久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

がっくりする出来事が2つ続きました!

2008-06-25 14:13:37 | Weblog
 このところ人間関係って難しいなーと思う出来事が2つありました。
 
 ひとつは、NPOの会合でのこと。NPOを作り、代表理事になって5年になります。言いわけではありませんが、仕事をしながらのNPOの運営は大変です。
 しかし、仕事とは違う仲間と、そして仕事とは違う活動は魅力あるものです。特に昨年は仕事の忙しさと、活動の指針が定まらない状況の中で、活動も停滞ぎみでした。
 これまでは、たとえば、他のNPOと組んで、消費者の目で武雄の観光調査をしたり、福岡の水上交通体験をし、消費者としての意見をまとめるなど楽しくもあり、中身のある活動をしていた時期もあったのですが・・・
 先月、今期の総会を前に、やっと今期の方向性が見えてきたので、会員に相談する会議をもった時のことです。自分の中でも”これでやっていこう”という考えが出てきたので、それを提案したのですが、会員の一人が、いろいろ言い出して、「こんなNPOやめてしまえばいい」と言われて、議論の挙句、その人は会をやめてしまうことになりました。

 意見の違いはあります。しかし私は、何でも始めた以上は、よほどのことがない限り簡単にやめてはいけないと思っています。議論して、こうすればもっと活性化するのではという前向きな意見が聞きたかったのです。まあ、仕事と違って、NPOは自主的にやっているものですから、それをすることに価値を見いだせなくなったら続けられないでしょうね、残念ですが。 
 昨日、今期の総会が無事終了しました。半分ほどの出席でしたが、とても前向きな意見がたくさん出、楽しみな会になっていきそうです。

 もうひとつのショックは、ここ2,3日の出来事。15年ほど所属しているボランティアグループで、この2年間、8名の理事会メンバーで会の運営をしてきました。その中で、私は2年目会長を引き受けることになってしまいました。仕事をしながら、会の運営をしていくのは、時間的にも大変でしたが、理事にもいろいろな役割があり、皆さんとても仲良く、そして、それぞれの役割をしっかりやってくださったので、私は本当に気持ち良く会長をさせてもらいました。
 
 今年の2月、私が九重のいいホテルに行った話をした時、理事会の中から、6月で役目も終わるので、このメンバーで打ち上げを兼ねて1泊でそこに行こうということになりました。あまりにも皆が乗り気なので、すぐ予約をし、役職が終わるのを心待ちにしていました。
 そして、今月、やっと理事会、例会が終わった今週日曜日、次の土、日に行くという今になって、ある一人の人がやめようと言いだしたのです。
 理由は、このところ雨がひどいので、早めにやめた方がいいといのです。

 初め、他の人からそれを聞かされて、びっくりするやら、なぜ今になって?と思いました。そのやめようと言った人が言われるには、「リーダーは皆に対して責任があって、やめる決断をするのもリーダーの役目」というものでした。
 私もいろいろな会の責任者をやってきましたので、それは分かります。しかし、私の中では、まず、8人の約束、そして、ホテルとの約束が重要だと思ったのです。その上で、前日になって、台風が来たとか、大雨で道路が通れないなどの状況になったら、その時に決断をしても遅くないと思います。早くから梅雨の時期だと分かって、この6月にしたのですから。

 今回、もうひとつかなしかったのは、他の人が、だれもはっきりと「約束したじゃない。ぎりぎりまで待ってみよう」と言ってくれなかったことです。間に入った人が、他のメンバーに意見を聞いたところ、皆「どちらでもいい」と言ったそうです。

 こんなことで、2日ほど夜長々と電話をしているのを見て、夫がどうしたか聞くので、この話をしたところ、「それはおかしい。ホテルにも悪かろう、今になって。1部屋だけでもキャンセルしなくていいように行こうか」と言ってくれました。この場でこう言ってくれた気持ちは本当に嬉しかったです。
 次の日、とても暗い気持ちでホテルにお詫びの電話をしました。思いがけずホテルの方の言葉に救われました。このところのなさけない、くやしい、かなしい気持ちが救われたような返事でした。決して責めることなく、「こんな天候ですからしかたないですよね。」夫と行こうかと思うと言ったのに対しても、「ご無理なさらなくてもいいですよ」と言ってくれました。
 大きなホテルではないのです。7,8室の小さなホテルです。そのうちの3部屋も予約取り消したのですから、穏やかではないですよね。でもこの暖かい対応。こんなに気持ちのいいホテルだから皆を連れて行きたいと思ったのに・・・

 さて、皆さんでしたらどうされますか。判断、そして決断するということは難しいことです。それと、もうひとつ、これは自分の日頃の態度も反省しなくてはいけないのですが、たくさんの人をまとめる時の言い方に気をつけなくてはいけないということです。
 私もかなりはっきり意見を言う方なので、とても考えさせられました。いくら間違っていない意見であっても、だれでもとことん言い負かされるように言われたらいい気持ちはしませんよね。特に会の場合は、「こう思いますけれど、皆さんはどうですか」と相手の気持ちを引き出すようにし、また聞き出す姿勢も大切ですよね。
 議論は大いにすべきだと思います。何となく、なあなあでことを進めていくのではなく、いろいろな意見を出し合っていい方向に進めて行くのが好きです。大勢の会ではなく、1対1の議論になっても、自分の考えははっきり言うけれど、相手をねじ伏せるような言い方はやめた方がいいですね。私も気をつけなくては。

 やっと今日ぐらいから落ち着いてきましたが、久しぶりに落ち込みました。人と係ることによって悩みも喜びもあります。確かにだれとも係わらなければ煩わしいことはないのでしょうが、そこが人間。一人では楽しくないし、何もできません。こうやってぶつかったり、しかし人と係る喜びも感じながら生きていくのでしょうね。しかし少なくとも、パーフェクトには無理だとしても、人に不快感を与える言い方や態度には気をつけたいなと思う今日この頃です。

病院選びって難しい!でもいい歯医者を見つけました!

2008-06-19 11:49:25 | Weblog
 いい歯医者さんを見つけました。今の私にとってのいい歯医者さんとは、
  ・オフィスから近い
  ・待たなくていい
  ・夜遅くまでやっている
  ・技術(よく分かりませんが・・・)
  ・先生が感じがいい、信頼できる

 これくらいでしょうか。たぶん、患者それぞれいい病院というのは、少しづつ違うかもしれませんが、私が選んだ歯医者さんは、オフィスの近くで、勿論予約を入れるのですが、これまでの病院は、予約を入れても、2,30分待たされるのはざらでした。今回それがありません。ほとんど待たされることなく、また診療が集中していて早いのです。そして、夜9時までやってます。
 先生は、特別愛想がいいという感じはしませんが(でも診察室に入った時、必ずきちっと「こんにちは」と言われ、お辞儀をされるのは気持ちがいいですね)初めて行った時、レントゲン、カメラでの写真を撮った後、それをすぐパソコンに取り込み、そこから繋いだ、診察椅子の所で見られる画面に映し出され、私の今の歯の状況をしっかり分かりやすく説明されました。
 その説明の仕方に誠実さを感じ、今回、気になっていた歯だけではなく、ずべて徹底的にきれいにしてもらおうと思い、今通っているところです。

 実は、この歯医者を知ったのは、私の父の紹介。86才になる父は、たぶんこれまでいろいろな歯医者に行ったのでしょうが、友人から紹介されてこの病院に行ったところ、とても気に入って、今では、父だけではなく母も毎月1回は定期健診に行っているそうです。

 やっぱり口コミです。信頼できる人からの情報。その人がしばらく行っていて、いいという所で、自分の求めていた条件とあった時、どんな宣伝よりも口コミの力は大きいと思います。
 病院選びは、特にこの傾向は強いのでは。ちょっとした病気で行きつけがない場合は、周りの友達や親戚に聞いたりしますものね。
 病院だけではなく、サービス関連の会社や店を探している時も、この傾向はありませんか。
 
 逆にサービス業では、どうやってビジネスを知ってもらい、広めていくかが課題ですよね。やっぱり口コミだと思います。そして、口コミに載せるためには、いいお客をつかむことです。
 いいお客とは、お金持ちだとか、どんどん買ってくれる人ではなく、勿論良く利用してもらう人でなくてはなりませんが、もうひとつ、いいネットワークをもっている人です。いいネットワークをもっている人は、本当によく人に話してくれます。これは、当社の「わいわい塾」でも実証済み。
 勿論、周りの人に話してもらうぐらい、いいビジネスをしていないとダメですし、お客さんと絶えずいい関係を保っていないと、他の人には話してはくれませんよね。

 地道な努力をし、誠実なビジネスをしていれば、自ずから信奉者が増え、お客は増えてくると思います。今私が通っている歯医者さんが経営的にどうかは知りませんが、少なくとも父の友達から、父・母そして私、私は早速会社の者も紹介し、これだけでも大変な広がりだと思いませんか。 

ハーモニカはすごい!ふくやさんはすばらしい!

2008-06-12 17:10:13 | Weblog
 昨日、サンパレスに九響のコンサートに行ってきました。これは、明太子のふくやさんの創業60年の感謝をこめて、地域の方々に聞いていただきたいと開催されたものです。

 久しぶりに生のオーケストラ演奏を聞きました。最近、芝居や歌舞伎など演劇鑑賞に行くことが多く、コンサートは本当に久しぶりでした。
 とてもいい席にご招待いただいたこともあって、良かったですよ。びっくりしたのは、ハーモニカの演奏。ハーモニカをばかにしてはいけませんよ。その音の幅と表現の幅と何とも、ここまで迫力があるのかとびっくりしました。オーケストラをバックに感動の演奏でした
 曲目は、ファーノン作曲:前奏曲と舞曲、そしてムーディ作曲:スペイン幻想曲「トレド」この2曲、そしてアンコール曲でした。スペイン幻想曲などは、まるでスペインにいるような雰囲気に引き込まれ、アンコール曲では、感動で涙が出そうになりました。
 言い忘れましたが、ハーモニカの演奏は、和谷泰扶氏。知りませんでしたが、たくさんの海外の賞を取られている方です。
 また聞きたいですね。こんなに音楽で感動したのは、久し振りです。

 さて、このような感動をくださった、ふくやさんに感謝です。コンサート開演前に社長のご挨拶があったのですが、心から地域に、従業員に、仕事関係者に感謝をされ招待されたということでした。大雨の中でしたが、会場は一杯。確かにご招待ではありますが、ふくやさんといい関係でなければわざわざ来ないでしょう。
 コンサートが終わって帰路につく観客の雰囲気を見ていても、ふくやさんのファンなんだなと感じました。
 地域と共に歩み、地域に支持される企業っていいですね。何だかとても気持ちのよい帰り路でした。

フレーフレー!商店街

2008-06-10 17:39:28 | Weblog
 ブログに書きたいことは山のようにあるのですが、なかなかその時間が取れません。
 昨日は、福岡県の「新生活産業くらぶFUKUOKA」主催のパネルディスカッションに出演してきました。
 このクラブには、会社としても会員になっており、また新生活産業については、以前から研究会の委員をしたりしていましたので、内容的にも大変関心をもっていました。
 福岡県は産業の振興、雇用創出を目指して、「新生活産業」といわれる、生活周りの、生活者が必要とするサービス産業をこう読んでいます。これらを促進することによって、県民生活が豊かになり、さらには雇用を生み出すことができればと考えているのです。
 たとえば、子育てビジネスや介護、リラクゼーション、健康ビジネスなどいろいろ生まれてきてはいますが、企業経営が難しい、顧客が増えない、消費者に知ってもらう機会が少ないなど、まだまだ問題はたくさんあります。
 しかし、核家族化、女性の社会進出などの社会変化の中、生活者のニーズからいろいろなサービスが生まれてくれば、お金はいりますが、現代版助け合いという新しい社会システムができてくるのではないでしょうか。

 新生活産業については、またの機会に詳しく触れることにして、今日は、5月の末に福岡市経済振興局の「商店街活力アップ支援事業審査会」で感じた、商店街について話しましょう。
 ご存じのとおり、商店街は、郊外の大型店の出店によって、一時は軒並み苦戦をしいられていました。
 商店街支援の歴史は長く、一時はハードの支援に力が入れられ、アーケードを作ったり、道路を整備したりとかなりお金をつぎ込んだのですが、すべての商店街とはいいませんが、商品構成や接客などが変わらなければ、外側だけを整えてもダメだというのが私の考えです。
 案の定、商店街によっては、シャッター通りと言われるように、1店、2店と店をたたみ、ガラーンとした商店街が多くなってきました。

 そこで、私は2年ほど前から係わっているのですが、福岡市でも商店街にもっとがんばってもらおうと、やる気のある商店街に応募してもらって、私たち審査員が計画性をチェックすると同時に、アドバイスもするという支援、すなわち商店街事業の2分の1まで助成しましょうというのでした。
 今年はその支援が少し変わり、審査員も一新されて、なぜか私だけは残ってしまい引き続き審査をすることになったのですが、応募できる事業の幅も広がり、助成金も事業の4分の3まで、上限100万円まででることになりました。

 これまで旧制度での審査、そして事業評価会2回づつと、そして今回の審査を経験して、私の知らなかった商店街のがんばりや、商店街ならではの良さ、などを知ると同時に、相変わらず、人のせいにして、少しも変わろうとしていない商店街など、現在の商店街事情が分かってきました。

 これまで応募されてきた商店街でがんばっているなと思うのは、高取、吉塚、などでしょうか。唐人町、若宮、雑餉隈、竹下、鳥飼もいろいろやっています。今回初めて応募された、平尾、周船寺、などはこれからでしょうか。

 私たち審査員が見るのは、事業計画も勿論ですが、まず、これまで商店街としてどのような活動をしてきたか、今回の事業に対する熱意、実行性、効果、地域との関係性など、また、消費者の立場からもその事業が効果があるかどうかもチェックします。

 今年は、1日目は午後7時から10時まで、2日目は午後1時から6時まで13商店街の審査をしましたが、結論からいうと、ここに出てくる商店街はまだ望みがあります。大型店が近くにできたの、後継者がいないの、お客が減ったのと外のせいにばかりしている商店街は、こういう所に出てくることもなく衰退していくばかりでしょう。
 兎に角、商店街というように何店かが集まっているわけですから、その結集した魅力を打ち出し、勿論、個店の努力もし、何といってもお客さんが喜んできてくれる努力をした所が勝ちです。

 私は、今は車に乗れますので、どこにでも買い物に行けます。仕事しているので、できればさっと買い物できる所で買うことが多いのですが、でもあと15年、20年先はどうでしょう。車に乗れなくなった時、やはり近くの商店街が頼りになるでしょう。そこでたくさん買ったら、自宅までまとめて届けてくれるなんてサービスがあればきっと利用するでしょう。
 消費者も勝手かもしれませんが、商店街にはがんばってほしいと思います。現在も高齢で遠くまで買い物に行けない方もたくさんいらっしゃるでしょう。
 その方々に、喜んで、楽しく買い物をしてもらう工夫、サービス、会話などを、そして、若い人にも商店街を見直してもらうきっかけのためのイベントなど、しばらくは大変でしょうががんばっていただきたいなと思うのですが。