久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

映画「レ・ミゼラブル」見ました?

2013-02-20 09:52:28 | Weblog
 レ・ミゼラブル見ましたか?私、2回見ました。1回目を見た時、映画で久しぶりに、「絶対もう一度見よう」と決めていましたが、なかなか時間が取れず、3週間経って2回目見に行きました
 2度目は1度目より涙が止まらないし、終わって、胸のあたりにズーンとした感動が残ってびっくりしました。勿論、1度目は、「感動に打ち震えた」という表現がいいのでしょうか。前評判や夫や会社の者も見に行って良かったと言っていたので、期待はしていましたが、久しぶりにすごい映画に当たりました。

 冷静に考えてみると、音楽の力は大きいと思います。もしこれがミュージカルではなく普通の映画であればこれほどの感動があったか。本当に曲がいいですし、歌で展開されていくので、テンポが早く無駄がない。映画評にも書いてありましたが、この映画のすごいところは、全部その場で演技しながら本人が歌っていること。ですから、見る者に感動が伝わってくるのでしょう。

 まず、出だしがすごい大きな船がドックか何かに入るシーン。まず、何かな、何が始まったんだと思わせ、近づいていくとたくさんの囚人が水の中で綱を持ち船を引っ張っている、「look down、look down・・・・」と曲がはじまり、その中にジャンバル・ジャンがいる、という始まり。初めに引き付けられますねー

 ジャンバル・ジャンを追いかける刑事シャベール、この人の憎たらしいこと。しかし、彼の苦悩も場面で良く表されていました。たとえば、一人で自分の気持ちを歌う2つのシーン。高い建物のヘリで歌うシーンと、あれは川ではなく、下水の集合口でしょうか、ここも高い橋のへりで歌うのですが、スチュエーションとその心情、歌の迫力が相まって、こちらに迫ってくるのです
 
 子役も上手でしたね
 最後の終わり方も良かったです。ジャンバル・ジャンが一人孤独に死んでいくのではなく、娘たちに看取られ、コゼットの母も迎えに来、そして最後の最後は、あの力強い若者たちの革命の歌で終わっていくシーン、最後でまた涙です
 
 本当に、曲、歌が素晴らしかった
 2回目は、ストーリーは分かっているわけですから、なるべく字幕を見ないで、歌を英語で聞こうと決めていました。実際には、英語で歌を聞きながら、字幕もちょこちょこ見る、という感じになりましたが、英語で聞く勉強にもなりました。

 私は、映画は娯楽と思って見ています。若い時は、見て考えさせられたり、学んだり、ということもありましたが、最近はその時間退屈せず集中できたか、その時間別世界に行けたか、が〝見て良かった″の基準になっていました。逆に、こんなのTVで十分というような作りだったらバツ
 しかしこのレ・ミゼラブルを見て、2時間半、まったく退屈することなく、感動し、再度見たいと思う、こんな映画があったのかと改めて嬉しくなっているところです

教育分野の情報あれこれ

2013-02-18 10:46:23 | Weblog
 3連休の土曜日、午前中は、教育委員の関係で、県教育文化表彰の表彰式に行きました。スポーツ、文化、教育分野で顕著な功績があった下は中学生から成人まで、今年は77の個人・団体が表彰されました
 スポーツでは、剣道やボクシング、水泳などで全国優勝をした個人や団体、文化では、書道や弁論大会、ロボット相撲などで優勝した方々など、福岡県はなかなか優秀だなーと思いました。その他では、社会教育部門で活躍された方やPTA活動、小・中・高で特別な成果を上げた校長先生など表彰内容を見ていますと、本当に福岡県は素晴らしい方々がいらっしゃるな、と嬉しくなりました

 全員での写真撮影も終わり、すぐタクシーで移動。昼食は時間がないので、タクシーの中でサンドウイッチを。教育センター主催の模擬授業を見に行きます。
 これは、昨年から始まったそうで、県内の大学生、将来教員になろうと思っている3年生を対象に、県内の優秀な先生の模範授業を勉強するという、5回シリーズの1回を見学させてもらったのです。
 授業は国語と理科で、それぞれ1時間半の講義でしたが、これこれこういう目的で、このような教え方をする、このような準備をし、どのようにして生徒を巻き込んだ授業をするか、など、大変理論的に且つ実践を交えて教えられるので、引き込まれていきました。受講している大学生にも考えさせたり、発表させたり、ワークさせたり、学生たちも、授業ってこうやってするのかと体験できたのではないでしょうか。

 それにしても、講師をされた先生、この1時間半の準備、大変だったでしょう。パワポイント、資料、教材、しっかり準備されていました
 当たり前のことですが、教育は先生の力が大きいです。勿論授業経験の積み重ねもありますが、熱意と生徒にどのようにすれば伝えられるかを考え抜いた教材の準備。これが出来る先生を期待します。先生になる前にこのような模範授業を体験するのはいいことです。先生になる意欲もでるでしょうし、責任も感じるでしょう。これからもこのような企画、続けていってほしいと思いました

商店街活性化と行財政改革会議②

2013-02-06 13:06:15 | Weblog
 福岡市の仕事の続きを書きます。今日は行財政改革有識者会議のお話。作年の5月から始まったこの会議、先週の火曜日、第8回目が開催されました。1度だけどうしても出席できず休みましたが、後は毎回出席。毎回3時間以上の会議で大変です。
名前の通り、福岡市の行政と財政の改革をしようと始まった会議で、12名の委員がいろいろな専門家の立場から意見を述べています。

 7回から8回の間は1,2か月空いており、1か月に2回という月もありましたので、久しぶりの感。しかし、その間会議はありませんでしたが、これまでと違って、市役所は動いていました

 会議でも冒頭、感想ということで発言したのですが、これまでの行財制会議では、1年近く会議を重ねて、意見をまとめ、やおら次年度から始めますよ、という感じでしたが、今回は、会議を進めながら行政改革課が中心になって、職員のアンケートやその集計、ワークショップなどを行っていました。それをまたfacebookで発信。
 今回違うなと思ったのは、改革していくためには、職員自ら気付き、意識を変えていかなければ、と兎に角動き出したことです。これは大いに評価できると思います
 これまでは、改革がまとまっても、どこか職員は、いつも自分たちは批判されている、改革をやらされるという感覚があったように思います。しかし、今のところ、職員も勿論幹部も本気の姿勢を示しています。
 福岡市は所帯が大きいので、すべてトップダウンで行動するのではなく、局や区に権限を持たせ、トップは総合計画に則った方向性は示していきますが、具体的な事業については局、区で議論させて局長クラス会議で議論しよう、と変わります。連動して、予算の作り方も変わってくるようです。

 今回も3時間過ぎる大議論があり、疑問も呈されました。次回は、3月に最後の会議があり、いよいよそこで、市役所の改革の本気度が分かると思います。なかなか大変な内容の会議でしたが、本気度を確かめることと、それが継続して行われることのチェックをする責任があると思っています

歌舞伎役者が次々に・・・

2013-02-04 15:58:49 | Weblog
 今朝朝刊で見てびっくりしました。市川團十郎さんが亡くなったという・・・先日中村勘三郎さんが亡くなって、本当にショックだったのに・・・
 市川團十郎さんは歌舞伎役者の中で、一番好きな人でした。中村勘三郎さんとは違うタイプで、勘三郎さんも大変好きでしたが、團十郎さんは、小さい時にお父さんを亡くされ、本来ならば親から継承される芸を自分で作り上げられたというエピソードもですし、何と言っても品があって、温かみがあって、大きくて、勧進帳の弁慶は忘れられません。

 勘三郎さんが、亡くなった時、ニューヨーク公演や病気についてなど、ドキュメンタリーで撮られた番組を見て、涙が止まらなかったのですが、歌舞伎の仕事って、本当に過酷なんですね。芸を磨くのはどれも大変なことでしょうが、何といっても歌舞伎は体力がいるでしょう。型、言い回しなど、すべて身についていることでしょうが、それに今はもっとおもしろく、もっと魅力的にと求められるので、役者も大変。

 勘三郎さんの残された言葉に「型破りと言うと、好きなようにやっているようだが、型がしっかりあっての型破りであって、型がないのはただの型なし」というのがあり、歌舞伎の世界の大変さと新しいことにチャレンジし続けた生き方が現れた言葉だなーと思いました。

 團十郎さんと勘三郎さんは、違ったタイプですが、どちらも私にとって、歌舞伎をこんなにも好きにしてくれた役者さん達でした。残念でなりません。

 昨日、ちょうど中村勘九郎さんの襲名公演、昼でしたので、口上はありませんでしたが、博多座も大勢の人でにぎわっていました。昨日の公演は、仁左衛門さんや橋之助さんたちが勘九郎さんを盛り上げてくれていましたが。確かに勘九郎さんにしても海老蔵さんにしてもお父さんたちには適うべくもありません。
 今は、何とか若手にがんばれとエールを送るのみです。それにしても二人が亡くなったことは悔しくてなりません

商店街活性化と行財政改革会議①

2013-02-01 17:23:25 | Weblog
 今回の題の商店街と行政改革とは、直接関係はないのですが、たまたま今週、2つの行政の仕事があったのでいっしょに書くことにしました。

 まず、私がとても力を入れている福岡市の「商店街活力アップ支援事業報告会」のことから。もう委員になって5,6年になるでしょうか。毎年、5月に審査会があって、次の年の1月、3月にその報告会があります。
 今回は、その1月の報告会です。今年は18商店街が活性化事業に申請し、この日は9商店街の報告がありました。

 この事業は3年間続けて申請することができるのですが、事業内容を変えてずっと申請されてくる商店街もあれば、初めて申請された商店街もありで、私たち審査員も良く知っている商店主もいれば、初めてで、ドキドキしながら説明をされる商店主もありで、大変楽しいです

 今回、従来の商店街のイメージ、年配の役員さんたちが取り仕切っていらっしゃる、というのとは随分変わって、若い商店主が役員として企画したり、事業に取り組んでいるのが新鮮でした。そうすると、HPの動きが早かったり、マップにQRコードが入っていたり、珍しいイベントがあったりというような良さが出てきているのです。

 今回一番びっくりしたのは、従来の商店街とはちょっと違う所ではありますが、天神ビブレ商店会と天神コアの合同企画。初めての申請だったのですが、報告会で報告したのは、全員、ファッション関係のショップの店長さん、若い女性たちです。そのプレゼンの上手だったこと。一生懸命の思いとやってみて成功した自信、来年はこう改善してこうやっていこう、という前向きさ。グングン伝わってきました
 内容は、各店の店長さんたちが、自分の店の服を着てファッションショーをしたり(自らモデルとなって)、すべて自分たちで企画してやってみて、大変お客さんから喜ばれた、ショップのファンが増えたというものでした。

 特殊な商店街ではありますが、いいですねー、若い人もやらせればできるんですね。
 またある商店街では、5つの商店街がバラバラに活動していたのを、若い商店主が中心になって、少しずつイベントや活動をいっしょにしていくことによって、このたびその内の3つの商店街が1つの商店連合会になったという報告もありました。

 その他にも初めていろいろなイベントを計画してはりきって準備していたのに、台風で中止になってしまい、代替日を決めておけばよかったとの反省がでたり、各商店街、本当にがんばっています。

 報告会が終わって、引き続き5時過ぎから、毎回ですが、次年度の事業計画の会議があって、ここでも委員それぞれ意見を出します。
 それにしても市の職員さんたちもよくやっています。一番関心するのは、毎年事業をしながら、必ず検証をして、次年度はもっといいものにしていこうというやり方をしていることです。当たり前のことなのですが、行政ではできていないところもありますものね。

 ということで、毎年、数日午後ずっとこの仕事に時間は取られますが、とても楽しい、やりがいのある仕事です