久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

八ヶ岳に行ってきました。山登りではありませんが・・・

2014-11-17 17:26:12 | Weblog
 11月の初め、珍しく国内のツアーに入って、山梨や八ヶ岳に行ってきました。新宿に12時集合のため、東京まで飛行機で。10名の小グループ。新宿から甲府まで特急で1時間半。大学時代によく通っていた中央線の懐かしい駅を過ぎて行きます。
 
 甲府駅からは貸し切りバスで移動。この日は西山温泉に泊まります。まあ何とも、こんな山奥に温泉が・・・途中の山々は紅葉に色づいています。
 宿は慶雲館、山奥の川沿いのいい宿でした。1000年以上も前からの温泉で、湯量も日本有数だそうです。6つお風呂があって、24時間かけ流し。丁度いい温度でとても気持ちよく、ゆったりできました。
 
 次の日は、紅葉を楽しみながら、八ヶ岳へ。この日は早めに八ヶ岳高原ロッジにチェックインし、着替えてコンサートへ。ロッジから車で5分ぐらいの所にそれは素敵な音楽堂があるのです。標高1500mに木で作られた200席ぐらいのホール。その日は17時から「中丸三千繪ソプラノリサイタル」が。今回の旅行は、温泉、八ヶ岳のロッジ、そして山のホールでのコンサート、これらに惹かれて来たのです。
 木で作られたホール、設計もあるのですが、何と言っても1500mの所は音が違うとか。専門的な違いは分かりませんが、何と言っても雰囲気がいいのです。おしゃれなのは、始まる前や、途中休憩の時にワインや飲み物、小さなサンドイッチなどがホワイエに置いてあり、自由に歓談できるのです。天気が良ければ、八ヶ岳の山々が見える方向に椅子が置いてあったり・・・

 コンサートの余韻を胸に、真っ暗な森をバスでロッジに戻り、その日はコンサート特別ビュッフェの夕食。確かにとてもおいしい、素晴らしいビュッフェでした。プラスおまけは、コンサート、サイン会を終わった中丸さんが、レストランでご挨拶。すぐ近くで食事をいっしょにされたのです。

 次の日は、雨。ちょっと残念でしたが、御嶽昇仙峡に滝や紅葉を見に、そして、お昼は甲府のワイナリーで見学、試飲と昼食。
 今回の旅で、お恥ずかしいことですが、やっと山梨県、長野県の位置、甲府、八ヶ岳の位置関係が分かりました。学生時代に言った、清里も通って懐かしかったですし、九州からはちょっと遠いこのあたり、東京からは意外に近いことが分かり、福岡から飛行機で松本に行って下ってきてもいいなーなどと思いながら、また来たいなーと思った旅行でした

とてもいい講演会2つ聞きました

2014-11-11 10:50:17 | Weblog
 先週久しぶりに「あー聞いてよかった」「考えさせられたなー」と感じた講演を2つ聞く機会がありました。ありがたいことに、福岡ではいろいろな所から毎日のように無料の講演会の案内が来ます。スケジュールと“今、まさに聞きたい内容か”という尺度で申し込みをするようにしています。が、「役に立った」「ここに来て良かった」と思う講演はそうありません。どうかすると講演途中で失礼する場合もあります。これはあくまでも講師が悪いのではなく、私の一方的な期待外れの結果ですが・・・

 今月5日は、20年続けてきた女性経済フォーラムの100回記念講演会、そして、一旦この会を終わりとする区切りの会でもあるこの日、随分前から準備をして、東京からソフィア・バンクの藤沢久美氏をお呼びしました。
 なぜ藤沢さんだったのか?以前福岡で講演会を聞いて、その時名刺交換をしたのでしょうか、藤沢さんからのメルマガが来るようになっていました。その時の講演内容とメルマガの内容がピンときて、機会があればまたお話聞きたいと思っていてお願いした次第です。お忙しい方で、なかなか日にちが決まりませんでしたが、やっとこの日に実現しました。

 ぎりぎりの到着、日帰りと短い時間でしたが、100回記念ということを意識されて、示唆に富んだ女性へのメッセージをいただいた講演でした。中小企業へのインタビューや海外活動など多彩な経験のお話を盛り込み、「何のために働いているのか」「なぜ仕事を続けているのか」を時々問うてみる、男性社会を変えていくこともいいが、女性の価値観の会社、仕事を作っていくのも意味があるのではないか、人を大事にする会社・感謝の気持ちを持ち続ける会社は続いている、明るく、楽しく、ポジティブに生きていくなど、50名ほど出席した会員も大変いい講演会だったと喜んでもらいました
 
 私が銀行にいる時から、そしてやめてからも20年続けてきた女性経済フォーラムでしたが、一定の役割を終えたかな、また次の世代に新しい会を作ってもらってもいいかなと思い、終わる決断しました。最後に挨拶をした時、会場から1年に1度ぐらいは集まってもいいのでは、という声が出ていましたので、年に1回ぐらいであれば企画してもいいかなと思ったりしています。。
 20年間、お話に来ていただいた、述べ100名の講師の方々に感謝、いっしょに歩んできた会員に感謝、そして、20年間会場としてお世話になり、本当に良くしてくださった、ANAクラウンプラザホテルに感謝して、この会を閉じることにしました。


 このひとつの講演会は、次の日、佐賀のアバンセまで行って聞いた、元世界銀行副総裁の西水美恵子さんの講演でした。素晴らしかったですねー
 西水さんのことは、新聞などに書かれているのを読んで、考え方、明快な文章、グローバルな活動に大変共感している方でしたが、講演会は初めてでした。
 何を話されるだろうかとワクワクして聞いていたのですが、初めの方はちょっと変わった雰囲気でした。ボソッと言っては間がある、またボソッと話す、というような不思議な感じでした。しかしそのうち、話の内容にどんどん引き込まれていき、日本にこんな女性がいたのか、と思うような刺激的な講演でした。
 1997年世界銀行に抜擢され、官僚体質状況に陥っていた世界銀行の立て直しをしてこられた時の話で、組織改革の難しさと、その時々の決断の仕方はとても参考になりました。また、詰まった時に、ブータンの王の行動に影響を受けたり、社員の意識改革のためにパキスタンで決行した研修のすさまじい内容、などこれまでに聞いたことがないような話と同時に、経営や仕事にとても役立つ組織論にも繋がる内容に、本当に感動しました
 最後に、経営者として考えさせられたのは、プロとしての仕事と幸せな家庭の追求、社員を自分の家族として見る、リーダーの本気度が重要、という言葉でした。
 しかし今回残念だったのは、西水さんの要望もあったのかもしれませんが、14時から15時半までの予定だったにも係わらず、時間が過ぎてもどんどん質問を受け、30分以上もオーバー。私は後の予定、帰りの列車があるのに、出るに出られず、イライラ。折角のいい講演会がとても後味の悪いものになってしまいました。初めから質疑応答入れて16時までとされていればその予定で帰りの時間など計画したのですが・・・

 このふたつの講演会に共通していたのは、講師が女性であったこと、これからの時代、どのような仕事の仕方、考え方をしたらいいのかの示唆があったこと。経営者として、軸をどこにおくべきか、甘いと言われようとも社会が必要としている仕事、社員が誇りをもってできる仕事していき、そこに利益がでるような会社にしていきないなーと考えさせられた講演でした