久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

自分の弱み

2011-01-31 11:43:55 | Weblog
 この年齢になって、やっと自分の弱いところを知り、そこをカバーするような生き方をすると何となく少し楽になるということを知りました。
 まず肉体的なことでいうと、「首回りが寒いと感じると風邪をひきやすい」とか「運動不足で、目を酷使し、緊張が続くと頭痛がおきる」とか「海外旅行中はどんなにおいしくても食べ過ぎない」などなど・・・
 
 インフルエンザの予防接種は勿論のことですが、うちに帰ってからの手洗い、うがい、そして、兎に角外に出る時は首回りを冷えないようにすること。なるべく首回りの開いていないセーターを着て、マフラーをする、こうすると風邪をひかなくなりましたねー。風邪をひくと周りにも迷惑をかけるのと、自分もきついですものね。
 バスの中などで、咳をしている人には近づかないようにもしています。咳をする時はハンカチなどで口を押えてほしいなーと思います。

 また、食べ過ぎは禁物。胃腸を酷使するとあとで大変です。特に海外旅行など、違う土地の食べ物を何日間か口にする時は、兎に角少なめに食べることです。ついおいしいと食べ過ぎてしまい、あとで不快な経験を何度もしたので・・・。“郷にいっては郷に従え”というように折角海外に行ったら、その土地の食べ物を食べたいですものね。しかし元々体の作りも違うので、食べ過ぎには注意ということでしょうか。

 このところまた運動の大切さを感じます。毎週通っているジャズダンスや1週おきですが行き始めたヨガ、これらに行けないと調子が悪くなります。体を動かすだけではなく、体を伸ばすとか、体の力を抜くことも大切ですね。この辺もよく分かってきました。
 兎に角どういう時に調子が悪いか、いいかということが分かってくると、なるべくいい状態にもっていくようなことをする、これだけです
 体が調子いいと、精神的にもいいですものね。兎に角仕事をベストコンディションでしたいというのが私の希望。

 精神的なことも、自分に厳しくする時もあれば、ちょっと甘やかす時もつくる・・・など、思いつめない、ひとつのことだけを考えない、いろいろしていると問題を思いつめないでまた違った角度から考えられるような気がします。

 今年60才、生きていくことはしんどいなーと思うことはありますが、自分を知って上手に生きていければまだまだこの先おもしろいことが待っていて、楽しい生き方はできるかなーと思う今日この頃です

何か違うんですよねー

2011-01-27 10:12:42 | Weblog
 通勤や移動の途中、街に溢れているいろいろな広告が目に飛び込んできます。今朝PARCOの横の広告モニターが目に入ったのですが、「うーん、何か違うよねー」と思ってしまいました。どういう広告かと言うと、「母は大丸、娘はPARCO」というキャッチに母らしい年齢の女性と娘らしい年齢の女性の写真が並んで次々出てきます。
 確かに、大丸とPARCO、ライバルの共同広告は新鮮ではあります。しかし中身。私は母でもあり孫がいる年齢ですが、PARCOは好きですし、買物もします。家で着る服も買いましたよ。
 「へーライバル同士の広告ねー」と奇をてらったのかもしれませんが、何だか感じが悪い随分前、まだ今のPARCOに岩田屋があった時、今の岩田屋の所に新館ができました。その時の社長の記者発表で「ターゲットは25才ぐらいから35才ぐらいまでの女性です」と言われたのを聞いて、私たちの怒ったこと「私たちは行かなくてもいいのね」って。その当時、70を過ぎた母たちも怒っていました。
 今回のPARCOと大丸の広告も然り。分かってないなーという感想です

 もう一つは、「つまらないなー」という広告。最近バス停がおしゃれになって、ヨーロッパのバス停みたいと思って、広告もよく目につきます。サントリーの宣伝が多いような気がしますが、このところ、表裏、“伊右衛門のお茶”と“金麦ビール”の広告。伊右衛門の方はTVでもよく見るからかもしれませんが、本木と宮沢りえがとてもきれいで、何とも言えない雰囲気を出していて、上手な写真だなーと思って見ています。
 それに比べてその裏の金麦の宣伝の何とつまらないこと。「あっ、あたらしい。・・・・」と金麦のコマーシャルに起用されている女性が口を開けている写真。ビールの味は新しいのかもしれませんが、宣伝は全然つまらない女性のバックのブルーの色と金麦の金色はとてもマッチしているのですが、キャッチも女性の表情もおもしろくないですねー
 広告で買う、買わないが別れることはほとんどありませんが、企業イメージは広告からでも結構影響受けると思いますよ、企業さん

この頃、ちょっと気になること・・・

2011-01-20 11:45:19 | Weblog
 この頃、ちょっと気になることがいくつかあります

●あまりの寒さに、このところコートの下で見えなくなりましたが、若い女性のショートパンツ姿。流行は分かります。若い人は皆乗り遅れないようにいち早くファッションを取り入れるのは分かりますが、時期とその着方です。この冬もかなり寒くなるまでショートパンツを履いた女性よく見かけましたねー。
 気になるのは、パンツの長さと着方。あまりにも短いのは、ちょっと・・・。短いのに真っ黒なタイツ、スットキング、これは特に品がなく見えます。タイツやストッキングの色って大切ですよね。短いスカートやパンツの場合、出ている面積が広いので、色、透け感がとても大事になります。
 ある年配の方がとても素敵なワンピースを着られていたのですが、ストッキングが分厚い黒だった時は、「あー残念だなー」と思いました。薄い透け感のあるチャコールグレーのようなストッキングだったらどんなに素敵だろうと思ったものでした。
 ショートパンツも上とのコーディネートによって健康的にも品がなくもなります。若い女性ならではの良さを引き出すようなショートパンツファッションを、季節も考えながら上手に着てくれるといいなーと思っています。
 
●ミニスカートも大抵にしなさい!と言いたくなることがあります。あまりにも短いのは、その人が意識していなくても男性を挑発しているとしか見えません。階段、エスカレーターなど気にしなくてはいけない場所も利用するでしょうから、そう考えると、自ずから適度な長さというのがあると思うのですが。手をつないでいっしょに歩いている男の子に対しても、「あーこんな女の子と付き合って・・・」という目で見てしまいます。その人の体形にあった、品がいい、それでいて流行を取り入れた長さってあると思うのですが。

●中華レストランです。久しぶりに行ったのですが、料理も工夫されていて、味もおいしかったし、サービスもなかなか良かったのですが、ウイークデーの夜とはいえ、私たちを含めてこの日のお客は2組。どうしてかなーと考えると、場所の問題ではないかと思うのです。ビルの上で、そのビルも出来た当初は素敵な店が入っているビルだったのですが、今ではゲームセンター、カラオケなどが入って、その中華レストランの落ち着いた内装とビルの雰囲気とがミスマッチな雰囲気のビルなのです。おしいなーと思います。ちょっと落ち着いて中華を食べられる所って意外にないので、とても残念です。こういう理由で、何だかレストランとしてはいいのだけれど足が遠のいてしまうのかもしれません。

●今年一番のお買得な買い物をしました。前からロングのダウンのコートがほしいなーと思っていたのですが、ダウンは高いので躊躇していました。しかし今まさにバーゲンの時期。探して回ったわけではなく、たまたま新天町を通っていて見つけたのです。デパートで探してみようかなーと思ったりしていたのですが、デパートは“このコートがほしい”とか“スカートを探している”という買い方の時は買いにくいんでですよね。
 その点、新天町のような所は、年齢的にもちょっと目をとめたくなるような品揃えなのと探しやすいのがいいですね。今回たまたま通った時に見つけて1件目で着てみたのはちょっと長さが考えていたのと違っていたので決めず、数件先にあった店で着てみたのが探していたのとぴったりで嬉しくなってしまいました。値段も3割引き。しっかりとしたダウンでしたが、最近ダウンも安くなっていますね。ロングコートにしては嬉しい値段でした。毎日着ていますが、本当に暖かく、朝通勤で17分ぐらい歩いていますが、体はまったく寒く感じません。ちょうどいい時期に買って良かった大活躍です

●コートといえば、コートの長さって大切ですね。着る人の年齢にもよりますが、短いコートはどうしてもカジュアルかちょっとした時に着る感じになります。仕事で着る、特に企業を訪問する時に着るのは、やはりちゃんとした素材、長さのコートがいいですね。フード付きなどはちょっと・・・ファーが付いたフード着きのコートが流行っていますが、短いとカジュアルになって遊びに行く時のようになってしまいます。 冬場は洋服もですが、外での外見ではコートでその人の印象を感じてしまいます。コートはTPOに合わせて、素材、形、長さをよく考えて選んだ方がいいと思います。   

ネパール旅行②

2011-01-12 11:16:46 | Weblog
 ネパール3日目、この日は朝5時過ぎに起きて、日の出を見に。真っ暗な中、かなり厚着をして車で30分ぐらいの山のふもとに。そこから少し登った所で日の出を待ちますが、人が一杯になってきたので、続いている山の方にもう少し登って、ガイドさんが教えてくれた人もいないいい場所へ。雲があっていささか心配しましたが、待つこと30分ぐらい。何ともきれいな日の出を見ることができました。雲が赤く染まりだしてから、雲の上に出てきた日の何と眩しいことか。ご来光を浴び、太陽からたくさんエネルギーを受けた気分。いいことがありそう

 その後ホテルに帰って、朝食。この日は、首都のカトマンズへ移動です。行きといっしょ。何時の飛行機やら。行ってみて、1~2時間待ってからカトマンズへ。昼食はネパールの鍋料理やモモと言われる餃子のようなのを食べます。なかなかおいしかったです
 その後カトマンズの市内観光。目玉寺院、クマリ館、旧王宮広場などを見学。ここもポカラの寺院とはまたちょっと違って、大変ユニークで繊細な作りで美しいものでした。
 ここで珍しい風習の話を聞きました。この地域で育った5歳ぐらいの女の子の中から容姿端麗、頭がいい、人見知りをしないなどなどいろいろな条件に合う女の子を一人クマリとして選び、初潮を迎えるまで神の使いとしてその子を教育していくそうです。その住まいが「クマリの館」と言って、回廊のような建物。そこから出ることは許されず、学校にも行かずここで教育されます。両親や友達は訪ねて行くことはできるそうですが、こんな文化が残っているのですね
 
 この日の夕食はネパール伝統舞踊を見ながらネパール料理。インド料理とよく似ていて、カレー中心です。大きな広間に靴を脱いで上がり、まるで日本の座敷のようですが、何とも薄暗いなと思っていたら、例のごとく停電中。やっと帰る頃電気がついてこんなに明るかったのかーって皆で笑ってしまいました。

 カトマンズ2日目。1月1日です。この日の朝の遊覧飛行でエベレストを見るのが、この旅行のメインイベントです。前日の夜ずっと雨が降っていたので、どうなるか気をもんでいました。朝、曇り。また5時半に起きて、朝食後空港へ。朝から飛ぶべき飛行機が遅れていて、私たちが乗るのも遅れていつになるか分かりません。出発の画面表示などもなく、兎に角便名を呼ばれるのを待つだけです。
 予定時間の1時間遅れで出発。19人乗りの飛行機。飛行機まで移動するバスの中で、「エベレストが見える確率は現在のところ80%だけれど、飛行機に乗るかどうか今決めろ」と言われます。勿論全員搭乗。
 カトマンズから20分ぐらい飛んだ所で、一人一人操縦室に呼ばれ、何と左の方にエベレストが見えるではありませんか。感激本物を見る前から山の形、位置関係などを飛行機の中で予習していましたので、「あれがエベレストだ」とすぐ分かりました。世界で一番高い山ですものね。エベレストは8,848m。8,000m以上の山が世界には14ありますが、何とそのうちネパールには8もあるそうです。
 飛行機は30分ほどで折り返して飛び、反対の席の人にもちゃんと見れるように配慮されていました。1時間ほどのエベレスト遊覧飛行。着陸してもらった証明書の紙には、「I didn't climb Mt.Everest... but touched it with my heart!」と書かれてありました。本当にそういう気分で、興奮して帰ってきました
 
 午後から古都パタンの観光。昨日の寺院と似ているのですが、また大変おもしろい趣のある建物で、ここも煉瓦の土台の上に木の建物、木には細かい細工がされており美しいものでした。世界遺産だそうです。
 今回カトマンズには2泊したのですが、とてもいいホテルで、食事も良く、この日の夕方、帰る日の午前中はゆっくりホテルで庭を散歩したりホテルライフを楽しみました。

 今回の感想。ヒンズー教と仏教が融合した珍しい文化、建築物に触れ、また世界一の山エベレストを見、観光地としてもおもしろい所でしたが、私たちから見ると国民の生活がもっと何とかならないものかと思ってしまいます。水はヒマラヤからの湧水などを上手に引いてこれないものだろうか、とか、電気は太陽光を推進したらいいのではと思ってみたり、山からレアメタルなどを掘ってこれたらもっと国が豊かになるだろうけれど、などなど、しかし何といってもインフラは政治に係わることですので、共和国になって3年、これからなのでしょうね
 それにしても発展途上国は子供や若者が多いなーというのが印象。ですからとっても活気が感じられます。本当に世界にはいろいろな国があるのですね。
 外を見ると、改めて日本の豊かさを実感し、どうしてこれを生かしきれていないのか、国民に元気がないのか不思議な気がします。こんなにいろいろな意味で整っている国は少ないのではないでしょうか。ですから今の日本の若者にももっと他の国のことを知ったり、見たりしてほしいですね。そうするといかに恵まれているか、ではその中で何をすればいいのか見えてくるのではないかと思うのですが。こんなことを感じた今回の旅行でした。 

3連休、いい休みになりました!

2011-01-11 13:34:56 | Weblog
 この3連休は寒かったですが、なかなか充実していました。まず、土曜午前中は、いつもどおりジャズダンスに行って、夜、北海道から懐かしい友達が九州に来るというので、こちらの友達と4名で食事会。友達といっても、ずっと年下なのですが、5年ほど前にソロプチミストのリジョンの委員として若い女性を育てるためのベンチャークラブのお世話をしていた時に知り合った人たちです。
 どうしてこんなに親しくなったかというと、共通の困難に立ち向かう時には結束力がでますが、当時、全国いっしょに活動していたベンチャーをソロプチミストの組織に合わせて、解体するという時期だったものですから、その移行のため、反対派との話し合いなどで北海道に行ったり、東京、京都に出向いたり、いっしょに変革派の方で力を合わせて苦労してきたので、思い出はひとしおです。
 おしゃべりは尽きず、苦労した2年間の思い出や苫小牧(2人は北海道は苫小牧から来たのです)の話、北海道のおいしい食べ物の話など・・・楽しいひと時でした。

 日曜は、前日の雨も何とかあがり、曇り空の寒い中、ゴルフに。久しぶりのゴルフでしたが、あんなに雪が残っているとは・・・結局、インの雪は融けず、アウトを2回回るという初体験。同じ所を2度回るのは前の失敗を反省しながらできるので、なかなかいい経験になりました。寒くても体を動かすことは楽しい!

 月曜は、朝から雨・雪のため、夫のゴルフがキャンセルになり、急遽、九州国立博物館にゴッホ展を見に。何しろ多いと聞いていましたので、9時過ぎには着くように行きましたが、太宰府はすごい雪。でもすでに5,60人は並んでおり、でも少ない方かも・・・
 そうとう多いのを見込んででしょう、外も中も並ぶラインがきちっとできており、開場の9時半には、スムーズに誘導されて中に入り、会場では相当混雑していましたが、ガイドを聞きながらゴッホやその時代の関係する画家の絵を楽しむことができました。
 工夫されていたいいなと思ったのは、入口で勝手にもらえる、小さなメモ帳のようなゴッホに関する情報メモ。ゴッホが住んだ所、彼の歴史など絵・地図入りで分かりやすく書いてるのです。これはいいな、と思いました。大事にしようー
 ガイドも最新式で、もらったパンフの絵に機械の先端を当てるだけで、その絵の説明が始まるのです。ただ絵を見て回るのもいいですが、ガイドでその時代や作者の背景、その思いなどを聞いて見ると、またより絵を身近に感じることができます。
 これはどこでもありますが、6分ぐらいにまとめたゴッホのDVDも見ることができ、より絵を見る助けになりました。ちょっと残念だったのは、よく知っている「ひまわり」や黄色の庇が出ている喫茶店の絵がなかったこと。でも書き始めの頃の農夫を描いたデッサン、自画像のおもしろいタッチ、アルルでとても色彩が明るくなった変化など、ゴッホを知る上で、本当にいい絵画展でした。

 九州国立博物館での絵画展は初めてとのこと。4回ほど博物館には行きましたが、常設展の方も毎回違うものが展示されており、今回、姫君の道具や螺鈿の美しい細工道具なども興味深いものでした。博物館ってわくわくしますね
 全国に4つしかない国立の博物館。福岡のそれは今年で5周年になるそうですが、福岡にできて本当に良かったと思う今日この頃です

新年、ネパールでエベレストを見ました①

2011-01-06 10:49:35 | Weblog
 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。読んでくださっている皆さん、どうぞ気楽にコメントくださいね。

 さて、12月28日からネパールに行ってきました。目的は一度はヒマラヤ山脈、エベレストを見たい!というのでした。まず、昼前福岡空港からタイ航空で出発。約5時間でタイの首都バンコクへ。ここで乗り換えなのですが、ネパールに行く飛行機は1日1便しかないので、バンコクで1泊。ちょっと得した気分です。ホテルに着いたのは夕方で、次の日も出発が早いので、ホテルだけのバンコクでしたが、1度行ったことがあるだけに、車窓から見る街の風景は、ちょっとなつかしい気分でした

 29日10時半発のまたタイ航空に乗って、3時間ほどでネパールの首都カトマンズへ。カトマンズの空港に今回ネパールを案内してくれるスルーガイドさんが迎えにきてくれていて、ご対面。今回も2人だけにガイドさんが付いてくれるということになりました。
 カトマンズから最初の目的地であるポカラへ移動。行く飛行機の時間は決まっておらず、5,6社の飛行機が飛んでいるので、カトマンズに着いた時間により合う時間のに乗るという感じです。飛行機によっては、座席も決まっていないとか。今回のは、一応座席は決まっていましたが。2時間近く待って、所要時間は30分

 カトマンズの国際空港も小さな空港でしたが、歩いてすぐの国内線の空港ももっと小さなもので、ポカラの空港はもっと小さな空港でした。結局この日は移動だけ。しかし、ヒマラヤの素晴らしい景色が私たちを迎えてくれました。早速旅行社からもらった山の名前と高さが書いてある手ぬぐいを広げて、目の前に見える山の形と名前を照らし合わせます。しばらくすると、かなり山並みが分かってき、「あれがマチャプチャレだ、アンナブルナⅠだ、アンナブルナサウスだ」とすっかり”つう”気取り。
 夕日に照らされる山々のそれはきれいなこと!刻々と変わる山の色に魅せられました。

 夕食は、ホテルのバイキイング。これから2日後の朝まで食事はホテルの同じレストランで。食事はインド料理に似ています。カレーが幾種類か、鳥や水牛の煮込み料理、お米、ナムなどです。

 この後滞在中ずっと、ネパールの大学で日本語を学んだという流暢な日本語を話すガイドさんから、ネパール事情を聞くのですが、掻い摘んで話すと、ネパールは3年前に王国から共和国になった国で、面積は日本の3分の1ほど、人口はガイドブックとガイドさんが言われるのとかなり違うのですが、約3000万人ぐらいでしょうか。南はインド、北は中国・チベットに挟まれたべたっと横に長い国です。
 何万年か前に海から隆起したのがヒマラヤ山脈でその間に挟まれたような盆地に人々が住んでいるという国です。勿論山岳地帯にも多くの民族が住んでおり、ネパールの総民族数は70近くもあるとか
 また、インフラが大変遅れており、水力発電による電気は、特に乾期になると足らず、しょっちゅう停電します。今はちょうど乾期の時期で、行っている間も何度か停電。ホテルは自家発電を持っているので、すぐ付きますが、夜、車で街を通っている時、暗い地域があるのでガイドさんに尋ねると、停電になっている地域らしくて、このように停電地域が回っていくそうです。
 信号も一応何か所か見ましたが、停電になるため機能せず、車線もない道、交差点でお巡りさんが交通整理をしている姿を何度も見ました。
 そして、すごい数の車、バイク、その間を人が渡っているという、車線もありませんし、慢性的渋滞。特にバイクがものすごいクラクションを鳴らしながら走るので、やかましくてヘトヘトになります

 もうひとつ水事情も悪く、まず着いて言われたのは、日本人はホテルであっても水道の水は飲まないよう、ホテルで出されるサラダなど生ものは食べないことと。ちょっと考えるにあれだけの山があって、自然豊かなので、きれいな水が十分にありそうですが、乾期には雨が極端に少ない、都心に人口が集中しだした、インフラの整備が遅れている、などの要因からでしょうか、水もほとんど断水だとか。1日に何時間かしか出ないとか。ホテルでもぬるいお湯がちょろちょろ出るシャワーを何とかかかれたくらい・・・(ポカラの一流ホテルでしたが・・・)
 街はというと、どこもここも道も川もごみだらけ。ごみの回収などもないのでしょう。トイレもどこもそれはずごい状態。道が舗装されていなかったり、舗装の所も補修されていないので、デコボコ。周りの木もかわいそうなほどほこりを被っています。

 ガイドさんは、38歳の男性でしたが、自分が子供の時は、こんなではなかった、車もなければ、周りはほとんど田んぼでのどかだったのに・・・と言っていたのが印象的でした。ここ2,30年の変わりようなのでしょうね。

 さて、ネパール2日目の朝は、5時半起きで、ハイキングへ。晴天。山道を登って行くだけではなく、村々を通った山道を歩くので、山の人々の暮らしがよく分かります。ほとんどが農業ですが、水牛や鶏をかっていて、自給自足だそうです。
 それにしても山がきれいだったこと!出発する朝が寒かったのですが、ちょうどいい気温で快適でした。

 ハイキングから帰って、午後は市内観光。木の彫刻がすばらしい14,5世紀のお寺、古いバザールの建物、ペワ湖での祭りを見たり、一番良かったのは、山岳博物館。ヒマラヤの山々、エベレストなどの紹介、歴史、初登頂者の紹介、日本からは、田部井さんの紹介や野口健がエベレストから持ち帰ったゴミの展示など、ゆっくり見学。この紹介こそネパールの象徴。時間が経つのも忘れて楽しみました。
                                              つづく・・・