久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

東京新発見!

2018-12-13 17:08:28 | Weblog
 先週6日~8日、2泊3日で東京に行ってきました。それも旅行会社のツアーで。
 というのは、パンフでこれを見た時、是非行きたいと思った内容だったからです。
 コースは、福岡から飛行機で羽田へ。その後バスで、大磯、旧吉田茂邸、鳩山会館、明治生命館、2日目は旧古河邸、旧岩崎邸、前田藩江戸屋敷・赤門・東大、3日目は江戸城後、葛飾柴又・帝釈天、武相荘というのでした。

 なかなか普段行かない東京、行ったことがない所ばかりということで参加することに。これに帝国ホテル2泊、今半のすき焼き、銀座久兵衛のお寿司、帝国ホテルのバイキング、柴又ではうなぎという食事も付いているので、満足のコースでした

 まず、大磯の旧吉田邸。1万坪の土地に、賓客や海外からの来客も意識して作られた建物は素晴らしく、晩年ここで暮らしていたという吉田茂の生活を感じることも出来ました。来賓用の食堂からは、富士山や相模湾が見え、アール・デコの要素を取り入れながらも和の良さを取り入れた贅をつくした室内は見ごたえがありました。
 しかしながら10年ほど前に原因不明の火事で全焼し、設計図は残っていたので、そっくりには作り変えられてそうですが、当時の趣が残っていないのは残念でした。

 次に鳩山会館。文京区にあるこの洋館は、鳩山由紀夫の祖父一郎元内閣総理大臣が、関東大震災の後に建てたもので、鳩山家の歴史を感じさせる展示などもあり、興味深いものでした。
 鳩の模様のステンドグラスや、すでに終わっていましたが、バラ園なども趣がありました。公道から坂を上がって入る建物・庭は、東京とは思えない静けさと別世界のような雰囲気を醸し出していました。

 次に、皇居、日比谷公園前にある明治生命館は、昭和9年に建てられたその当時では珍しい、コリント式の列柱が並ぶ建物で、高い天井のホールやGHQに接収され使われていた会議室・部屋など見どころがたくさんありました。

 2日目は、東京も外れの北区にでてきある芦尾銅山で財をなした古河氏の本邸、旧古河邸へ。英国人のジョサイア・コンドル氏により1917年に建てられた洋館で、庭も素晴らしいものでした。後に古河財閥の迎賓館として使われていただけあって、天井や暖炉の彫刻、凝った壁紙、格式のある和室など見どころは満載でした。

 次は、同じコンドルが作った、台東区にある旧岩崎邸。明治29年、岩崎彌太郎の長男久彌の本邸として建てられたものです。ここはまた天井にシルクの日本刺繍が貼られていたり、壁紙は金唐革紙というように外国のお客を意識した素晴らしい作りでした。

 次に、聞いたり前は通ったことがありましたが、入ったのは初めて。東京大学見学です。東京はどこもそうでしたが、ここもイチョウが黄色に染まり、とてもきれいな景色でした。学生紛争のニュースで見た安田行動や入口に立派な柱が並ぶ医学部校舎、そして有名な赤門から出てきたという東大周遊見学でした。

 この夜は帝国ホテルでバイキングの夕食。実はバイキング料理を日本で始めたのはここ帝国ホテルだそうです。今年は60周年ということでした。

 さて、3日目。まずは江戸城跡へ。勿論残っているのは石垣や天守台ぐらいですが、伊達藩に作らせたという石垣は立派でした。徳川の権力を見せつけられる作りにびっくりしたり、大次郎奥のあった場所や松の廊下など「ここで吉良上野介が切りつけられた所か」と思いを馳せたりしました。

 その後、葛飾柴又へ移動。私たちは寅さんにはあまり興味がないので、帝釈天でお参りした後は、その裏手にあった彫刻ギャラリーで素晴らしい彫刻の数々を見、お庭を見学しました。

 最後は町田にある白洲次郎が昭和18年から住んでいた武相荘へ。TVドラマで白洲次郎を見てからの大ファンで、今回楽しみにしていた所です。
 大きな幹の美しい竹藪を通り抜けて入って行きます。中はなるべく当時のままにされているようで、次郎の写真や正子さんの着物、焼物、書などがたくさん展示されていました。隣に趣のある喫茶やレストランがあり、ひと時思いを馳せながらおいしいコーヒーを飲んできました。


 今回の旅行、ちょっと今までにない、観光地ではない観光。明治、大正、昭和の歴史建物を見るツアーということで、とてもおもしろかったです。歴史の勉強にもなりましたし、日本の技術、芸術も知ることが出来ましたし、行って良かったなーと思いました。(写真を一杯撮ってきたのですが、ここに入れ込む時間がなく、お見せできなこと、悪しからず)