久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

おもしろい市長に会いました!

2009-05-27 15:19:06 | Weblog
 先週月曜日、14年ほど続けている女性の勉強会で、佐賀県武雄市の樋渡市長にご講演いただきました。
 メンバーの一人がよく知っていて、「兎に角楽しくて、おもしろい話がたくさんある人だから」と言うし、確かに武雄市は最近何かと話題が多い市なので、来ていただこうかと、お願いしたのですが、本当に楽しく、おもしろく、そして、本当に元気がでるよううな会になりました。

 最近、政治の話って、イヤなことばかり、腹が立つことが多くて、日本の将来を考えてもつい暗い気持ちになることが多かったのですが、意外に地方は元気があって、おもしろいかもしれません。
 武雄市長は現在39才。市長になったのは、3年前で、その当時、日本最年少の市長だったそうです
 東大、総務省とエリートコースを歩んできた方ですが、市長に至るまでにいろいろ挫折や悲哀もあり、しかし根っからの楽天家で、思いがけなく出身地の市長になったという方です。

 でも市長になってからがおもしろい!失敗したり、議会からたたかれたりしながらも、次々にアイディアを出し、職員をその気にさせ、定住者を増やし、街に活気が出てきているようです。

 というのも、実は、私が代表をしているNPOで、4年前、武雄の観光調査に行ったことがあるのです。武雄を元気にしようと動いていた別のNPOと組んで、私たちは、消費者の視点から、街、観光、宿泊、食事などをチェックするというものでした。
 その時の感想。駅前に何もない、さびしい。温泉はいいのに、旅館にホスピタリティがない。これといったおいしい食べ物がない。観光案内が不親切などなど、上げたらきりがないほど良くない所が浮かび上がってきました
 これでは、福岡から近くて、いい温泉があるのに、わざわざ福岡からは行かないな、というのがその時の感想
 しかし、3,000年の楠の木や上質の温泉、佐賀牛などいい素材もありますので、仕掛け、努力次第、もてなしの心であるという報告書を作りました。

 今回、樋渡市長から伺った武雄は、以前の武雄のイメージとは段違い。役所に営業部(役所に営業部ですよ!)「がばいばあちゃん課」「レモングラス課」「いのしし課」があるというように、積極的に武雄の売りを作り、売り込み、知名度を上げ、人を呼んでいるのです。
 がばいばあちゃんは、島田洋七さんの自伝映画で有名になりましたし、そのロケ誘致をしたのも市長。レモングラスも武雄の特産品にするため海外から持ってき、広め、製品化したのも市長。いのししも今レストランのメニューとして開発中だとか。

 お話だけではなく、本を読んで良く分かったのですが(この本がまたおもしろいのです。私は東京出張の行きがけに読みきってしまい、危うく電車を乗り過ごしそうになったくらいです)、市長の場合、まったく新しい発想というよりも、これまであったことにちょっとアイディアを加えたり、発想を変えたり、似たようなのをもってきて、アレンジしたりと言われるのです。
 でも考え方によっては、こういうのを新しい発想というのかもしれませんね

 もうひとつ市長の魅力は、失敗も結構しているし、言いだしたものの、走りながら考える、というような綱渡り的なところもあったりして、東大、官僚出身とは思えないくらい庶民的というか、人間臭いところです。

 市長の話。選挙の時はお祭りのように面白くて楽しいそうです。ボランティアもすごいそうです。来年選挙らしいので、行ってみようかな。

 人口5万人強の規模の街の良さなのでしょうね。私の住んでいる福岡市、140万都市では、市と自分との係わりなどは、ほとんど見えません。仕事柄、委員などをしている関係で市の動きや問題点が一部見えてくる程度で、自分の街という感覚は遠いですね。ちょっとうらやましいような。
 でもまあ、便利で、まあまあ文化的で、仕事ができるという魅力も大きいですが。

 よその市長や市の動きを通してですが、私たちの住んでいる社会とは、そして、私たちはそれにどう係わっていくのかなど、考えさせられた武雄市長との出会いでした。 

いらないお世話かな?でも気になる・・・

2009-05-11 16:40:18 | Weblog
 暑くなってくると気になることが出てきます。若い子の生足。サンダルは本来、デザイン的にも生足で履くようにできているのでいいのですが、この時期、普通のハイヒールも生足で履いている人を見ると、何とも恥ずかしいような、ファッショナブルではないなと思ってしまいます。

 中には、最近よく売っている、足先だけに履く短い靴下を履いてヒールの靴を履いている人も見ますが、靴の履き心地や清潔さから言うと、履いていないより、これはいい方かもしれません。
 もし、素足にハイヒールを履いていると、靴の中はすごく汗をかくというので、随分不潔でしょうね。

 足を出す、素足を見せるということは、特にサンダルではなく、ハイヒールに素足というのは、足がとてもよく目につくものなのです。足の手入れができているか、良く歩いたり、スポーツをしている引き締まった足か、歩き方にもよるのかもしれませんが、足と足の間が緩んだように開いていないか・・・
 私は、通勤の時、女性のハッションも気になりますが、その人の姿勢、歩き方、足がとても目につきます。

 お尻が上がって、姿勢が良く、足が開いていないきれいな歩き方、こんな人に会うと、その人の生き方、仕事の仕方が見えるような気がします。私も気をつけなくては。最近少し足の間があいてきた歩き方をしているような。意識して、お尻やお腹を締めて歩くと、足の開きは狭まるような・・・日々の意識と努力ですかね。
 
 それにしても、やっぱりハイヒールには透明感のあるストッキングを履いてた方が美しいと思うのですが・・・

ゴールデンウイークの楽しみ方いろいろ

2009-05-08 15:08:13 | Weblog
 今年ほど休みが長いゴールデンウイークはめったにないようですし、高速道路料金の値下げ、豚インフルエンザと話題満載で連日のニュースを賑わしていましたね。以前は4日は祭日ではなかったし、よほどカレンダーがうまくいかない限りは、飛び飛びの休みで、そんなに大騒ぎはしていなかったような・・・
 しかし、季節が良く、何となく出かけたくなる気候なので、子供が小さい時からこの時期、よく遊びに行っていました。
 子供が小さい頃しばらくは、車で1時間ぐらいの近場にあった会員制のホテルを早くから予約し、近くの海に行ったり、ドライブをしたり、小さな窯元に行ったり、手作りハムの店に行ったりと、あまり無理がなく、しかし季節を楽しめ気分転換にはなるレジャーを楽しんでいました。

 そして、少し飛んで、この3年ぐらいは、すでに子供は大きくなり、私たち夫婦、私の両親、そして妹という組み合わせで、小旅行をするようになりました。
 5年ぐらい前からでしょうか、熊本県瀬の本の近くにとてもいいホテル、オーベルジュを見つけてから、ここは何度行っても期待を裏切らず、料理良し、おもてなし良しで大変気に入っているので、半年前から予約してこの連休に行っています。
 
 そこに、昨年の連休からもうひとつ、湯布院の和風の宿が加わりました。ここは、今回で3回目ですが、湯布院といっても町からは外れており、静かで、心ゆくまで温泉と川のせせらぎが楽しめる宿です。
 そして、何よりもここを毎回選ぶ理由は、和食の料理の素晴らしさです。私の今まで行った和食を出す宿の中では、ここの料理が一番!勿論毎回内容が違っていて、盛りつけ、器、味、すべてがサプライズで感激します
 和食の朝ごはんがあまり好きでない私も、ここの朝ごはんは、毎回おいしく、心から満足していただいています。一家族づつ釜で炊いたご飯、2杯目の味噌汁は具が違うなど、他の料理も旅館定番の朝ごはんではなく、手が込んでいます。
 そして、いつもここの料理で思うのは、毎回サプライズがあるのですが、これが気をてらったものではなく、優しく心がこもっているというのでしょうか、いただいて幸せという気持ちにさせてくれるというか、料理長さんの人柄がでている料理とでもいうのでしょうか

 このように毎回期待を裏切らない、それどころか、益々好きになる宿を2つ見つけたので、今回も帰りには、11月の紅葉の時期を予約、そして、11月の帰りには5月の予約をして・・・というのが2年ほど続いています。そうすると楽しみでもあるし、行きたいのに予約が取れないという心配もないし、こんな楽しみ方もありますよ。

 今年の連休は、高速道路1,000円効果で混雑が言われていましたので、3日の日は朝の6時半に出発。なるべく込まないであろう、南阿蘇の方を通るコースを選び(こういう計画は夫が得意ですので)帰りも5日の11時過ぎには出発しましたので、ほとんど渋滞には合わず、後で聞くと、帰りも1時間遅かったら大渋滞に巻き込まれたのではと、胸をなでおろしたことでした

 確かに6時半に家を出るのは大変でしたが、ちょっとした計画、工夫であまり疲れず、充分楽しかったと思える旅行ができるのですね。 

本当に不景気でしょうか?

2009-05-01 17:55:12 | Weblog
 一昨日の祭日に、天神に買い物に出かけました。母の日のプレゼント選びがいつもバタバタになってしまうので、今年は早く買っておこうと、休みの日に街に出るのは好きではないのですが・・・
 夕方4時頃でしたが、予想に違わずすごい人。デパートの1階は人でごった返していました。天気も良く、やはり母の日の買い物客でしょうか、1階のスカーフや小物選びのお客が一杯でした。

 この光景だけを見ていると、不景気?どこが?デパートが毎月前年比マイナスと発表されているのは?と思ってしまいます。
 見た感じですので分かりませんが、実際買い物しているのか、見ているだけで賑わっているのか、結構買い物しているように見えるのですが

 デパートの場合、これまで外商のお客さんや法人関係の売上が大きく、そこが落ち込んでいるので、売上が落ちているのでしょうか。
 日本はまだ豊かですよね。あんなにデパートに人がいて、物が売られていて、お茶を飲んでる人がいて・・・

 デパートといえば、この日、もうひとつのデパートの行きつけの洋服売り場に行った時のこと。直しに出していた服を受取り、支払いを済ませた後、担当の店長さんが、出しにくそうに、「アンケートを書いてもらえますか」と言うのです。
 どのようなアンケートかと言うと、そこの接客について、出迎えがいいか、感じがいい接客か・・・などを3段階の選択肢で選ぶようになっているのです。
 私は、仕事がら、接客には大変関心がありますが、良く知っている、よく行く売り場で、それも眼の前で、アンケートが書けるでしょうか。
 これが何の役に立つのでしょうか。本当にお客の声を聞く気があるのでしょうか。従業員の緊張感のため?
 本当にお客の声を聞き、改善に生かす、従業員の緊張感を高めるためには、もっといい方法があります。直接お客の感想を、声を聞けばいいのです。(私の会社で、役所の出口調査をしたことがありますので、出来ますよ)

 何だか、デパートさん、違う気がします。あれだけ立派な建物で、この頃は売り場もお客が快適に買い物できるよう、おしゃれに改装されたりもしていますし、一応品物もいろいろ揃っていますが、何だか、消費者として、すごく好き、買い物がしやすくて何時間もいたい所ではないですものね。

 今の消費者はすでにたくさんの物を持っています。が、買い物は楽しく好きです。デパートは根本的に、物を売るだけの百貨店でいいのか、このあたりから考え直してみる必要があるのではないでしょうか