久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

香港・マカオ・深せんに行ってきました

2010-11-24 13:39:43 | Weblog
 22日に休みを取って、20年以上ぶりの香港・マカオそして初めての深せんに行ってきました。3泊4日、それぞれの都市に1泊づつですのでそれはそれは忙しい旅でした

 まず、福岡空港から台北経由で香港へ。その日は夕方ホテルに入りますが、夕食のレストランに行き、その後、ビクトリアピークへ夜景を見に。ビクトリアピークはかの有名な映画「慕情」の舞台になった所で、20年前はまだその面影があったのですが、今では巨大な建物が建っておりまったく変わっていてびっくりしました。夜景もスモッグのせいか、空気が澄んでいないので今一つ。

 次の日は朝7時半にホテルを出発して香港観光へ。九龍半島に泊まっていたので、船に乗り、香港島へ。前日行ったビクトリアピークを今度はケーブルに乗って上がり、香港の街を一望します。まあ何とも高いビルの多いこと。以前香港は街中に空港があった関係で高いビルが建てられなかったのですが、今は空港が移ったので5,60階建のビルがニョキッと。住宅もほとんど高層でこんなに住む人がいるのかしらと思うほど建っています。
 香港の人口は700万人。広さは東京の半分。1997年にイギリスから中国に返還されましたが、それから50年間は共産主義の政策にはせず、資本主義体制でいくことになっています。ですから、30代と思われるガイドさんに聞いても、50年先がどうなるのかは分からないと言っていました。また、香港の人は、中国人というより、香港人という意識で、中華人民共和国といいながら複雑なのでしょうね。
 
 香港でおもしろいのは、車、ガソリン、タバコ、お酒それ以外は税金がかからないということ。その代り車の税金は100%とか。ですからお金持ちしか車を買えないし、車は乗り物ではなくステータスの道具だと言っていました。
 また住宅もとても高く、普通の給料では借りられないので、2,3人でシェアーして借りたりするそうです。

 午後からは少し観光して、高速フェリーで1時間でマカオへ。着いたら港の近くでマカオ料理の夕食。マカオは以前ポルトガル領だったので、ポルトガル料理とミックスしてるような食事でした。
 食事の後、ライトアップされた教会や広場を見学。ジャーキーや漢方薬、化粧品などの店が並ぶ明々として活気のある通りを散策。9時頃やっとホテルへ。
 船が港に着く頃からマカオのイルミネーションが目に飛び込んできてびっくりしましたが、ホテルに近づくにつれて、巨大なホテル、そしてきらびやかなイルミネーションに”不夜城”という言葉が浮かびました。
 泊まったホテルがまた巨大で、ホテルの中にショピングモールがあり、そのモールの中に運河が流れていて、ゴンドラが浮かべてある・・・という何ともびっくり
 モールは10時まで開いているということなので、着いたら早速ホテル散策。店の多さに道に迷うほど。その後カジノ見学へ。東京ドーム以上の広さだとか。スロットマシーンだけで何百台あるでしょうか。ルーレット、ブリッジ、サイコロなどのテーブルも山のようにあり、興じているのは、ほとんど中国人?中国本土から、また香港のお金持ちが毎日押し寄せて来るそうです。そういえば船着き場にもたくさんのカジノからの迎えのマイクロバスが来てました。勿論ここは24時間。

 次の日も朝から観光。昨日夜見た所を説明を聞きながら1時間半ほど見て回ります。マカオは1999年にポルトガルから返還されて、現在は中国の特別行政区に。マカオは歴史市街地区として世界遺産登録されている所です。
 その後、60階という高さのマカオタワーの回転レストランで昼食。
 午後は、また高速フェリーに乗って1時間20分ほどの深せんへ。

 深せんでは、着くとすぐに市場見学。ここは元々漁業が盛んで、市場にはたくさんの魚が売られていました。中には生きたニワトリやへび、カエル、スッポンも・・・深せんは経済特区で、現在中国には5つの経済特区があるそうです。ですがら何もなかったいなか街だった所に急に建物ができ、世界中から企業が進出しているそうです。しかしまだ物価も香港に比べると安いので、香港人がたくさん買い物に来るそうです。 

 その後、郊外にある中国民族文化村へ。ここはなかなかおもしろかったです。ディズニーランド2個分の広さの所に、59もある部族の中からいくつかの部族の住まいや生活、衣装などを再現した所や、中国の歴史的建造物をミニチュアで作った”小人国”など大変興味深いものでした。万里の長城や紫禁城などもそっくりに作られていました。
 ここでの夕食の後、ナイトファンタジーショーを見ました。これは期待以上本当の馬や羊が出てきたり、アクロバットあり、豪華衣装のショーあり、水や火、花火、レーザーを使った演出ありとテンポもよくあっという間の50分でした。
 それからやっと30分ぐらい車を飛ばしてホテルへ。この日も帰りは9時過ぎでした

 4日目、帰る日です。朝、今度は列車で香港に戻ります。40分で到着。これまで香港入国は勿論ですが、マカオ、深せん、そしてまた香港、すべて入出国の手続きをしなくてはなりません。深せんを出る時も列車の駅で、出国して入国。何とも手間がかかります。
 実はこの日、本当は深せんから自分たちだけで香港まで帰ってこなくてはいけなかったのですが、駅での手続きが大変なので、香港からガイドさんが迎えにきてくれていたのです。この人は初めの日の香港でのガイドさんで日本語が上手でとても感じがいい人だったので、電車の中で、香港事情、政治の話などいろいろ聞くことができて大変充実していました
 香港到着後、香港俳優などの手形が道にある眺めのいい海岸を散策。その後、有名な中華デザート店でおかゆ・デザートの昼食。もうそろそろ中華はいいかなー・・・
 帰りは15時15分発の飛行機で台北経由、福岡へ。家に帰り着いたのは夜の9時半頃でした。何とも充実した、忙しい、そして中国をちょっと考えさせられる旅でした

専門高校が変わりつつあります

2010-11-19 09:39:52 | Weblog
 兎に角毎日出かけることが多く、いろいろなことがあり、書きたいことは山ほどあるのですが、何しろ時間が足りません。すぐ書かないと気持ちが色褪せてくるしなーと思いつつも・・・

 今日は、先週11日に教育委員会で視察した専門高校、すなわち小倉商業高校と八幡工業高校のことをお話ししましょう。
 小倉商業は、大正5年小倉商業学校として始まった、途中校名が変わったり、分離独立したりとありましたが、大変歴史のある商業高校です。
 今回校長先生から話を聞いたり、授業参観もさせていただいたのですが、何しろ新しい授業風景にびっくりしました。一番驚いたのは、マーケティングの授業で、インターネットで小石原焼の窯元・販売店とライブで繋がっており、携帯電話で先方と話しながら授業を進めているのです。
 たとえば、「どんな商品が売れていますか」とか「どのような年代の人が買いにきますか」など。実践的なリアルな授業でびっくりしました
 また、パソコンの入力競争をしたり、損益計算書の書き方を学んだり、商業高校とはいえ、就職にすぐ役立ちそうですね。
 どの教室を見ても、先生と生徒がイキイキと授業をしているのも印象的でした。学校内には、模擬の会社もあり、実際に本社と支店でのやり取りや銀行とのやり取りなども実践でやるそうです。

 ここの高校は、実は80%近くは進学で、先輩たちの会社での働きで、就職組もほぼ100%決まるそうです。素晴らしいですねー。きっと普通高より大学に行くよりも、目的意識を持ち、勉強への取り組みの意識も高いのではないかと思われます。

 次に訪問した工業高校は、大半が男子生徒ということもあり、前の商業高校とは随分雰囲気が違いました。授業内容も旋盤実習や外ではフォークリフトの運転講習までやっており、ここでの授業風景にも驚くことばかりでした

 正直、専門高校の認識がすっかり変わりました。これからの時代、多様な生き方が考えられるなーと思いました。このような専門高校に行って、実践を学び、将来どのような仕事がしたいのかよく考え、就職してもよし、大学に行って、もっと専門的な学問を勉強して就職するのもよし、一旦就職して、また大学に学びにいくのもよし、途はひとつだけではないなーとつくづく思います。

 ホワイトカラーやエリート官僚などだけがもてはやされるのではなく、技術者やしっかりと実践を学び働いている人をしっかりと認める、そんな社会でなくてはいけませんね

高校生に話してきました!

2010-11-05 17:09:30 | Weblog
 3日の文化の日、修猷館高校の1,2年生26人に90分間、話をしてきました。この事業は、10年ほど前から学校独自に、生徒たちには学校だけの勉強だけではなく、社会人の話を聞かせようと1,2年生を対象に始めたということです。
 初めは卒業生を中心に行われていたようですが、私は卒業生ではないのですが、知り合いの卒業生から頼まれて、7年ほど前から4,5回話しに行っています。
 
 これまで会社を作った話や確か男女共同参画社会についても話したことがあります。今回は「会社経営の大変さとおもしろさ」という題で、しっかりパワーポイントの資料も作って望みました。
 講師は毎回3,40人いて、生徒が聞きたい講座を選ぶのです。毎回私の講座選んでくれるかしらと、ちょっと心配します
 私のクラスの生徒26名の構成は、男子生徒が4,5人。後は女子です。中にはちょっとぼっとしている子もいましたが、総じて熱心に聞いてくれていたようです
 途中、消費生活アドバイザーの資格を知っているか?会社を作ってみたいと思っている人がいるか?作るならどんな会社を作ってみたいか?など問いかけたりしながら、90分はあっという間でした。時間が足りなかったぐらいです。
 途中から自分でも熱くなっているなーと思ったくらい一生懸命話しました

 さて、どれくらい理解してくれたか、興味を持ってくれたか、心配でもありますが、それは、後日送られてくる感想文を楽しみに・・・
 終わって学校を出たのは1時近く、お腹がすいて、すいて。エネルギー使ったんでしょうね。
 大人に話す以上に正直に、真摯に話す経験、こんな経験も時にはいいかもしれません。機会を与えていただいたことに感謝です

石炭のパネルに出ました

2010-11-02 15:41:11 | Weblog
 先週金曜日、九州経済産業局・(財)石炭エネルギーセンター主催の「私たちのエネルギー需要を支える石炭とクリーンコールテクノロジー」というセミナーの中のパネルディスカッションに出演しました。
 13時から17時半までという長いセミナーでしたが、当日は打ち合わせのため10時半から会場に入り、終わってからの懇親会まで、長い1日でした

 出演依頼があった時、エネルギー・環境問題、温暖化などのテーマであれば、これまでもたくさん出ていましたので戸惑わなかったのですが、”石炭”?正直、今、石炭って重要なんだろうか?石炭ってCO2を出す悪者というイメージでしたので、何を話せばいいのだろうかと考えてしまいました。
 しかし依頼に来られた方からの最近の石炭事情を聞いていると、知らなかったことがたくさん。私の役割は、そのような一般消費者の発言でいいということでしたので、お引き受けすることにしました

 それからは送られてきた資料を読み、石炭について勉強をするいい機会になりました。資源として石炭は、埋蔵量が石油の約40年と比べても約120年と大変長く、すなわち豊富にあること。価格も安い。また、使用量を少なくするようにガス化させて使うとか、発電所などではいかに効率よい発電をするかなど技術も進み、このような技術を「クリーン・コール・テクノロジー」と言うそうです。

 当日のセミナーの内容は、まず東京大学名誉教授の茅陽一先生の「温暖化への対応」という講演、茅先生のお話はいつもながら大変分かりやすく、続いて前経済産業省で東京理科大学特命教授の塚本修先生の「新成長戦略と地域活性化の方向」という講演があり、こちらは初め少し暗い話で、いかに日本が世界の競争に遅れているか、しかし可能性としては、地域独自の技術や産業の輸出などが地域経済、日本経済の活性化になるのではという内容でした。
 その次は、九州電力副社長の段上守さんの「九州電力の思い~低酸素社会実現に向けて~」という基調講演。段上副社長は、川内原子力発電所長時代に何度かお会いしている方で、全般的なエネルギーのお話から、九州電力として、低炭素社会に向けてどのちょうな取り組みをしているか、特に石炭火力発電やCO2削減に向けた海外での取組みなどの内容でした。

 その後休憩を挟んで、15時20分から2時間、やっと出演のパネルディスカッション。パネラは6名もおり、経済産業局の方、電源開発、新日本製鐵、九州大学、西日本新聞、そして消費生活アドバイザーとして私というメンバー。プラス昨年からこの石炭のセミナーのモデレーターを各地でされているサイエンス・ジャーナリストの東嶋和子さん。
 何しろパネラーが多いので、まず初めはそれぞれ10分間自己紹介と石炭に関する感想・意見を述べ、残りのディスカッションでは2つのテーマに絞り、クリーン・コルー・テクノロギーをどうしていくのか、もうひとつのテーマは、いかに石炭の情報を消費者に分かりやすく提供するのか、というものでした。

 10分の話を作るのは、結構難しいものです。短い時間の中に言いたいことを凝縮させなくてはいけませんので。私の内容は、子供の頃こそ、石炭を見たことがあったし、福岡県は鉱山があったので知ってはいたけれど、今では石炭を意識することはほとんどないし、どちらかというとCO2を出す悪者のイメージ。私たちにとって石炭は身近ではない、しかし、今回勉強してみると、とても大事なエネルギー源で、もっと石炭のことを理解しなくてはいけないと思った、というようなことを話しました。
 それぞれの発言をモデレーターの東嶋さんが柔らかく、分かりやすくそして時間はきっちりと進行しまとめてくださったので、なかなかいいパネルになったと思います。パネルはコーディネーターで決まると言っても言い過ぎではなく、私も何度も出たり、聞きに行ったり、またコーディナーターをしたこともありますが、まずは時間内に収めること、そして、いかにパネラーの意見を引き出し、相関性をつけまとめるか、この力によって、聞きに行って良かったと思えるか、来るんじゃなかったと思うか、決まりますものね。

 長時間で大変でしたが、各方面の方々の話が聞けたこと、その中でもエネルギー・環境問題を考える時に、日本のように資源の少ない国は(何とエネルギーの需給率はたったの4%なのですから)経済性やエネルギーの安定供給を考えた時に、ベストミックスという考え方が重要だということもよく分かりました。
 終わってみるといつも思うのですが、チャンスを与えていただいて良かったなと感謝する次第です

パネルに出たり、シティウォークに出たり、コンサートに行ったり・・・

2010-11-02 09:39:01 | Weblog
 兎に角、10月、11月は何とも忙しい!”忙しい”という言葉は、「心をなくす」と書くので、他の表現をしたいのですが、”慌しい””ことが多い”・・・でしょうか

 先週金曜日、「私たちのエネルギー需要を支える石炭とクリーンコールテクノロジー」というセミナーにパネラーとして出演。とてもいい勉強になりましたので、これについては、次回詳しく書くことに。
 土曜は、教育委員の仕事で、福岡県立八女工業高校の90周年の式典に出席してきました。地域の要請を受けて90年前、ですから大正時代、戦前です、開校した学校。校舎を取り巻く塀も大変歴史を感じさせるもので、また玄関にある楠は当時からの木だそうです。
 式典には、卒業生を初め、たくさんの来客が参加し、生徒たちも大変きちっとしたいい式典でした。

 この日の夕方からは、次の日、夫がシティマラソンに出るというので、ヒルトンに宿泊。日曜は朝早く起きて、夫はマラソンに、私は午後からのシティウォーク5キロに出ました。個人で出たのではなく、ソロプチミスト福岡ー北のメンバーで、お揃いのピンクのウインドブレーカーを着、ソロプチのアピールも兼ねて。しかし、当日になって、5名になってしまったので、あまりアピールにはならなかったですね。
 でも雨も降らず、百道の海岸を歩くのは本当に気持ちよかったです。
 ウォークの方は5キロ、10キロ、15キロがあって、かなりの参加者でした。運動はしている方だと思いますが、歩くのは久しぶり。簡単だし気持ちがいいものですね

 その後は、大急ぎで家に帰り、シャワーをかかり着替えて、高橋真梨子のコンサートへ。何とも忙しいこと。
 会場に行ってびっくり!前日と2回のコンサートだったそうですが、3階まで満員。そして、見る人見る人、中年、中年。夫婦連れも結構いましたが、女性がほとんど。根強いファンがいるんですね。
 私もこれまで夫と何度かコンサートに行きましたが、今回久しぶりでした。始まって途中からびっくりしたのは、皆立って手拍子しだしたこと。皆のりのり。初め躊躇していましたが、立たないと舞台が見えないので立ちましたが、なかなか楽しかったですよ
 以前とは舞台も随分変わって、パフォーマンスやライトもすごかったです。やっぱり生はいいですね、楽しい夜でした