知事には拍手でお送りしなくてはいけないと思っています。

 今日は午後から、商工会議所の講演会に行ってきました。「くら寿司」の社長の講演でした。関西人らしい、ちょっときついところがある方でしたが、経営者としてのお考えは参考になる所がたくさんありました。
 企業姿勢、従業員教育、経営の効率化など東証1部上場、年商700億、海外にも店舗をもつという1代で築きあげたすごい会社です。近くに店がないので、行ったことがありませんが、安くて、安心・安全な寿司を提供するという回転寿司チェーン展開。チェ-ン展開をする場合は、投資にお金はかかるが、商品の衛生面、均一化を考えると、工場生産で、各店に送りだす方が安心で消費者を裏切らないと言います。納得です
 また、次々にシステム化、機械化で効率化を図ったり、特許を取ったりと、新しい試みをされていかれるところも、大変参考になり、偶然にも田中社長は私と同じ年ですが、まだまだ私もチャレンジしなくてはいけないなーと刺激を受けた講演会でした。