久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

ボランティア

2014-08-28 17:01:22 | Weblog
 数日前、朝出勤前にNHKTVニュースを見ていると、広島の大雨による土砂崩れの救出作業の様子が報道されていました。今回の災害については、父が広島県三次の出身で、私も子供の頃はよく行っていたので、広島と聞き、心を痛めていました。
 
 そのニュースの中、岩手県からボランティアで手伝いに来たという男性のインタビューが耳に入ってきました。「東日本大震災の時に、多くのボランティアの方々が全国から来てくれて、どれだけ助けられ力になってもらったか。それでお返しと思って飛んで来ました。」と言われていました。
 朝から何て素晴らしい言葉を聞いたのだろう、と感激して涙が出てきました。日本人って素晴らしいなー。ボランティアってすごいなー、気持って伝わるんだなー。私なんて東日本にしても広島にしても何もできていないけれど、いつか出来る時にやらなくてはいけないなーと思いました。

 日頃、自分の仕事、経営、家庭、親の世話、自分を元気に保つことで精一杯、という生き方しかできていませんが、気をはってではなく、出来る小さな手伝い、行動はしていかなくてはいけないなーと、このニュースを見て考えたことでした

精神的なものと痛み

2014-08-11 16:50:30 | Weblog
 同居はしていない私の母が近くに一人で住んでいます。86才。3年前に父が亡くなり、その後、腰が悪く2度ほど入院した以外は、元気に暮らしています。

 最近うちの中で滑って以来、また腰が痛いと言っていたのですが、足の先まで痛くなってきたと言い、お盆に予定していた曾孫たちもいっしょの小旅行も行かないと言い出して、どうしたものかと先々週の木曜にヨガの帰り実家に行ってみました。
 元気がなく、いろいろ話しているうちにあることで悩んでいることが分かりました。ある方に贈る予定で商品券を買っていた、それが見当たらなくなった、出入りしている人が取ったのではないかと疑った、とてもいい人なので疑っていることに悩んでいる、というような話でした。
 実は、この商品券、先日曾孫の誕生祝いをした時に、間違って、プレゼントの袋に入っていて、そのことは電話で、今度会った時に持って行くと言ったのですが、その記憶がなく永遠悩んでいたというのです。

 耳が遠いので、聞こえていることと聞いていないことがあります。大事なことはしっかり確認しながら言わなくてはいけないなーとつくづく思いました。
 そして、次の日、電話したら、すっかり足の痛みは無くなった、お盆の旅行も行くと言うのです。以前作家の夏木静子さんが「腰が痛い」という本を出された話を聞いたことがあって、それは、夏木さん、長い間腰痛に苦しめられ、ありとあらゆる病院に行っても治らなかったのが、ある時精神科に行って、小説を書くのをやめなさいと言われ、やめた途端腰の痛みが亡くなったというのです。痛みは精神的なことによる場合があるんだなーと思ったのを思い出したのでした。

 最近母を見ていて、年を取るということはどういうことなのか、と考えさせられます。86才にしてはしっかりしていると思います。友達と約束をして、食事に行く、おけいこ事にも行く、病院にも1人でちゃんと行くなど頭はしっかりしているなーと思います。しかし、時にはわがままなことを言ったり、あそこの子供の方が良く面倒を見ていると嫌味を言われたり、同じことを何度も言ったり、こちらが言ったことを忘れていたり、年を取るということはこのようなことかなーと思います。
 なってみないと分かりませんが、自分もそうなるかもしれませんね。それにしても基本は、子供や孫がいても一人で生きていける年寄になりたいなーと思っていますが・・・・
 

早々の夏休みを取って思うこと

2014-08-07 09:37:54 | Weblog
 今朝(7月30日)7時45分の天神の気温は29.6℃。今日1日どうなることやら・・・

 通勤は、気候がいい時は行きは、歩き18分、電車で天神へ、帰りは天神からバス、というパターン。しかしこう暑くなってくると朝といえども歩き18分は汗みどろになってしまうので、行きも帰りもバス。
 バスで天神まで行くとき、本来ならば天神北で降りた方が近いのですが、どうも降りてから会社に来るまでの雰囲気が好きではなくー 朝の飲食店や居酒屋の裏はあまりきれいでないので、1停前で降りて、銀行など大きなビルの横を通って行くことにしています。月に何回かですが、ある銀行の横を通ると皆で朝の掃除をしている光景などを見ると、さあ、今日も1日がんばろう、という爽やかな気分になるので。


 さて、7月に早々と夏休みを取って旅行に行ってきました。その旅行記はまたの機会にして、今回日本が観光立国を目指して、と言っていることについていろいろ思うことがありましたので、そのことを書こうと思います。
 行った国はスイス。前にも4度ほど行っていてとても好きな国です。都市によっては観光もしますが、これまでもハイキングやトレッキングを目的に行ってます。

 今回は8泊10日で、ミューレン、サースフェー、リーダーアルプそれぞれ2泊、その他の町2泊でトレッキングを楽しみました。
 ハイキングやトレッキングを楽しめるのは、まず、鉄道、ロープーウェー、ケーブル、リフトなど兎に角乗り物が山々に整備されていること。山の上に直接上がるのではない山の楽しみ方は、たとえばアイガー、メンヒ、ユングフラウ、マッターホルンなど有数の山が美しく見えるように、登山道、そしてそれを効率よく歩けるような乗り物がある、ということです。
 さらに、3000m級の山の上に、ちょっとした清潔なレストラン、そして水洗トイレが整備されていること。これは重要ですよ

 ちょうど帰ってきた時、新聞誌上で話題になっていたのが富士山のトイレ、ごみの問題。スイスの山道やトイレにしてもごみを見たことがありません。水洗トイレはとても清潔で、トイレットペーパーもいい紙を使っており、手拭のペーパーや機械で手を乾かすのまであります。(環境から考えるとここまでなくてもいいかとも思いますが)
 トイレの清潔さはとても大事です。これまでいろいろな国に行きましたが、その国の事情と理解はしていますが、戸のないトイレ、水びちゃびちゃのトイレ、紙がない、とてもきたない不潔なトイレなどなど、トイレ事情はその国の成熟度のひとつの指標になるような気がします。
 日本の場合、観光地は随分トイレの整備がされていますが、山はきたないですねー。水洗なんでめったにないのが実情。

 また、もうひとつ感心させられるのは、環境や山の美しい空気を守ろうとする徹底さ。今回行った、ミューレンもリーダーアルプもそうでしたが、以前行ったチェルマットそうでした。ガソリン車の乗り入れが出来ないのです。街の中は電気自動車だけ。
 観光客は自分で大きなトランクをロープエーに乗せたり手間はかかりますが、美しい景色を守るためだと納得しています。

 しかし、努力をしてもどうにもならない現象が如実に起こっています。それは、氷河の後退。今回もフェー氷河、アレッチ氷河を見ながらのトレッキングがありましたが、「100年前ぐらい前まではこのあたりまであった」という話ばかり。かなり後退しています。
 だからこそ、出来るだけガソリン車を入れない、列車やケーブルなどCO²の排出が少なく大量輸送できる乗り物を使っているのかもしれませんが。
 ゴミについては、分別はされていますが、スーパーでレジ袋は普通に無料ですし、ペットボトルも多いですし(ビンのデポジットなどは見ませんでした)いろいろ実情があるのでしょうが、すべて徹底しているというわけではないようです。

 とまあ、こんなことを考えるいい旅行になりました。それにしてもスイスも天候が不順で、私たちが行く前の2週間は雨ばかりで、その間に来た観光客は全然山をみることなく帰ったグループもあったとか。我々が行ってからは晴れが続き、美しい山々を見ながらのトレッキングを充分楽しむことが出来ました。幸せ幸せ、感謝です。