久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

ランチを選ぶ時

2007-09-10 17:05:15 | Weblog
 仕事をしている皆さん、ランチはどうやって選んでますか。
 私は、職場でお弁当を頼んだり、外で食べたりいろいろです。でも、なぜか私にとってランチ選びはとても重要で、何よりも前日や当日の自分の気持ちを重視してランチを選んでいます。

 時間があまりない時や、出かけたくない時は、お弁当を頼みます。この辺は天神なので、当初はいろいろなお弁当屋さんがセールスに来ていたのですが、いくつか試してみて、今はマクロビ弁当に落ち着いています。
 2年ほど前に知ったのですが、マクロビとは、NYで歌手のマドンナなどからブームになった、動物性蛋白質を使わない、ある考えの料理法によって作られるものです。弁当は、ご飯は玄米、おかずは野菜中心で、大豆やふなどで鳥のから揚げや肉の煮物のように見える工夫されたものが入っています。どうしても毎日は飽きますので、1週間のうち何日かバランスよく取っています。

 昨日は、天神イムズB1にある”ジュラールミュロ”で初ランチをしました。ここでは、パンやケーキを買ったり、会議の時ランチボックスを頼んだりしたことはあったのですが、なぜかランチに来たことはありませんでした。満足度は、。   メニューは945円のランチプレートで、サラダ、スープ、鳥のクリーム煮、パン3種、デザートが白の4つにくぎれた皿にきれいに盛られていました。
 なぜわざわざ書くほど満足度が高かったかというと、まずは、何と言っても接客。12時半近くだったので、席は一杯だったのですが、「カウンターが空いていますが、ちょっと冷房が直接当たって寒いかもしれませんが、いいですか」と丁寧に聞かれました。その後も「荷物はこちらにお置きください」とか、特別丁寧というわけではないのですが、自然にちょっとした気配りがあって、とても心地いいのです。
 ランチのお味もおいしく、極めつけは、会計の時。ついでにパンも買って、お金とスタプンプカードを、うっかりしていてカードの1年という有効期限が切れていたのに気づかないで出してしまったのです。レジの女性は、期限が切れていることを言って、「では、新しいカードに半分までスタンプ押しておきますね。またいらしてくださいね」と対応してくれたのです。たかがスタンプですが、そのさりげない応対が嬉しかったですね。そして、パンを持って、カウンターの外まで出てきて見送ってくれました。
 若い女性の従業員ばかりですが、なかなかこのような所はないですよ。天神には、たくさん食べる所はありますが、何回かに1回はここだな、パンのランチが食べたくなったらここだなとしっかり思いました。

 もうひとつお勧めのランチは、岩田屋新館4階の”SADEU”。ここはゆっくりしたい時に行きます。一人でも食事しやすい数少ないお勧めの所です。
 ここも接客がちょっとゆったりとした感じはありますが、丁寧です。私が気に入っているのは、食事の量がちょうどいいこと。チラシ寿司とシンプルな小さなうどんの組み合わせだったり、おかず3品に黒豆ご飯と味噌汁だったり、ちょっとしたランチが心地いいのです。それに、プラス189円だったと思いますが、”小さなおやつ”を付けることができます。その日によっておやつは違うのですが、この頃あんみつが多くてちょっとがっかりです。というのも、私は寒天があまり好きではないので。小さなロールケーキや他のおやつの時は嬉しいのですが。

 福岡には、たくさん食べる所があります。消費者はどのような理由で店を選んでいるのでしょうか。勿論その時の気分や食べたいもので選ぶということもありますが、それだけではなく、どこにしようか迷った時、なぜか頭に浮かぶ店、浮かぶ優先順位が高い店というのがありませんか。それは心地よい店だと思います。そしてその心地よさはそこの従業員の接客によるものではないでしょうか。
 お店はもっとお客の気持ちを知らなくてはいけないと思います。お店の方、お客さんが店を出る時にどんな顔をしているか、満足して帰っているか、ちゃんと見ていますか?

あなたも私も裁判員?

2007-09-09 16:52:14 | Weblog
 最近、新聞などで裁判員制度のことをよく目にするようになったと思いませんか。本当に、普通の私たちが裁判に係わり、本当に判決を出したりするのだろうかと半信半疑の気持ちと、漠然とした不安があったのですが、先日、ある会で、福岡地方裁判所の所長さんにお話を聞く機会があり、少し考えが変わったと同時に、このところ漠然と考えていた、小さな政府を目指した時の国民の責任とは、本当の民主主義とはの答えの一部が分ったような気がしました。

 裁判員制度とは、国民が裁判員として刑事裁判に参加し、裁判官といっしょに有罪か無罪か決め、有罪の場合は刑も決めるというものです。参加する事件は、素人が参加するのだから軽い事件かと思いきや、殺人や強盗致死など重大な犯罪になるそうです。どうしてかと言うと、軽い犯罪は多すぎてとても裁判員では間に合わないため、どうしても重大犯罪の裁判になるということです。
 
 この制度は、21年5月までにはスタートするそうで、それまでに、どうやって裁判員になる人を選ぶのか興味がありますよね。簡単なことでした。一番公平な”抽選”だそうです。福岡県の場合有権者数は約400万人、まず抽選で裁判員候補者となる人を年間約1万5000人選びます。それからその人たちに面接をして、意思確認をし、最終的に年間約900人の裁判員を選ぶことになります。
 選ばれるかどうか確率的には、高くないような気もしますが、選ばれた時の覚悟はしておかなくてはなりません。
 そのために、今裁判所では、裁判員制度のPRに一生懸命です。とてもリアルで考えさせられるDVDを作って配布したり、個人だけではなく、企業にも理解を求めるために説明会などを行っています。仕事をしている人は数日間仕事を休んで裁判所に行かなくてはなりませんので、雇用側の理解は欠かせません。

 制度は理解できたとしても、重大事件の裁判に参加し、果たして、人を裁いたり、刑を決定したり出来るのだろうかという不安が残ります。
 これに関しては、裁判員制度は、裁判官3名を含む9名で構成し、9名で意見を出し合い、充分な評議をして、最終的には多数決で決めるそうですので、一人で責任を感じることはありません。裁判の中での疑問や自分の考えを評議の中でどんどん言って、自分なりの意見をまとめ結論を出せばいいのでしょうか。

 正直、もし自分が選ばれたら、仕事との兼ね合いや、そもそもそういうことに係わることの不安はありますが、今回所長さんのお話を聞いていてこのように思いました。
 私たちは、国民として、税金を払い、選挙に行き、ある程度の義務は果たしているつもりですが、もっと国のしていることに係わって、おかしいことはおかしい、変えてほしいところは変えてくれと要求していくというように、遠巻きに外からばかり文句を言うだけではなく、自分も入り込んで意見を言うべきかなと思います。 このところの(ずっと前からでもありますが)政治家と金の問題、社会保険庁の非常識さ、残虐な犯罪の多さなど、日本の国はおかしいことだれけ、問題山積み。何という国になってしまったんだろうとうんざりしますが、そういう国に国民として住んでいるのですから、何とか少しでも、国民として出来ることはしなくてはいけないのではと、50を過ぎてやっと思うことが多くなりました。
 その出来ることのひとつが、この裁判員であれば、選ばれたらやってみようと思います。皆さんはどう思いますか。 

南アフリカ旅行

2007-09-05 18:42:16 | Weblog
 今年の夏休みは南アフリカに行ってきました。訪問した国は、南アフリカ共和国を中心に、ボツワナ、ザンビア、ジンバブエ、ナミビアの5カ国を11日間で回る、ツアーの観光旅行でした。
 サファリあり、ビクトリア・フォールズ、世界一美しいナミブ砂漠、野生のペンギン、ケープタウンのテーブルマウンテン、喜望峰見学などなど、盛りだくさんの内容でしたが、今回の旅行を一言で表すならば、“自然にどっぷり浸る旅”とでも言いましょうか。
 今回の旅行で感動したシーンをいくつか書いてみます。

1.野生動物が普通にいる?
   サファリ目的で入っていく地域には、勿論いろいろな動物見ることが出来る   のですが、普通に車で走っている時も、何度も動物に遭遇しました。今回見   たのは、ライオン、ゾウ、シマウマ、キリン、ジャッカル、ダチョウ、ワ    ニ、カバなど本当にそこら辺にいるのですから。ライオンやゾウのファミリ   ーに会った時はちょっと感激しました。

2.ビクトリア・フォールズの滝は世界一?
   今回のツアーは総勢5名+添乗員という何とも贅沢な人数でした。その中    に、世界の3大滝を見た人がいたのですが、彼曰く「ビクトリア・フォール   ズが一番迫力あって、美しいかもしれない」と。
   まだ3大滝のひとつ目である私は、何とも言えませんが、幅1.7㎞、高さ108   m(最大落差)の眺めは圧巻でした。ザンビア側からとジンバブエ側からと2   国に跨って見る滝というのもすごいですよね。
   この季節こちらは乾季なので、通常より水量は少ないそうですが、それでも   滝を見て歩く間に、全身ずぶねれ。雨期で水量の多い時は、水しぶきでほと   んど滝の姿は見えず、音だけで想像するしかないそうです。

3.世界一美しい赤い砂漠は、本当にきれいでした!
   赤い砂漠として有名なナビブ砂漠見学は、ナミビアの中心地ウイントフック   から車で5時間のソススフレイに着いて、次の日にまた2時間ほどかけて行く   というたいへん所でした。デューン(砂丘のこと)45とか17とかという名前   が付いたその砂丘は今まで見たことがない色と造形に感激。鉄分を含んでい   る砂なので独特な赤い色をしているそうです。今回はそれだけではなく、素   晴らしい現地ガイドの案内で、1時間かけて砂丘の山を登ったり、足が埋まり   ながらも30度の傾斜を下ってきたり、太陽が当たっている所とそうではない   所のものすごい温度差を触って確認したりと、体で自然を体験することがで   きました。

4.星ってこんなに夜空にあったの?
   久しぶりに天の川を見ました。砂漠の星空は、“星が降るよう   にある”というのは、このようなことを言うのだなと実感。流れ星にも久し   ぶりに遭遇。周りに光がない、月も出ていない、空気が兎に角澄んでいる、   このような条件下で適うことなのでしょうね。それにしても、都会では星が   少なく(見れなく)なりましたね。寂しいことです。

5.1日の温度にこんなに差があるなんて!
   今回の旅行で一番気を使ったのは、洋服の調整。何しろ、日中は、20℃~    26℃、朝晩は、0℃~10℃ぐらいと1日の中でこんなに温度差があるのですか   ら。朝4時半に起きて6時出発というスケジュールの日には、兎に角、前の日   に手袋、マフラー、カイロを用意しておいて、当日の朝は、4,5枚重ね着をし   て、ジープに装備してあるポンチョを上から着てという重装備でも寒い。そ   のうちどんどん暖かくなってくるので、1枚1枚脱いでいくというような具合   です。日本のように湿気がないのは助かりますが、日差しが強いので、日焼   け止めとサングラスは欠かせませんでした。

6.初体験?
   先にも書いたように、かなりハードなスケジュールの旅行で(時間的にも肉   体的にも)舗装していない道を5時間近く走るとか、窓のないジープで顔の   形が変わりそうなほどの風を受けて2,3時間走り続けるというような体験もし   ました。このような移動の時は、途中にドライブインやトイレはないので、   初の青空トイレ体験。男性はいいでしょうが、女性はなかなか勇気がいるも   のです。しかしそんなことは言っていられません。逞しくなりました。

7.今回の旅行を終えて・・・
   「人間はやっぱり動物?」こんな思いが残りました。日の出を見、サンセッ   トの美しさと変わり行く空の色をゆっくり眺め、砂漠の中の暖房のないホテ   ルで湯たんぽをかかえ怖いほどの風の音をききながら眠るというように、自   然に身をおいた時間を過ごしていると、懐かしくも何かを思い出させてくれ   るような気持ちになるのです。
   いかに日頃は、人間が作った時間のなかで過ごしているか、そして、不自然   で無理をしているかという気がします。人間は、時々は自然に身を投げ出す   生活をしなくてはいけないのではと思った旅でした。