久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

女性の口コミはすごい!

2008-02-27 11:41:51 | Weblog
 女性の口コミはすごい、というお話。80才になる母の話です。
 先日、父の誕生日をどこでしようかと話し合っている時、母が「絶対連れて行きたい所がある」というので、母にそこを予約してもらうことにしました。
 
 場所は地下鉄の室見駅から5分ぐらいの所で、車で行くと202号線から住宅街にちょっと入った分かりにくい所です。元々は姪浜でお寿司屋さんをされていたそうで、10何年前にここに移り、今は料理屋さんです。
 ご主人と二人でされていて、部屋もたしか2部屋ぐらいしかないようです。料理の味もメニューも素晴らしいものでした。ご主人は器にもこだわりがあるということで、料理にマッチしたとてもいい器が料理を引きたてていました。値段も後で聞いてびっくり、あれだけ手の込んだ料理とおいしさから考えると、とてもリーゾナブルです。最後に手作りの和菓子とお抹茶が出てくるのもうれしい限りです。

 母は、20年ぐらい前から知っており、ここにも何度も来ているそうですが、毎回料理が違い満足して帰るということです。
 あの年代の女性のすごいところは、いいと思うと、自分の所属しているグループを引き連れて行くこと。父を初め、親戚、趣味や稽古事のグループなどなど、どんどん連れて行くのです。だいたい5、6人から10人ぐらいのグループで来るそうですから、その人たちがよければまた自分の違うグループ連れて来るなり、兎に角だれかに話して回ります。「あそこ良かったよ」と。これは暗に私こんなにいい所知っているのよ、という自慢も含めた気持ちもありますよね。
 結局、母に連れて来られた父が、とても顔が広く、いろいろお客さんを連れていかなくてはいけない仕事をしている人に紹介して、すでにその人が何度も利用しているとか。口コミの広がりってすごいですよね。

 もうひとつおまけがあります。食事の後、またもや母が近くにどうしても連れて行きたい所があると言うので、連れていかれたのは、そこから車で2分ぐらいの所のコーヒー屋さん。入口の所から花があふれています。中に入ってびっくり。蘭の鉢があふれんばかりに置いております。そのきれいなこと。でも今回のメインの目的はそれではなく、奥の席から見られるしだれ梅。その美しかったこと!ピンクに咲き誇った梅の花がライトアップされているのです。
 実は、ここにも母が先日「兎に角しだれ梅がきれいだから行こう」と10人のグループで来たそうです。おばさん10人がドヤドヤと喫茶店に入ってきたらすごいでしょうね。
 この日、ちょうどいらしたオーナーの方が母を覚えていらして、なぜか私たちに、引き立ての香り高いコーヒーの粉をプレゼントしてくださったというおまけ付き。
 もう兎に角、この日は母の、いやおばさんたちの口コミのすごさに、ただただ圧倒された夜でした。

初めての「一人演劇」

2008-02-21 10:53:05 | Weblog
 初めて「一人演劇」を見ました。なかなかおもしろかったですよ。以前から、新聞の広告などで「一人芝居」や「一人演劇」というのは目に留っていて、一度見てみたいと思っていました。
 今回、カンボジア地雷撲滅のNGOをやっている友達からチケットを買わされて、正直、”どんなものだろう?”というぐらいの気持ちで行ったのですが、行って良かった、また行きたいと思いました。

 今回の演目は「卑弥呼」。一体、卑弥呼の何を、どう芝居にするのだろうと思っていましたが、約1時間、4、5場面ぐらいあったでしょうか、1場面に2、3役を顔つきや声、体つきなどで上手に役を使い分けています。
 初め慣れるまでは、こちらの方が、役が変わる時に、声や態度を間違えないかしらなどと不安が走って、ちょっと集中できない感はありましたが、それも演技力ですぐにその世界に引き込まれていきました。

 言い忘れておりました。出演は、中島淳一さん。この方は、知る人ぞ知る、ファンの多い有名な人だそうです。彼は、もともと画家で、詩人でもあるそうです。20年ほど前から、脚本、演出そして主演と本当にたった一人ですべてをされるのです。

 場所は天神岩田屋本館の7FにあるNTT夢天神ホール、こじんまりとしたホールですが、後ろまでほぼ一杯でした。
 舞台の作りは、それこそシンプル。右の奥に長い布が上から縦にかけてあり、左の少し前には、きれいなドラがやはり上から吊るしてありました。これだけ。音楽も初めと最後に少し流れるだけで、後はすべて、中島さんの演技だけです。

 人間っておもしろいなと思いました。”想像力”の力。彼の演技に引き込まれていくと、想像力によって、卑弥呼を囲む重臣たちや戦いの場面、多くの兵士たちの姿など想像で充分場面が広がり、楽しめるのです。
 普通の芝居のように、場面背景や衣装や人の動きに目を取られることなく、ひたすら一人の彼を見続けるのですから、演技をする彼は、それは大変ですよね。すべてを一人で背負っているのですから。一人で1時間、人を引き付けるということもすごいことですよね。

 もうひとつ、これはおまけみたいなものですが、1時間の演技の後に、かれのトークショーが付いていたのです。これも一人語り。これがまた、笑いころげるほど、涙が出るほどおもしろくて。
 「一人演劇」はこの他に「マクベス」や「羅生門」「釈迦」など50作品もあって、1300回もされているそうで、全国を回っているんですね。行かれた地域やそこでの経験を上手におもしろく作ったトーク。抱腹絶倒とはこのこと。
 思わぬおまけ付きで、4,000円は安い。また行きたいと思いました。

たかが味噌、されど味噌?

2008-02-04 18:11:55 | Weblog
 福岡市の六本松近くに「きく乃」というとてもおいしい和食の店があります。2,3年前から時々行っている和食ではお勧めの店です。
 この店をどうして知ったかというと、この店の亭主は、元ハイアットリージェンシの和食レストラン伴菜で板長をしていた人が独立して持った店なのです。

 随分前から、伴菜は四季折々の季節料理や味が大変気に入ってよく行っていたのですが、ある日、おいしくない、どうも違うと感じた時がありました。帰りに清算をする時、レジの人に「板前さんが変わりましたか?」と聞くと「お分かりになりましたか」「独立して店をだされています」と聞いたので、後は夫が、ネットで探し当てたとというしだいです。

 毎回「きく乃」でも、季節の素材を取り入れた、それはおいしい料理が出されます。先日も数種類の料理の後、鴨料理のおいしかったこと。そしていつも感激するのが、最後に出される炊き込みご飯と味噌汁です。その日の炊き込みご飯は、牡蠣ご飯でした。でもいつも最後に「どうしてこんなにおいしんだろう」と言って食べる味噌汁がこの日はちょっと濃いい感じがして、残念でした。他はすべておいしかったのですが。

 味は分かりません。私の舌がこの日はそう感じただけだったかもしれません。そう言えば、少し前に行った、長崎の旅館の朝の味噌汁はおいしくなかったですね。味噌が良くないのかなとがっかりでした。前の日の卓ぽく料理はおいしかったのに・・・おかずもですが、和食のご飯と味噌汁は重要ですよね。
 これは私の考えですが、いろいろなおかずを食べた後の味噌汁は、少し薄めでいいのではないかと思います。お腹一杯の時、濃いい味噌汁はちょっときついです。
 家でお酒を飲まない食事の場合、おかず、味噌汁、ご飯は一緒に食べますので、それなりにしっかりした味でもいいのではないでしょうか。
 今、我が家で食べている味噌はおいしいですよ。いろいろ食べてみましたが、今のは、武雄の味噌です。上品な味で味噌汁がとてもおいしく、他のおかずともよく合います。

 スーパーでもデパートでもそして通販でも今、味噌、醤油はたくさん種類があって、「私はこれ!」というのをもっている人は多いのではないでしょうか。皆さんはどんなの使っていますか