久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

事業の仕分け、フジテレビから出演依頼?

2009-11-27 18:43:36 | Weblog
 先週の水曜日のことです。9時前に家に帰り着くと、うちの者が、8時ぐらいにフジテレビの「めざましテレビ」の人から電話があったと言うではありませんか半信半疑でしたが、また9時ぐらいに電話すると言っていたということでした。
 
 夕飯を食べている最中、ちょうど9時過ぎに電話がかかり、本当にフジテレビからだったのです。
 とても丁寧に話す若い番組担当者からでしたが、何と、土曜の朝放送する「めざましテレビ」の事業の仕分けのコーナ-に出演してくれないかとの依頼。内容は、ざっとですが、事業の仕分けを家庭にもってきたらどうなるか、というのを仕分け人に直接家庭に入ってもらって仕分け作業をするという作りだそうです。
 
 一番の疑問はなぜ私なのか?話の感じでは、先週真っ只中の国の事業の仕分け人に依頼したのでしょうが、忙しいと断られたようで、なぜか回りまわって、福岡市の方に尋ねたのでしょう、私のことを調べてかけてきたようです。

 何しろ「なぜ私なのか」を含めて???ですので、山のように質問しました。分かってきたのは、放送は土曜の朝流すけれど、録画は金曜の夕方から。本当の家庭に行って、そこで撮影。そのためにわざわざ東京に来いというのです。東京には山ほどそれに合う人がいるだろうに、なぜわざわざ福岡の人間を?もうそれ自体にびっくりですが、それを2日前に言ってくるのもびっくり

 もうここからは、冷静に「本当に私でなくてはいけないのか」という疑問に的をしぼり、ひとつひとつ質問をしていきました。
 まず、番組の内容。今話題の事業の仕分けを身近なことに結び付けるのはおもしといのかもしれませんが、果たして、家庭に置き換えてやって意味があるのか?
 心配なのは、よくテレビが作る、最終的には、”おちゃらけ”にもっていかれるのではないか、との危惧です。わざわざ東京まで行って、こんなはずではなかった、こんな作りになってしまって、と後で後悔するのはイヤです。

 結局、金曜日に東京まで行く時間が取れるのか、金曜夜は帰れそうにないので、土曜の午前中の予定はどうするのか、なども考え合わせていくと、わざわざ出演することはないと思いだしていましたが、一応、番組内容を詳しく書いた書類を送ってもらい、明日返事をするということで、電話を切りました。

 次の日、約束どおり資料のファックスは届いていましたが、内容を見て、やっぱい私が出るのはおかしい、またこれからいろいろなやり繰りをしてまで行く内容ではないと判断し、お断りしました。

 今回のことで学んだこと。確かにテレビ局からの依頼はありがたいことです。しかし、この年齢になれば、冷静に考えなくてはいけないと思いますし「本当に私でなくてはいけないのか、私の方にも出る意味があるのかどうか」このあたりをしっかりを判断しなくてはいけないと思いました。

 さて、土曜日、朝7時半過ぎ、どんな番組になったのか、興味深々見ました。仕分け人で出ていた人は、男性の生活ジャーナリストとか何とかの肩書の人で、作りは、「やっぱり出なくて良かった」というのが結論です。ふざけた内容ではありませんでしたが、決して、参考になった、良かったという内容でもありませんでした。家庭の家計のことを外の者が仕分けをしてもあまり意味がありませんし。
 ということで、びっくり、ドキドキ、ちょっと振り回された経験でした

小学校の同窓会

2009-11-26 09:24:48 | Weblog
 先週の土曜日の夜、小学校の同窓会がありました。一昨年、何十年かぶりかであったのですが、それから2年ぶり。今回は小学校1,2年の担任をしていただいた、大変尊敬している先生が来られるということでしたので、ちょっとハードなスケジュールではありましたが、出かけました。
 この日は、午前中はジャズダンスの日、午後から妹とゴルフをハーフ回って、そしてぎりぎり駆けつけて、西中州の中華料理店へ。

 付属小学校なので、1学年2クラスしかなく、学年全部で80人ぐらいだったと思います。ですから、同じクラスになっていなくても何となく知っているという人ばかり。でも、「だれだっけー」と分からなくて聞いた人が2人ほど
 小学校の時とほとんど顔の感じが変わっていない人とだれかなーと思うほど変わっている人といるんですね。しばらくは、そんな小学校時代の話や来ていない人の「小学校時代は泣き虫やったねー」という思い出話などで盛り上がりました

 先生とは、随分以前に天神の交差点でお会いして以来、何年ぶりでしょうか。毎年年賀状には近況を書いたりはしていたのですが、86歳とは思えないお元気さをびっくりしながら、これまでのことをひとしきりお話しました。その中でも先生は、私が県の教育委員になったことをとても喜んでくださって激励されました。

 先生は理科の先生で、一番思い出に残っているのは、理科の授業で西公園に行ったこと。授業とはいえ、遠足のようなものです。先生に植物の話をしていただきながら、友達とわいわいやって、昔はのんびしてますよね。
 もうひとつ記憶に残っているのは、兎に角厳しい先生だったこと。私だけでなく皆、よく怒られていました。
 そこで今回先生に、「あの当時何歳だったのですか」とお聞きすると33歳だったそうです。元気一杯、熱血漢溢れる先生でしたものねー。
 
 ある程度大人になって、ふと私の基礎を作ってくださったのは、小学校1,2年の担任をしてくださったこの先生ではないかと思うことがあります。若くて元気なだけではなく、きちっとした性格の先生で、約束や時間の厳守、宿題や毎日勉強を習慣づけることの大切さなどを叩き込まれた気がします。また、字がきれいに書けたり、良いことをすると大変褒めてくださいました。
 特に小学校初めの先生との出会いは大切ですね。今でも先生で良かったなーと思っています。

 校区の小学校ではないので、生徒はいろいろな所から通っていました。私は、直通のバスが通るまでは、西鉄電車とバスに乗って40分ぐらいかけて行っていました。今から思うと、小学校1年生で定期を首からぶら下げ、電車・バスと乗り換えをして行っていたのですから、自分で言うのも何ですがしっかりしていたのではないでしょうか。(今の私からは想像できない?!)
 そんなことですから、帰りもまっすぐ帰らず、よく友達の家に遊びに行っていました。というのも、帰っても近所には友達がいないのですから。
 
 久しぶりに小学校の時にタイムスリップ。懐かしく、ちょっとほわっとした楽しい時間でした

ボジョレヌーボー解禁

2009-11-20 16:44:56 | Weblog
 昨晩、初めてボジョレヌーボー解禁の夜を楽しんできました。これまでニュースなどで見ていて「そうかー。もうそんな季節かー」と思うだけでしたが、今年はちょっとしたお誘いがあって、友達と出かけてみました。
 中州の川沿いにあるとても分かりやすいお店。友達のご主人が9月にオープンしたというワインバー?ワインビストロ?飲ませるだけではなく、料理も自慢だという店です。店の名前は、「カーヴ・ド・ルフージュ」。

 昨晩は貸切で20名ほどのお客が集まり、10種類以上の料理に、上ランクのボジョレ(そんなにいろいろのランクがあるとは知らなかったのですが)が次々に開けられ、何種類飲んだでしょうか。
 ワインに詳しいわけではないのですが、何となくボジョレって、赤で、若くて、そうおいしいわけではなのに大騒ぎして”解禁”などと言っている・・・というイメージでしたが、昨晩はそのイメージが見事に壊れ、白のボジョレもあるということも知りましたし、さらに本当においしいボジョレもあるんだということを発見

 それでも私は、あまり飲めないので、いっしょに行った友達もそうですが、もっぱら料理とおしゃべりを楽しみました。偶然知っている人が何人か来ていたので、ちょっと声がかれるほどおしゃべりし、笑いころげていました。
 料理はどれもおいしかったのですが、一番おいしかったのは、パエリヤ。私もスペイン料理は好きでよく行きますが、今まで食べた中で最高でした。魚介類の味がご飯にしっかりしみていて、それはそれはおいしいパエリアでした

 実は、夫も私も飲めない家系で、家でお酒を飲むのは、誕生日や両親、親戚が来た時ぐらい。外でも仕事の付き合い以外には、ほとんど飲みに行くということはありませんでした。
 それが、2年ぐらい前からでしょうか。海外旅行をした時、飲めないとつまらないねーと夫が言いだして。特にワインが飲めると各国のワインが楽しめるし、料理もおいしくなるということで”練習”しだしたのが始まり。
 今では、2人で1本はまだちょっと無理ですが、2/3ぐらいは飲めるようになり、食事がおいしく楽しくなりました

 この店のご主人のワインについて詳しいのにはびっくり。店のワインクーラーにはずらりとワインが並んでいましたが、どれもご主人が飲んでおいしかったのしか置いていないとのこと。私は飲んで、これはおいしい、好きな味、という程度の飲み方なので、「どこのどの品種のワインで、この年のできがよくて・・・」なんて話を「すごい」と思いながら聞いていました。

 今回初めてデザートワインなるものを飲みましたが、これがまたおいしいこと!かなりいいデザートワインだったようですが、ボトルもおしゃれで、飲んでみて、デザートにも変わるほどの甘み、おいしさというのを初体験しました
 ある程度料理が出てきた頃、ワインのオークションやじゃんけんゲームなどをして大騒ぎし、今日はちょっとのどが嗄れてしまいましたが、楽しい夜でした

劇団四季のウエストサイドを見に行きました

2009-11-16 17:56:57 | Weblog
 久しぶりに福岡のキャナルにある四季劇場に行ってきました。もう終わったでしょうか、2,3か月ミュージカル「ウエストサイドストーリー」をやっていたのです。
 ウエストサイドストーリーというと、私たちの年代の者には、懐かしく、青春そのものの響きをもっているのです。というのも、高校時代、アメリカ映画で、ジョ
ージ・チャキリス主演のこの映画、たぶん5回ぐらい見たと思います。LP版のレコードも買い、すっかり英語で歌えるくらい聞いたのを覚えています。
 兎に角出演者の踊りがかっこいいのと、音楽が素晴らしく、寝ても覚めてもウエストサイドというぐらいでした

 劇団四季のミュージカルは、かなり行っています。昨年でしたか、初めて東京の劇場に行き、「オペラ座の怪人」を見てきました。
 初めは、踊りが今いち、洋物を日本人がやってもねーと思っていましたが、演目によっては、なかなかいいものもありました。ライオンキングやオペラ座の怪人、クレージーフォーユーなども良かったですね

 今回のウエストサイドは、率直な感想、”終わってから感動がなかった”でしょうか。踊りは力が入っていましたねー。歌もまあ良かったです(しかたないことでうが、日本語で歌われてもねー雰囲気がでませんね)。
 素人の感想ですが、踊りや歌に力が入りすぎて、演技がもうひとつだったのか。これは演出家の問題かもしれませんが、最後が特に、本当はじんとくるシーンなのですが、”あれ、終わっちゃった”という印象。どうしてかなーとしばらく考えてしまいました
 私にとって青春時代の映画のウエストサイドがあまりにも印象的だったからかもしれません。聞くところによると、今の若い人にウエストサイドを言っても知らないそうですね。がっかり!

 博多座と並んで、四季劇場も好きなのですが、劇場自体も少し古くなった気がします。ロビーやホワイエの雰囲気も今一つですね

 次回の「ソング・オブ55」でしたっけ?ミュージカルの音楽をたくさん集めたショーだとか。音楽や踊りだけではなく、なかなか見ごたえがある作りになっているとか。また足を運んでみましょう

やっと3つの審査の仕事が終わりました!

2009-11-06 12:07:15 | Weblog
 先週金曜、土曜、今週日曜、そして月曜となぜか4日続けて、広い意味で”審査”をするという仕事をさせてもらいました。

 まず、金曜午後と土曜一日は「福岡市の事業の仕分け」の仕事。まさに今話題の事業の仕分けです。福岡市は昨年から試行という位置づけで始め、今年も試行ではありましたが、昨年は3月に開催したという、まあ、いうなれば”やってみた”ということでしたが、今年は、10月末に開催し、今回の事業の仕分けの結果が、即決定事項ではありませんが、少なくとも予算の考え方に反映されるようにと、この時期になりました

 10月30日午後1時半からスタート。この日は、市民2名を入れた7名で、5つの事業を評価。昨年と一番違っていたのは、マスコミと傍聴者の多さ。昨年は、市役所の大講堂であったということもあって、また、まだまだ世間の関心が薄く、広い会場ががらんとして寂しかったことを記憶しています。
 それに比べ、今年は、ちょうど国の事業の仕分けが行われている真っ最中だったこともあって、テレビカメラがズラリ、傍聴者の立見が出るほどでした。

 次の日31日は、朝10時から開始。残りの14事業を2班に分けて評価。16時までかかりました。
 簡単に事業の仕分けのやり方をご説明しましょう。1事業に対して、時間は40分。始めの5分で担当部署職員が事業の説明をして、30分の質疑応答。残り5分で評価決定します。当日は、5分しか説明されませんので、評価者は事前に資料を読み込んで、質問を考えておかなくてはなりません。
 また、質問に対して、担当者がもたもたと答えていると、すぐに時間が経ってしまいます。
 事業名や結果だけでは(新聞にはほとんどこれしか出ていないので、結果の”廃止”の文字だけ躍っているようで理解されにくいと思うので)なかなかわかりにくいので、今回仕分けをした中から例としてひとつ上げてみましょう。

 事業名は「市の福祉手当(重度心身障がい者福祉手当)」ですが、この事業は、昭和48年から重度障がい者に対して、年末に1万5千円(施設入居者以外は2万円)を支給しているものです。
 所管部署の評価でも、”総合的に見直していく必要があるのでは”とされていましたが、評価者の議論でも、昭和50年頃から国の特別手当が創設されたり、61年には障害基礎年金ができたりと状況の変化がいろいろ起きているにも係わらず、ずっと変わらずこの金額で支給され続けていたということが考えられないのです。
 このような福祉に関する仕分けは、大変難しいと感じます。このような時代ですから、財政は緊迫している、しかしやめれば福祉切り捨てにならないかと大変迷います。
 しかし、この事業に仕分けで大切なことは、”切るかどうか”ではなく、①税金を使って事業をしているということを再確認する②世の中の変化と照らして、思い切って見直す③他の部署と被っていないか、他の部署と連携できないか考えてみるなどなど”税金を納めている市民視点で見直してみる”ことではないでしょうか。
 この事業、議論の結果、総額3,500万円近くになるお金を重度障がい者の方々のためにもっと有効に使えないのか、そもそも一人2万円という支給が役にたっているのかどうか調べてみることも含めて「要改善」ということになりました。

 昨年もそうでしたが、どの事業も明らかに無駄と思えるようなものはごくわずかです。しかし、市民視点で見ると、どうして継続しているのか、効果の検証は?他にもっとそのお金を有効に使える知恵は・・・・などなど疑問だらけです。
 どうしてもこれまで行政は、予算継承主義というか、見直しよりも何とか前年どおり予算を取ってきて継続することを良しとしてきた結果でしょう。
 この事業の仕分け、一見難しそうですが、一市民にとっても税金の使い道や行政の仕事に関心を持ついい機会になります。どうか皆さんも自分たちの地域行政に関心を持って、自分たちで地域を良くしていく一歩にしたいですね。

 次に11月1日は、筑紫野市の職員採用面接官の仕事でした。これも昨年に引き続き2回目。この日も朝9時半から17時まで36名の面接をしました。専門職などもあるので、3班に分かれて、私が担当したのは、一般事務職で、市長といっしょの班で4名の面接官で1度に2名を面接します。合計20分の中で、出来るだけいろいろな角度から質問をし、筑紫野市の職員として適格かどうか採点します。
 これも神経を使う大変な仕事です。また、大変な責任を伴うものです。他の市町村は知りませんが、私のような民間人を入れて面接をするというのは、ある意味積極的な市政を感じます。前の事業の仕分けのように、市民視点を取り入れていくという意味では、小さなことかもしれませんが、外部の人を入れるということは大変いいことだと思います
 そしていつも市長には、いい人を取ることもですが、入ってから大事に育ててください、とお願いしています。ここがもっと大切なことですよね

 そして、最後、11月2日に行われた、福岡県温暖化防止推進センター主催の福岡県代表を選出する「ふくおか減CO2自慢大作戦」の審査員を務めました。
 この事業は、今年で3回目。全国48都道府県から、これはという温暖化防止をがんばっている代表を送り出し、日本一を決めるものです。その福岡県代表を決める選考会というわけです
 今回、12の団体、学校、企業が出演し、全国大会と同様の4分間でプレゼンを行い、質疑応答をして、採点するというものです。
 これは結構楽しい仕事ですが、やはり県代表を決めるというのは大変です。昨年は、「楽しい株式会社」という食品残さリサイクル事業をしている企業さんが代表になり、全国大会でも優秀賞を取られました。
 今年は、1,2位が大変切迫していて、結局1位県代表は、「5校区スーパー4店舗 レジ袋削減作戦チーム会」が、残念ながら2位は「県立宗像高校」3位紙おむつのリサイクル会社「トタルケア・システム(株)」でした。

 選にはもれましたが、マネキンのリサイクルをしている企業や運送会社で徹底的にCO2削減を行っている会社や、学校周辺の農家と連携しながら自然環境を良くしていこうと活動している学校など素晴らしい取り組みをしている方々の発表を聞くことができました
 これから、2月の全国大会を目指して、「5校区・・・・」には県代表として磨きをかけてもらうために、今回審査した委員が、指導をしていくことになっています。結果が楽しみです。

 たまたま続けていろいろな”審査”をさせていただきましたが、確かに事前準備がどれも大変でした。しかし、どれもいい経験をさせてもらったと思っています。審査するって、本当におこがましいことですが、自分の考え方を再認識したり、いろいろな方面の勉強をさせていただくいい機会になったと感謝しているところです