久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

このところ見た映画評

2012-03-30 09:44:38 | Weblog
 60才になって何が嬉しいかって、映画がいつでも1,000円で見られること。1,000円であればちょっと面白そうであれば気楽に行けますからね

 しかし今の映画事情でちょっと困るのは、開催期間が短いこと。勿論映画にもよりますが、一般的に短い。少し長くやっていても、上映時間が午前中1回になっていたり、何しろ休み日は出たくないので、私が行くのはウイークデーの夜。気になっている映画があっても、ちょっと時間が経って、さー行こうと思った時にはすでに終わっていたり、先のように行けない時間だけになっていたり・・・

 そんなこんなですが、夜空いている日に何とかスケジュールを入れて、仕事を終え、マックやおにぎりを買って映画館へ向かう時の嬉しいこと
 今年になって4本見ました。今日はちょっとその感想を・・・
 
 まず、「源氏物語」うーん、一番の感想、ミスキャスト!紫式部と源氏物語を重ね合わせたストーリーはおもしろかったのですが、源氏の君、藤壺(桐壷)はミスキャスト。俳優の現代的な軽さが見えて、どうしても物語に入り込めませんでした。時代劇って難しんだなーってつくづく思いました。すなわち演技力のない俳優では演じきれないということ。東山が源氏ではだめだったのでしょうかねー。

 次は「麒麟の翼」ストーリーはおもしろかったですが、ちょっと?と思うところが・・・(ここまで書いたのは2月16日。今日は3月30日。ちょっと空いてしまいましたが、続きを書きますーお付き合いを・・・)
 もう少し忘れかけていますが、ストーリーはおもしろかった。しかし何と言っても、日本橋が日本の道の原点だったとは・・・このようなストーリーの根底に納得させられる確固とした物があるとまとまりがある、というのはありますね。それにしても家族関係は難しい!実感も含めて。

 「ALWAYS 三丁目の夕日’64」。3Dで見たのですが、これは騙された。3Dで見る必要なし。ストーリーは前のも見ているので、娯楽として面白い、という感じ。私にとって映画は娯楽、気分転換なので、こういう映画もいいなと思います。

 そして、「ヒューゴの不思議な発明」ちょっと変わった映画でした。しかし面白くて時間を感じませんでした。場面で出てくるのは駅ともう一か所外に出た時の場所だけ。駅の大時計の中、発明、父の影響、屈折した人間関係、飽きさせず、考えさせ楽しませるストーリの見事さ、映像のすごさ、久しぶりに良く出来た映画だなーと思いました

 

春雑感・・・

2012-03-29 09:42:49 | Weblog
 やっと桜の花が咲き始めました。これからしばらく朝の通勤が楽しみです。桜の木によって、すでにどんどん咲き始めている木と、まだまったく蕾の木などずれているので、しばらく花見を楽しむことができます。

 
 それにしても孫の成長には目をみはるものがあります。今約8か月。赤ちゃん赤ちゃんした顔から少し子供らしい、意志が出てきた顔になってきましたし、この前までじっと寝たっきりだったのに、寝返りして、お座りできるようになって、バックハイハイだけだったのが前進ハイハイ出来るようになったりと、日に日に成長していくのが分かります
 一応私も二人の子を育ててきたのですが、自分の時は成長を楽しむ余裕がなくて(その時その時は感激していたのでしょうが、それを忘れているのかもしれませんが)、孫の成長を見て、人間ってこうやって大きくなっていくのかーってしみじみ感じているところです。それもこれもお嫁ちゃんがコマめに携帯ブログを写真付きで書いてくれるので、手に取るように孫の成長を見ることができます。ITに感謝


 春は別れのシーズン。ビスネットの社員も夫の転勤で、3月一杯でやめ上海に行くことになりました。3月初めにその話を聞いた時は目の前が真っ暗になりました。6人で一杯いっぱい仕事している会社で、それも4年間でやっと「わいわい塾」を任せられるまで成長したのに・・・うちの仕事をよく理解してくれ、生き生きと働いてくれていたのに・・・
 しかし嘆いていてもいられません。彼女の仕事を残りの者に移行、引き継ぎ、新しい人の募集、3月は何とも慌ただしい月になりました。
 でもものは考えよう。上海に行く彼女を〝ビスネットの上海特派員”に勝手に任命行ったら上海消費者事情を知らせること。定期的に記事を送ることを頼んで送り出しました。ここでもITに感謝上海でもビスネットの仕事、できるかも・・・
 彼女の転勤はひょっとして、これだけではなく、将来ビスネットが上海進出する足掛かりになるかも、と夢を膨らませたり・・・そう考えていると彼女がいなくなることもやっと前向きに考えられるようになったところです。残った5人、皆よく仕事してくれています。早くいい人が決まり6人態勢になりますように。

 そんなこんなの春雑感でした

九州新幹線効果

2012-03-27 14:37:35 | Weblog
 一昨日の日曜、夫の父のお墓参りで鹿児島に行ってきました。博多から鹿児島までの新幹線に乗るのは初めて。何しろ1時間10分で薩摩川内まで行けるのですから、びっくりです
 子供が小さい時、鹿児島まで車で行ったことがあるのですが、その遠かったこと。4時間以上かかった記憶があります。確かに便利になりました

 さらに今回驚いたのは、博多駅の人の多さ10時前の列車に乗ろうと行ったのですが、改札口、ホーム、「ここは東京か」と思うほど。新幹線が着くたびに、すごい人が降りてきます。団体さんも多い。博多駅で降りて、バスで九州各地に行く団体でしょうか。

 今月開通1年目を迎えたこの九州新幹線の効果が新聞に載っていましたが、何と乗客数でいうと熊本-鹿児島間は前年の65%増、博多-熊本間は37%増ということでした。この日も日曜、春休みということもあったのでしょうが、社内は一杯。帰りも熊本からの乗客が多く、デッキに立つ人がいるほどでした。

 それに反して、薩摩川内駅の寂しいこと。新八代-鹿児島間の新幹線が出来てから2度ほど仕事で来たことがありましたが、その時と変わらず、駅はきれいに立派になりましたが、駅周辺の寂しいこと、人がいないこと・・・
 まあ、しかし実は帰りにこの駅の前で母が落とした補聴器(直径1㎝ほど)が、小さいので絶対見つからないとあきらめていたのですが、何と親切な方に拾って届けていただいて、こんな嬉しいこともありました。

 薩摩川内駅からは、レンタカーを借りて、途中昼食を済ませ、お墓まで20分ほど。遠いのでめったにお参りできないので、しっかり拝んできました。すでに満開の山桜を見ながらまた薩摩川内駅へ。〝さつまあげ”と〝かすたどん”を買って新幹線に乗り、帰路に着きました。ちょっと買い物をして家に着いたのは午後6時頃。本当に便利になったものです

 

スマートフォンについていけるか?

2012-03-23 12:16:47 | Weblog
 3月の初めに商工会議所であったセミナーでしたので、リアルな思いは少し薄れてはいるのですが、何しろすごいセミナーでした
 テーマは「iPhone・iPad超徹底活用術!」というまさに聞きたかった内容。1年ぐらい前に購入したiPhoneですが、電話もメールも使ってはいますが、何といってもアプリが使いこなせていない。何とかしたいと、このテーマを見た時、すぐ申込みしました。

 会場は満杯。商工会議所主催にはなっていますが、協力となっている(株)ネクストベリーがすべてをコーディネートしたセミナーで3時間休憩なしでしたが、なかなか充実した内容のあるセミナーでした

 セミナーの構成は、まず、ソフトバンクBBの営業部長がソフトバンクの宣伝を兼ねて今の動きを紹介。第2部は、ミニセミナーということで、5人の人が、それぞれの仕事、生活にどのようにiPhone・iPadを使っているかを紹介。それぞれの立場から、活用術を含め、いろいろ試してみてiPhoneはこういう時にいいとか、こういう場合はiPadなど、実践されての話なので説得力があります。それぞれの活用にびっくりこんなに使いこなすと便利なのかとやたら感心

 続いて第3部は、前の5人の人にアプリの活用や充電はどうしているかなどについて話してもらう構成。それも具体的に、スケージュール管理は?メモはどれが?残念ながら分からない言葉もたくさん飛び出してきましたが、まったくアプリに手が付けられなかった私としては、少し手がかりが見つかったような気がしました

 今回のセミナーの情報で面白かったのは、新聞や名刺の保存方法として、カメラを利用すること。中には会った人を覚えるために、その本人に名刺を持たせて写真を撮って保存するというのもあったりして、意外にアナログ的な使い方もあるのかと感心してみたり・・・
 またもうひとつ良かったのは、今回のコーディネートをした会社の社長が司会をしたこと。よく分かっている人が2部も3部も取り仕切ったので、とてもテンポのある中身の濃いい内容になっていました
 久しぶりにセミナーを聞きに行って、興奮して帰ってきました。さて、これから何とかiPhoneを活用していかなくてはと思って、アプリの中のメモのEvernoteやeBookを開いてみるのですが、途中で詰まってしまいます。もっと根気よくやらないといけないのかなー・・・

本当にすっきりで気持ちがいい・・・

2012-03-21 12:33:15 | Weblog
 先週土曜日に座敷と風呂場の改装完了。業者の方の掃除も終わって、午後3時ぐらいから、さあ、片づけ。〝片づけるセンスがない!”と思っていた夫が、今回は本当によく片づけてくれました。
 まず夫に感謝!これまでもまあそうでしたが、家を快適にするとか、便利製品や家電などを買うことに文句を言ったことはないですねー。これは助かります。いちいち文句を言ったり、こういう家のことにはお金を出したがらない夫がいると聞きますが、私は良かったと思っています

 しかし、日頃は兎に角片づけが下手な人。郵便物、旅行のパンフレット、自分の衣類などなどすぐ山のように溜まってしまい、特にリビングに溜まってくると、私はイライラして怒りたくなってきます
 夫は夫で、洗濯物をリビングと座敷の堺に干すのを嫌がるし、座敷が物置のようになってきたのを堪り兼ねて、今回の改装になったのです。(実はもひとつきっかけになったは、息子の一言。「こんな汚い家には、孫を連れて来れん」とノタマワったのです)ついでに何しろ我が家は築28年、風呂場も随分古くなってきたので、そこもいっしょにということになりました。

 我が家はミサワホームで建てた家ですので、ミサワのリホームに相談。以前廊下の絨毯や洗面所を改装した時から相談にのってもらっていたので、今回もやはり家自体のことが分かっているミサワにコーディネートしてもらうことにしました。
 またちょうどミサワがパナソニックとタイアップしてフェアをしていたので、ミサワの人とパナソニックのショールームに見に行き、バタバタ話が進むことになりました。

 風呂の改装は、夏場より冬の方がいいということもあり、1月にパナソニックに見に行ってから2か月の間に打ち合わせや決定をし、3月初めから10日の工事期間できっちり出来上がりました。
 風呂は完全に壊して新しいのに、座敷は洋室にし、そこに作り付けの収納家具、これはパナソニックのを入れました。あとは、大工さんに作ってもらうことに。
 打ち合わせの時に大工さん、パナソニック、ミサワの人、いっしょに、どのように変えたいのか、生活をどのようにしたいのか、そして、なるべく残せるものは残して、最低限の改装ですむようにするにはどうしたらいいのかなどしっかり話し合ったおかげで、理想的な仕上がりになりました。

 2階の廊下やいろいろな部屋に積み上げていた荷物を土曜日にどんどん降ろしてきて、収納。これまでリビングに出ていた旅行の写真帳や、重ねて置いていたコーヒーカップ類や海外から買ってきた民芸品などを新しく作った収納の所に移動。どんどん片づけていくのの気持ちがいいことほとんど日曜も一日中二人で片づけ。この際、押し入れにあった布団類も処分。びっくりするほどのゴミが出ましたが、まだまだ一部ではありますが、シンプルライフ、いる物だけを残した生活に少し近づいたような気がします。

 これを機会に家族で約束。自分の部屋は別として、公共のリビングなどには目に見える所に物を置かないこと。
 今回の片づけで感じたことですが、何がどこにあるのか、場所の明確化とルール化をすると本当に気持ちがいいそれから、兎に角物を外に出さないように収納するわけですが、取り出しやすさも考えて、どこに仕舞うか、仕舞い方も考えてすると、本当に快適な生活になります

 昨日も休みで午前中家にいましたが、掃除が楽しいこと。物が外に出ていないと、見た目もスッキリ、部屋も広く感じますし、掃除もし易い。
 長年住み続けているとそれが当たり前という家具や物の置き方、収納の仕方をしていますが、ある時、ちょっと思い切って見直してみるといいですよ。改装というような大げさなことでなくても、いらないものを捨てる、整理して使いやすいように、取り出しやすいように整理してみると、びっくりするほど日常生活が快適になります
 さあ、これまら暖かくなり、衣替えの季節もやってきます。ちょっと思い切って家の片づけをしてみませんか

震災1年目に思うこと

2012-03-13 13:47:16 | Weblog
 一昨日、東北大震災から1年、その1週間ぐらい前から新聞もTVも特集が組まれ、それらを見るにつけてもいろいろ考えさせられる今日この頃です。
 今でも家に戻れない、これから先のことも見えないたくさんの東北の人のことを思うと、こんなに普通の生活をしていていいのだろうか、いや、私たちが普通にしてがんばって、大げさにいうと日本経済を支えていかなくてはいけないのだ、と思ったり・・・

 築30年近くになる我が家は先週木曜から風呂場と座敷の改装のため、そこにあった荷物が全部、リビングや2階の廊下に所狭しと山積みにされています。お風呂も1週間以上入れないので、実家に入りに行ったりそれは不便な生活をしています。
 工事は10日ぐらいで終わりますが、被災地の方々は1年、これからもいつまでか分からないという生活、私なんかのちょっとした不便では想像もつきませんが、少しですが思いは寄せられるような気がします。

 実は、今回のことで、実家のお風呂に入りに行くついでに、母と話す機会が多くありました。私の母は84才。昨年父が亡くなって一人で暮らしています。耳は少し遠いのですが、すこぶる元気。話すことがパッパと分かるというのは無理ですが、ゆっくり噛み砕いて話したり、説明するとちゃんと理解して、いろいろな手続きなども自分で出かけて行って出来ます。
 私もいずれは来る道なので、母を含めいろいろな先輩たちを見ていて、どうすれば自分にも周りにもいい生き方ができるのか、充実して終わりを迎えられるのか、最近よく考えます。

 母を見ていると、今も元気でボケないでいられるのは、まずは、友だちがたくさんいること。その友達が皆、長い付き合いの友達なのです。刺繍の仲間、自彊術の仲間、○○の仲間、というように、いくつもグループに所属しているのです。それは、母の人柄というか、楽天的で、出過ぎ引っ込まずの性格というか、友達ともめたという話を聞いたことがありませんから。
 母の年代でこのように友達とたくさん付き合えるというのは、考えてみれば、父が良かったからではないか、と思い至ったのです。もし、父が昔ながらのやかましい人で、女は外に出るなとか、友達と旅行なんかに行くな、とか言う夫だったら、母はこんなにのびやかにいろいろなおけいこ事を続けたり、友達関係も継続できなかったでしょう。
 私たち子供も母が今のところ、こんなに元気で楽しそうに生活してくれるのは本当に嬉しいことです。そして、安心して仕事も自分の家庭の事も出来ます。

 夫婦の関係ってやはりお互いに自立していなくてはいけないなーと思います。妻が残る確率が高いですので、女性は経済的自立を、そして、男性は生活の自立ができていなければと思います。そのためには若い時から、お互いにそれを妨げない、それ以上にそれを促すような関係でなくては、というのが私の考えです。
 昔の人は時代もあって難しかったと思いますが、これからの人は、いっしょに家庭を運営していくのですが、お互いに自立した関係、それを認め合う関係でなくてはいけないと思います。夫の経済力だけに頼った生き方だとか、妻に家庭のこと、子育てはまかせっきりというのはどんなものでしょうか

 震災から1年、孤独死をされたという悲しいニュースもありましたが、前向きに一歩踏み出してこられた方々もたくさんいらっしいます。人間は、ぽっと60才や70才になるのではなく、毎日の積み重ね。日々をどう積み重ねて生きてきたかが、晩年や不慮の事故の時に生き方としてでてくるような気がします。毎日しっかり、そして、いい人間関係を積み上げながら生きていかなくてはいけないなーと思った今日この頃でした

季節のお祝いごと

2012-03-08 09:36:08 | Weblog
 一昨日は夫の誕生日でした。我が家は昔から両親含め家族の誕生日、子供が小さい時は正月、お節句など季節のお祝いごとには皆で集まって会食、これが恒例でした。ウイークデーは忙しいのでだいたい前後の土、日に集まるのですが、今年の夫の誕生日は来週の日曜にすることにして、一昨日は家で普通のご飯。しかし、私も息子もケーキを買ってきてケーキパーティ
 いつも感心なことに大分にいる長男夫婦からも夜、ハッピーバースデーの電話があり、夫も喜んでいました。お嫁ちゃんが育児の携帯ブログを書いているのですが、そこにも夫のことが書かれていて、別な家庭を持った子供ですが、こんな繋がりが嬉しいなーと思います。

 最近つくづく、伝統というほど大げさなものではありませんが、ずっとその家に受け継がれていくものってあるんだなーと思います。私が子供の時にどのような育てられ方をしたのか、どんな物を食べて育ったか、特に家庭を切り盛りすることが多い女性は、自分の育ったように自分の新しい家庭でもしているような気がします。家族の誕生会をしない、プレゼントもあげないうちもあるようですね。結婚記念日やバレンタインデーも家族のちょっとした楽しみに使えますけれど。

 日頃はそれぞれの家庭があったり、仕事も忙しくてベタベタと繋がってはいませんが、ここはという時には家族の繋がりって意識して作っていかないと遠くなってしまうような気がします。
 大人だけの家族では遠くなっていた季節行事ごとが、孫が出来たことによって、また思い出され楽しめるのも嬉しいことです

今年もこの季節がやってきました・・・

2012-03-07 11:38:16 | Weblog
 そう、卒業式のシーズンです。自分の子供の入学式、卒業式はとうに終わり、教育委員としての仕事ではありますが、毎回卒業式に出て感激して帰ってきます

 今年は珍しく2日続きで出席。1日は福岡県立嘉穂高校、そして、2日は福岡県立特別支援学校「福岡高等学園」でした。
 まず、嘉穂高校、初めて行った高校でしたが、何ともきちっとした学校でした。廊下ですれ違ってもよく挨拶をするし、勿論、式も大変厳粛な気持ちのいい式でした。
 質実剛健というのでしょうか、聞くところによると、しつけの厳しい学校で、入学して親もびっくりするそうです。しかしそれが学校の伝統、と歴代の校長先生、同窓会の方々が口を揃えておっしゃっていました。

 嘉穂高校は昨年110周年を迎えた歴史のある高校。学校の歴史を支えているのは、勿論生徒、先生たちではありますが、同窓会の役割が大きいことをこの学校に来てつくづく思いました。
 同窓会長さんは、地元でまだ現役で仕事をされている83才の大変お元気で明るい方でした。100周年、110周年の時も同窓会を取りまとめられ、この日卒業式があった、立派な講堂作りにも協力されたそうです。

 もうひとつ同窓会でされてる素晴らしいこと。この日、卒業式の中で、3年間皆勤の生徒(皆勤賞を取る生徒の多さにびっくり(79人も表彰。3年間1日も休まず学校に行くのって大変なことですよね)、学業優秀な生徒、部活でがんばった生徒、生徒会などで活躍した生徒などにメダルが贈られるのです。これはいいことだなーと思いました。励みにもなるでしょうし、愛校心もできるでしょうし・・・

 私たち教育委員が出席して、告辞を読む学校は、退職校長先生の学校です。嘉穂高校の校長先生も今年退職。ということもあってか、歴代の校長先生もたくさん見えていました。
 中でも、現在の校長先生が初めて先生として赴任したのが、この嘉穂高校で、その時の辞令を渡した校長先生が来られていて、何とも暖かい、そして歴史を感じることではありませんか。

 嘉穂高校に行って感じたことは、学校時代の基本しつけの大切さ。少々厳しいぐらいに基本的なしつけはされた方がその子のためになると思います。挨拶をする、時間を守る、人の話を聞く、そして少々苦しいことでもがんばってやり抜くことなど、本当は家庭でしつけることなのでしょうが、なかなかされていない現状では、学校でされていると、生徒たちが大人になってからきっと良かったと思うと思います。


 さて、2日に行った福岡高等学園、私はここの卒業式に行くことになって、本当に嬉しく思っていました。というのは、ここの校長先生をよく知っているからです。それも独身時代に入っていたボランティアグループでいっしょだったという・・・教育委員になって、この方が特別支援学校の先生になっていたということを知り、またそれから教育委員会に転勤して来られお会いした時は本当に嬉しかったのを覚えています。
 特別支援学校の卒業式は感激します。ここは軽度の知的障がいをもっている生徒たちの学校で、全寮制、生活も含めきちっと教育されているからでしょう、きちっとした暖かい卒業式でした。
 式が終わってから校長室で、民間企業から転職して30年以上特別支援教育に携わってこられた先生の労をねぎらい、生徒たちが作ったとても素敵な湯呑をいただいて、いつもですが、学校の大切さ、学校の責任の重さを感じて帰路に着きました